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 Diary 2001・5月21日(MON.)

書道

 最近は書道に関心がある。といっても、きれいな字が書けるようになりたい、というのがその直接的な原因ではない。もちろん、私は字が自分でも嫌になるくらい下手なので、字がきれいに書けるようになればいいとは思っているけれど、「書」そのものが面白い、と思えるようになってきたのだ。

 最初は楷書だった。欧陽詢の『九成宮醴泉銘』やチョスイリョウ(字が出ない!)の『雁塔聖教序』を見て、う、美しすぎる! 気が狂っているとしか思えない!! と訳の分からない感動の仕方をしたのが始まりだったのだ。その後、大沢雅休や井上有一などの前衛書家の作品にも接し、こりゃおもろい! と大笑いをしたあたりから、俄然自分でも書道がやってみたくなった。そこでとりあえず家の側の書道教室にでも通おうかと考えたのだが、ここではたと行き詰まった。

 それまで私は書道の世界の事は何も知らなかったのだ。例えば茶道の、表・裏・武者小路のように流派が別れているのか、といった基本的な事からして知らなかった。そこでちょっと調べてみたのだが、どうやら書道にも流派はたくさんあるらしく、さらに書道団体というのが全国で数百もあって、それぞれが別のやり方、別の段位を持っていて、お互いに互換性はないらしい。

 また書道団体によっては、昇段試験や展覧会などでやたらお金がかかる所もあるようで、安易に入会するのはよくなさそうだ。なによりもまず、入ろうと思う書道団体の字が好きかどうかが問題になるのだが、それを知るための書道展通いなど、そうそう出来ない。また凄く気に入った字に巡り合えたにしても、家から遠い所にしか教室がなければ、今の仕事じゃ通えない……。

 といって悩んでいるのが現在の状況です。しかし、字の趣味なんて、今はまったく分かっていない素人なので、やっているうちに変わるかもしれないから、そこまでこだわらなくてもいいか、とも思う。が、お金の方は…。自分で勝手にやるかな…。

小川顕太郎 Original:2001-May-23;