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 Diary 2002・8月17日(SAT.)

教科書とか

 どうやら来春から、愛媛県の県立中学での「新しい歴史教科書」の採択が決まったようですね。とりあえず、慶賀すべきなのか。…うーん、でもねえ、はっきりいって、この教科書問題には、いまひとつ興味が持てないんですよ。だって自分自身が学生の頃を振り返ってみても、教科書なんてまともに読んだ覚えは全くない。歴史の教科書なんてねえ、何が書いてあったのやら、ええと、ナクヨウグイス平安京、とか、イイクニツクロウ鎌倉幕府、とかか? いや、こんな事は教科書には書いていなかったか。

 とにかく私としては、歴史教科書なんかで歴史観が育まれるとはとても思えないので、なーんとも興味が持てないのです。これは私だけの特別な思いか? いや、本日マツヤマさんやババさんにも尋ねてみたのですが、お二人とも「教科書なんてまともに読まないって、ふつう」と、答えていました。じゃあ、これはオパールに集まる人達だけの特別な思いか? 普通の人は、ちゃんと教科書を読んで、きっちり洗脳されるのか? そうなのか?

 この問題に興味が持てないもうひとつの理由として、従来の教科書が下らないのはもちろんなんだけれど、「新しい歴史教科書」だって下らなさではドングリの背比べだろ? と、思ってしまうからだ。正直言って、私は「新しい歴史教科書」を読んだことはないのだけれど、「つくる会」の主要メンバーを見てると、どうも、ねえ。西尾幹二に藤岡信勝でしょ? うーん、私は両人とも嫌いなんだわ、はっきり言って。この人達が作っているかと思うと、それだけで興味が完全に失せてしまう。うーん、なんともねえ。

 ちなみに私のお薦め歴史本は、やはり『物語日本史』平泉澄著(講談社学術文庫)です。まあ、皇国史観だけどね、ぶっちゃけた話。でも、抜群に面白い。こういうのを学校で教科書代わりに読ませたらいいんじゃないか? と、思ったのだけれど、学校で読ませたらどんな素晴らしい本も下らなくなるような気もする。私のように、基本的な世界観を学校外で身につけた人間にとっては、ほんと教科書とかどうでもいいんです。よく分からないんです。教科書とか学校とか教師とか。みんなろくなもんじゃない。なんてね。

 あー、ねむ。明日も仕事だから、はやく寝よう。

小川顕太郎 Original:2002-Aug-19;