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 Diary 2002・6月22日(SAT.)

どこに勝って欲しいのか

 店に行くと、ちょうどワールドカップ韓国・スペイン戦が終わったところらしく、店内が騒然としていた。オイシンが泣きそうな顔でやってきて「か、韓国が勝ってしまいました! スペインが負けてしまったあー! もう、こんなんワールドカップじゃない! 来月から本当のワールドカップが始まるのを望みます」と言う。

 今回の大会は、予選の時点で強豪チームがバタバタと敗退したりして、サッカーファンの人達の間では、程度の低い・面白みに欠ける大会、と言われているようだ。しかし、私のようなファンでないものが思うに、強豪が負ける番狂わせが続出する大会というのは、ある意味とても面白いような気がするのだが。強いものが勝つのではない、勝ったものが強いのだ、という言葉もあることだし。とはいえ、やはりファンの人達にとっては、試合運びやなんやかんやと、ケチをつけたい所(面白くない・程度が低いと言いたい所)がいくらでもあるのだろう。ところで、オイシンは韓国を応援していたんじゃなかったっけ?

「そうなんですけどー、でもスペインが負けるのは…。それに、僕らがいくら韓国を応援しても、韓国側は日本が勝てばブーイング、負ければ大喜びしているんですよ! なんか、応援する気が失せますよ…。」

 夜はトルコ・セネガル戦。オパールに居た人達のほとんどがセネガルを応援するなか、ひとりオイシンはトルコを応援する。なんでトルコなん?

「そりゃあ、トルコは日本を破ったからですよ! もしトルコが優勝したら、論理的にいって、日本は準優勝の可能性があったことになりますから。」

 そんなん、ちっとも論理的じゃないって! それに、そこまでして日本のチームが強かったことにしたいのか? 実際、弱いわけでしょ? 決勝リーグに出られただけでも上出来なんでしょ? だったら、別にいいじゃない。

「そーなんですけどー! そうじゃなくてー! やはり日本のチームはダメだ、とかなんとか言う、したり顔の評論家連中が鬱陶しいんですよ! ……ああ!! 勝った! トルコ勝った! いえー! トルコ勝ったあー!」

 トルコが勝ったようで、オイシンは大喜び。対して、ショウヘイくんは愕然としている。「…たとえそうでも、やはり日本のチームは弱いって、オイシン…」と呟く。

 私に関係ないところで、悲喜こもごもあるようです。

小川顕太郎 Original:2002-Jun-24;