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 Diary 2003・4月1日(TUE.)

ブラック
ダイヤモンド

 MOVIX に『ブラック ダイヤモンド』を観に行く。これはジェット・リーとラッパーの DMX が主演のカンフー・ヒップホップムービーである。つまり、何を差し置いてもまづ観に行かなければならない映画である。監督はアンジェイ・バートコウィアク。『ロミオ・マスト・ダイ』(ジェット・リー & アリーヤ)、『電撃』(スティーブン・セガール & DMX)と、カンフー・ヒップホップムービーを連発してゐる人だ。ただ、一般的には、これらの作品の評判は良くない。私も『ロミオ・マスト・ダイ』は観たのだが、アリーヤの好演で個人的には楽しめたものの、映画としては、確かにあまり面白いものとは言へなかつた。今回も期待するのは間違いかもしれない。しかし、カンフー・ヒップホップムービーである。何を差し置いてもまず観に行かなければならない映画である。私は、DMX の傑作ファーストアルバム『IT'S DARK AND HELL IS HOT』を部屋で大音量でかけ気分を高め、映画館に乗り込んだ。

 エミネムと DMX の共演曲で幕開け。曲は格好良く、画面はクール。おお! これは! …が、『ロミオ・マスト・ダイ』もオープニングは異様に格好良く、もの凄く期待したのだが、あとで肩すかしを食らつたからな、と気を引き締める。DMX と、ラフ・ライダーズでの彼の弟分的存在である DRAG-ON が、映画でも兄貴と弟分、と言つた感じで登場。いきなり宝石を盗みに入る。協力する仲間は…あ! 映画『チアーズ!』で、私がキルステン・ダンストと並んでファンになつたクローバーズのチアリーダーではないか! ううん、やはり凄くかはいい。もう一人のデブの黒人は、どこかで観たやうな気もするけれど、思ひ出せない。その彼が、いきなりギャグをぶちかます! お、おもろいやん! ジェット・リーも登場。ネタばれになるから書かないけれど、こちらもいきなりビックリするやうなアクションをぶちかます。これは、もしかして…その後は、全くダレのない展開、派手ではないが十分に格好いいアクションの数々、その間に挟まる絶妙のギャグ、DMX の存在感、随所に流れるヒップホップ…と、なんとこの映画は傑作であつたのだ!!

 ううん、このやうな形で傑作に出会へるとは、幸せです。とりあへず、みなさんにオススメ。やはり、カンフー・ヒップホップムービーは、何を差し置いてもまず観にいくべきでせう。

小川顕太郎 Original:2003-Apr-3;