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 Diary 2002・3月30日(SAT.)

花見

 今日はトモコは一日中家にいる。手術前の短い休息、といった感じで、ゆっくりと家の周りを散歩したりする。

 トモコの何よりの心残りは、今年はみんなでお花見ができそうもないこと。今年はできれば演サバも導入して、例年よりも盛大にお花見を行おうと考えていただけに、残念だ。しかし、そんな事を言っていても仕方がない。神泉苑、二条城、堀川通り沿いの桜、などを眺めながら、散歩するだけで満足することにする。

 途中で、京都国際ホテルに寄る。ここには初めて来たのだが、結構よい庭の見えるラウンジがあって、そこで抹茶を喫す。その庭に出ると、歌碑が建ててあって、「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり」という道元の歌が刻んであった。その書体が、えらく今風というか、新しめだなあと思って歌碑の左下の部分を見ると、「九楊書」と刻してあった。ああ、石川九楊、と、ちょっと吃驚しました。

 夜は、私はオパール。なんだか、最近は一日がとても長いような気がします。

小川顕太郎 Original:2002-Apr-1;