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 Diary 2001・4月5日(THU.)

お花見

 平野神社にて花見を行う。平野神社には 4 店ほどが座敷を出していて、それぞれが予約を受け付けているので、そのうちの「月の出」という店の座敷を予約する。座敷料は 3 万円。我々は持ち込みで焼肉を行うので、その炭焼きコンロ代が 2 個で 5,000 円。あと、お酒の持ち込み代が 1 本 2,000 円と、炭の追加代が 1,000 円。しめて 38,000 円。持ち込んだ食材や飲料の値段は 10000 円ほどなので、まあザッと考えて 50,000 円弱。それにそこで買ったおでん・鳥の空揚げ・ビールの値段を考えると、ううん、安いのか高いのかよく分からないが、桜は満開に近く、気温もよく、高めに設えられ囲まれた座敷は雰囲気もよく、円山公園でのようにカラオケもなく、お酒は旨く、なかなかに楽しかった。

 我々が持ち込んだのはそれだけではない。将棋盤とポータブルプレイヤー、それと刀。将棋を打ち、ノーザンソウルを聴き、オイシンに切腹させた。仕事や用事を終えた人々が、順々に集まり、その度に乾杯して桜を愛でる、というのはまことにいいものだ。22 時までということであったが、ひっぱって 22 時半ぐらいまで居座る。私は 18 時からずうっと飲み続けであったので、フラフラになって席を立った。

 その後、ブーガルーカフェに行き、カプチーノを飲んで酔いをさます。いや、醒めたのかどうか。カフェ・ルゴールの人達が来ていたような気がするが、そして挨拶まで交わしたような気がするが、記憶が定かではない。ポケットを探ると、ブーガルーカフェのアクツさんという人の名刺が出てきた。なるほど。

 そこを出て、円山公園へ。すでに閑散とした円山公園で、しだれ桜をみる。また、今年もみてしまいました。毎年、このように夜中に来てこの桜を見ていると、時間の感覚がおかしくなる。去年、一昨年の記憶と現在、3 分程前の記憶が混ざりあって、奇妙な感じだ。これも桜の魔力か。

 帰り道で一銭洋食を食す。ふとみると、随分と人数が減っている。みないつの間に帰ったのか。ショウヘイくんがライターでオイシンに点火。凄まじい火の手があがり、オイシンはたちまち灰になる。そのとき一陣の風が起り、灰は円山公園の方に吹き飛ばされていった。

 その晩、私は円山公園のしだれ桜が間違って梅の花を咲かせてしまった夢をみて、うなされたのであった。

小川顕太郎 Original:2001-Apr-7;