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 Diary 2002・9月10日(TUE.)

栗東

 クラタニくん来店。なぜか滋賀県の栗東市の話になる。はて? それにしても、なぜ栗東の話になったのだろうか? 唐突に栗東の話になったような気がするが。うーん、オパールで喋っていて、話題に詰まった時に必ず出てくる便利な名前といえば、オ……。

 クラタニくんは滋賀県人だから、栗東のことはよく知っている。クラタニくんによると、栗東はまず一般的には、優秀な競走馬の訓練地が在ることで有名で、競馬ファンにとっては聖地だという。武豊も、ここで育った競走馬に乗っているそうだ。また工場地帯であり、工場が多い。そして、そこには何故かブラジルからやってきた出稼ぎ人が多く、一種のブラジル人街を形成しているとのことだ。

「滋賀で最初のディスコというのが、ブラジル人用のものだったんですよ。ブラジル料理屋も多いですしね。ボクが高校を卒業したあたりから一挙に数が増えて、最近ではブラジル人のヤンキーが結構たむろしているんですよ。ブラジル人は日本人より黒いですから、黒人みたいな格好がまた似合って、これがなかなかカッコイイんです。で、ボクの関心事は、日本人のヤンキーとブラジル人のヤンキーの間で、抗争があるのかないのか、という事です」と、クラタニくんは語る。

 それにしても、なぜ栗東の話なんかクラタニくんとしたのか。思い出せない。誰かが栗東の工場に行くとか行かないとか、そんな話だったような……イ…、イライラする。まあ、いいか。

 可能涼介から電話。例年の如く和歌山県は新宮で行われた中上健次祭。可能は今年も参加したようだが、行事が終わったあと、地元の新宮高校の野球部と、柄谷行人率いる草野球チームが対戦をしたそうだ。その試合でなんと! 柄谷行人は 5 回までピッチャーを務め、残りの 2 回(草野球は 7 回で試合終了らしい)を渡部直己がピッチャーを務めて、ノーヒットノーランを達成したという。ホンマか? 新宮高校って、強豪じゃなかったっけ。まさかレギュラーメンバーとやった訳ではあるまい。実は可能は一足先に東京に帰っており、この試合は見ていないらしく、可能も人から聞いたのだそうだ。が、それにしても、俄には信じがたい。とはいえ、柄谷行人らしいエピソードではある。

 …ああ、なぜ栗東の話をしたのか。正直に言うと、そんな事は分かっているのだ。忘れてなんかいない。ただ、口止めをされているのだ。うーん、……シン、ボウ、辛抱。言いたいけれど、グッと辛抱だ。

 いつになったら、この話は解禁になるのか。

小川顕太郎 Original:2002-Sep-12;