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 Diary 2001・4月4日(WED.)

ザ・セル

 京都ピカデリーに『ザ・セル』ターセム監督を観に行く。ほんとうは『あの頃、ペニーレインと』を観に行きたかったのだけれど、『あの頃…』は浜大津という辺鄙(?)なところでやっており、且つ上映時間が分からない。もちろん映画館に電話をかければ教えてはくれるが、嘘を教えられた、という人がオパールの周りですでに 3 人もいるので、なんとなく行く気が失せてしまったのだ。で、『ザ・セル』。これがなかなかに面白かった。

 主人公のジェニファー・ロペスが、テレビでルネ・ラルー監督のカルト映画『ファンタスティック・プラネット』を観ているシーンがあることからも分かるように、監督はかなりのマニアらしく、サブカルチャーや現代アートからの引用が豊富にあって楽しめる。分かりやすいところではダミアン・ハーストやピエール & ジル、それからこれは勝手な推測だがマシュー・バーニーディノス & ジェイク・チャップマンなんかも入っていると思われる。それからボブ・フラナガンとか。ババさんとも言っていたのだが、映画では『エル・トポ』とか『柔らかい殻』、あと日本のアニメの影響もかなりある。オタク文化というかかなり、笑える。それが全く嫌味でなく、とてもいい感じ。かっこいい。私はジョン・ウォータース監督の『シリアル・ママ』とかを連想しました。いや、サブカルの引用の仕方のうまさが。

 とにかく宣伝でやっているような「被害者の女性を救うために、連続殺人犯のサイコ野郎の脳味噌の中に入って…」といった筋から想像するのとは、全然違う映画だった。ジェニファー・ロペスのかっこよさだけでも、観る価値があった。あー、面白くて良かった。

 映画が終わって、そのままオパールに行こうかと思ったのだが、どうせ暇だし、ここはひとつ念願のカフェ・コチに行ってみることにした。噂には聞いていたが、広い。そして良い感じ。私の好きな感じだ。とうとう京都にこんなカフェが出来たか、と感無量。って大袈裟ですね。ワインを頼んで、『神聖喜劇』第三巻を読む。ううん、楽しい。

 カフェ・コチを出て、オパールへ。いやあああああ、暇。あんまり暇だとかえって疲れるね。明日はお花見なのに。ううううううん、それにしても、どうやってオイシンを燃やそう。難しいです。

小川顕太郎 Original:2001-Apr-6;