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 Diary 2001・6月26日(TUE.)

バンちゃん

 配達に来た酒屋さんが、「暑いですね」とかなんとか言いながら、なかなか帰らない。私は話の相手をしながら、そうか、涼んでいるのか、と気付き納得する。暑いさなか、ビールを各所に配達するのは大変ですね。

 ババさん来店。「このあいだ観た『コンテンダー』、面白かったですよ」と言う。これは、女性が大統領になれるか? といった内容の映画で、ババさんいわく「完全にヒラリー・クリントンを大統領にするための地ならし・プロパガンダ映画」という事だ。やっぱアメリカは凄いね。映画が完全に大衆操作のメディアとして活きているんだね。

 そういえば一昨年にロバート・スティネット著『真珠湾の真実 ルーズベルト欺瞞の日々』という本が上梓され、アメリカは大騒ぎになったらしい。この本は、真珠湾攻撃の事をルーズベルト(とアメリカ上層部)は知っていたけれども、反戦を叫ぶ世論を参戦にもっていくために、わざと黙っていて多くの軍人を見殺しにした。つまり真珠湾の奇襲は、日本憎し! 戦争賛成! という風に世論を持って行くためのルーズベルトの陰謀だった、というこれまで何度となく指摘され、そのたびにアメリカ政府の御用学者によって否定されてきた説を、決定的に裏付ける書として話題になったのだ。

 もちろんまたしてもアメリカ政府の御用学者は反論しているようだけれど、どうやらかなり決定的な証拠が載っているようで、その反論もほとんど効を奏していない様子。と、いうことは、『パール・ハーバー』は、この本に反論するためのプロパガンダ映画ではないのか? 大衆は論理より情緒で動きますから。実際この映画は考証があまりにもむちゃくちゃという評判ですが、そんな事とは関係なく反日感情は高まりまくっているようです。うーん、アメリカって凄い。まあ、田中真紀子に人気が集まる日本もそうとう凄いですが。ビバ! 衆愚政治!

音沙汰」というホームページがあって、そこに「ジュズツナギ」というコーナーがあります。京都と音楽に関しての文章を、様々な人達が書いていく、というコーナーなんですが、今月は 80 年代京都サブカル界の黒幕「バンちゃん」が執筆しています。これが面白い! さすが「京都てなもんや通信」!! 感動したので思わず書いてしまいました。いや、バンちゃんに指名されて次回は私が書くんですが、こりゃ頑張らな、とプレッシャーを感じるぐらいでした。ビバ! バンビーノ!!

小川顕太郎 Original:2001-Jun-28;