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 Diary 2003・3月26日(WED.)

ライド・オン・タイム

 可能涼介から電話。早稲田で副島隆彦の講演会があつたので、行つてきたさうだ。聞きに来てゐるのは、8 割方が中年男性、といふ感じだつたらしい。副島隆彦は、先頃自らのホームページで、一種の敗北宣言を行つてをり、私は非常に興味深く・感慨深く感じてゐたのだが、可能によると、この講演会では、現在の戦争のことに話が及べばもの凄く激高し、2 年以内に自分の敵どもは殲滅してやる! と、息巻いてゐたさうだ。まあ、敗北宣言を出したとはいへ、そのまま引き下がるやうな人ではないと思つてゐたが、これは頼もしい話だ。これからが、ますます楽しみである。

 クラタニくん来店。先日まで、キムタク主演のドラマ『グッド・ラック』といふのにハマッてゐたさうだ。このドラマではキムタクがパイロットを演じ、主題歌には山下達郎の『ライド・オン・タイム』が使はれてゐたさうなのだが、そのおかげで、クラタニくんはいつも営業先から会社に帰る時は、車の窓を全て閉め切つてキムタクに成りきつて運転をし、大声で『ライド・オン・タイム』を歌つてゐたさうだ。

「いやー、『ライド・オン・タイム』、名曲ですねー。もう、ルーサー・イングラムを聴いた時ぐらゐ、鳥肌が立ちますよ。それにしても、キムタクって、格好いいですねー」

 そこにオイシン & アイちやん来店。オイシンが『グッド・ラック』はおろか、『サラリーマン金太郎』さへ見てゐない事を知り、説教を始める。いやー、そんなん興味ないしー、といふオイシンに対して

「あかん! そんなんぢや、あかん! オイシンも 4 月からサラリーマンやろ。お客さんがいかに大切か、その心を分からなあかん。たとへお客さんが悪くても、自分に悪いところがあつたんぢやないかと考へる、分かる? この心」

「あー、まー、分からんでもないけどー」

「あかん! オイシンは分かつてない! オイシンは…あれ? オイシン、キャスターなんて吸つてるの? なんや、おっさんやなー! キャスターなんて、ボクのオヤジが吸つてる煙草やん」

「そんなん、知らんて!」

 クラタニくんは好調にビールを呷り続けたのであつた。

小川顕太郎 Original:2003-Mar-28;