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 Diary 2001・9月28日(FRI.)

今日は何の日?

 さて、今日は何の日でしょうか? ピエール・クレマンティの誕生日? ううーん、まあ、それもそうなんだけれど、ちょっと私の言いたい事とは違いますねえ。えー、今日はですね、マイルス・デイビスの命日なんです! 今からちょうど 10 年前の 1991 年 9 月 28 日に、帝王はサンタモニカで永眠されたのです。で、まあ、ちょっとマイルスについて書いてみようか、と。

 私が最初に好きになったマイルスの曲は、『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』。まだマイルス・デイビスが何者なのか、という事も分かっていない小学生の頃でした。この曲は今でも大好きで、小学生の時に音に全身を撃たれたビリッくるような感覚と、甘酸っぱい懐かしい感覚とが、いつ聴いても甦ってきます。

 長じてある程度真剣にマイルスを聴くようになってからのお気に入りは、なんと言っても『イン・ア・サイレントウェイ』と『ゲット・アップ・ウィズ・イット』です。もうここでのマイルスは信じられないぐらいカッコイイですね。唯一無比の音世界を展開していると思います。

 そして店でよくかけるのが、いわゆるポップマイルス時代の作品群。『ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン』『ウイ・ウォント・マイルス!』、そして『ドゥー・バップ』。どれもこれも素晴らしい作品です。『イン・ア・〜』とかに較べて、肩の力が抜けているというか、店でかけるのならポップマイルスが一番。だと考えています。

 私はもともとそんなにジャズを聴く人間ではないですが、マイルスは、なんかいわゆるジャズって感じがしなくて、いいですね。ソウルミュージックの泥沼にはまって以来、ますますジャズを聴かなくなった私ですが、マイルスは、まだ聴けます。なんといっても 9 月 28 日に死んだのですから、私も因縁を感じます。一生聴いていこうと、思います。

付記その 1
ババさん、ユキエさん、ベッチ、オイシン、どうも有り難うございました。
付記その 2
昨年の 9 月 28 日に、イスラエルのリクード党のシャロン党首が、エルサレム旧市街にあるイスラムの聖地「ハラム・シャリーフ」を強行訪問して以来、パレスチナ人とイスラエル人の衝突が再燃、現在まで続く泥仕合のひとつのきっかけになったそうです。まあ、あくまで元凶は、主にイスラエルを通じて中東支配を目論むアメリカにあるのでしょうが…。
小川顕太郎 Original:2001-Sep-29;