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 Diary 2002・7月10日(WED.)

電気

 オパールの入っているレディックビルの袖看板の電気が切れてしまってから、もう半年以上経つ。夜になれば周りのビルの看板は煌々と光っているのに、レディックビルの看板だけ真っ暗で、まるで閉まっているみたいだ。実際お客さんに、「今日は臨時休業かと思いましたよ」と言われたことが何度かある。もちろん、我々は家主に対して何度も切れた電気を取り替えるように要求しているのだが、いっこうに取り替えてくれない。さらに言えば、この看板は電気が切れているだけでなく、すでに居なくなった店の名前がいつまでも入っている。普通こんな事はありえない、許されないことではないか? しかし、このような非道がまかり通っているのには、実は事情(?)があるのであった。なんと! レディックビルの家主の会社は事実上倒産し、ビルは裁判所に差し押さえられているのであった! ババーン!(ババさん風)

 とはいえ、家賃はいまだこの家主に払い続けているのだから、家主には袖看板の電気を取り替えたり、すでに居なくなった店の名前を看板から取り外す義務があるはずだ。で、我々が文句を言うと、「すんません、今、会社の方がゴチャゴチャしていまして…・なるべく早くやります」と答えるので、それ以上強く言えずに待っていると、これまたいっこうに音沙汰なしなので、さらに電話をして同様の返事を得て…・という事を繰り返して、すでに半年以上経ってしまったという訳なのだ。

 さらにこのレディックビルという所はエントランスも酷く、これもオパール開店当初から綺麗にするように交渉を重ねていて、一時はかなり具体的な所まで話が進んだのだが、けっきょく頓挫してしまい、今にいたっている。が、最近の店の売り上げの落ち込み、それに伴って行った聞き取り調査による「オパールは入りにくい」という印象が広く行き渡っているという事実の発覚、などによって、エントランスを綺麗にするのは急務の課題として我々の間に浮かび上がってきた。そこで家主との交渉再開、という事になったのだが、袖看板の電気ひとつ変えてくれないのに、エントランスの工事などやってくれる訳がない。それならば、もう、こっちで全部やるしかない。一時は予算まで計上してくれていたから、それを思えば無念だが、背に腹はかえられない。エントランスをこのまま放っておく訳にはいかない。で、家主に電話をしたのだが、家主が言うには「裁判所に差し押さえられてしまって、もう勝手にいじくり回す訳にはいかない」というもの。

 な、なんでやねーん! 差し押さえらていようがいまいが、こちらはこれからも毎日そこで商売をする訳だし、改善要求するのは当たり前やろがー!! とこちらが息巻けば、「じゃあ、どのようにするか、何か企画書みたいなものを持ってきてくれれば、弁護士さんと相談してみます」と言う。よーし、じゃあ、すぐに持っていく、が、とりあえずあの蛍光灯! あれだけはすぐに変えますよ、それだけなら文句はないでしょう、ね! ね! ね! と迫れば、それぐらいならいいと言う答えを得たので、本日さっそく電気を付け替えました。蛍光灯から白熱灯へ。うーん、明るい! さらに、あの蛍光灯の寒々した感じが消えて、暖かな感じになりました。はっはっは、これで、ちっとは怖さが薄れたでしょう。お客さん、どしどし来て下さい。

 しかーし、闘いはまだまだ続くのでした

小川顕太郎 Original:2002-Jul-12;