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 Diary 2002・8月3日(SAT.)

差押調書

 昨日とうとう税務署の人が差押調書を持ってやってきた。これは何かというと、大家がここの(オパールが入っている)ビルの税金を払っていない(払えない)ために、このビルの家賃を差押え、税金の未払い分にあてる、というものだ。つまり、オパールは、今後、税務署に家賃を払い続けることになる。

 実は先月あたりから、ビルの管理会社、大家の雇った弁護士、税務署、と、3 カ所から家賃を払うように言われていて、これはどうするべきか? 下手にどこかに払って、実はそこより他の方が権利が強くて 2 重払いのような形になってしまったら、たまらない、と考えていた。このように、どこに家賃を払ってよいか分からない場合、裁判所に「供託」という形で家賃を預ける、という方法もあるようだが、もしかして供託せねばならないのか? と、悩んでいた所、差押調書を持って税務署の人がやってきたので、いちおう落着した。差押調書が一番強い、らしいのだ。

 差押調書について簡単に説明を受け、それについて 2、3 質問する。それによって分かったことを列挙すると、

  • 任意売買によってビルが売れた場合、新しい持ち主(買い手)は、この税金の未払い分も一緒に買った(背負い込む)ことになる。(だから基本的には、未納額が埋まるまで税務署に家賃を払い続ける)
  • 競売によってビルが売れた場合、税金の未払い分は新家主には引き継がれない。(この場合は、新家主に家賃を払う)
  • 家賃の交渉はまだ、現在の大家とできる。それでもし家賃を下げて貰った場合、その下げて貰った額の家賃を税務署に払うことになる。

 こんな感じか。家賃の交渉に関しては、いまや大家は弁護士をたてているので、難しそうだ。このあいだ会った感じでは、とても私では太刀打ち出来なさそうである。また、ビルがどんな形で売れるのか、という事に気を配っておかないと、家賃の 2 重払いが起こる可能性がある。なんだかよく分からないが、もし間違ったところに払ってしまっても、そのお金は返ってこないようなのだ。間違って払った方が悪い、と。気をつけねばならない。

 で、調書にサインをする。日付と時間(!)と名前を書き、認め印を押す。これで完了。

 なんでも今年の前半は、戦後で 3 番目に会社の倒産件数が多かったようなので、全国でうちと似たケースがけっこう起こっているのではないか? そういった、うちと似たケースに巻き込まれて困っている人達のために、少しでも役に立てればと、一応このように、書き記しておきます。

 法律はややこしいからねー。

小川顕太郎 Original:2002-Aug-5;