京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

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 Diary 2000・11月30日(THU.)

クンパルシータ

 今日はお店が定休日なので大阪あるいは神戸に行こうと決めていたのだけれど、起きたら午後 3 時。トモコが出かける用意を完了したのが午後 6 時 45 分。これでは京都脱出は不可能だ。仕方なく、烏丸大丸に行く。が、烏丸大丸も閉店は午後 7 時 30 分。着いた時には午後 7 時をまわっていたので、入り口のサービスカウンターで情報誌「京都」などフリーペーパーを何冊か貰い、店内を走り回っているうちに追い出される。

 ジュンク堂に行く。本を買うにしても 3 冊以内に抑えようと固く誓って、店内をあまり真剣にならないように気を付けながら巡回する。トモコが洋書のバーゲンコーナーを発見。3 割から 7 割引き。これはお得と 10 冊ほど買う。重すぎて持てず、送って貰うことに。1 万円以上買っていたので送料無料。これまた得したとトモコとホクホク顔でそこをでる。

 得したはずなのに何故か財布は寂しい。そこで夕飯は家に帰って残り物で済ます事にする。が、帰り道で京風うどんすきの店「権太呂」に遭遇。何故か中に入る。入ってしまったからには京風うどんすきを食べる。どこが京風なのかよく分からないが、多分たけのこが入っている事と、海老が生きている事だろうと邪推しながら日本酒を飲む。ついでに天麩羅の盛り合わせもとる。

 もう限界だ。早く帰ろう。と、私が言えば、「お金のない時に貧乏くさいことをしてはダメ。ここはひとつ、カフェでゆっくりくつろいで帰りましょうよ」とトモコが答える。それもそうだと、お茶を飲みに行く。

「築地」に行けばラストオーダーが終わっていて、「ミューズ」に行けば閉店していた。そこで最終兵器の「クンパルシータ」に行く。我々が行けば 3 組ほど店内にいて、そのうちの一組が「もうそろそろ 1 時間になる。間に合わない」と焦っている。「クンパルシータ」では、オーダーしてから 30 分以上は待たされるのが常識だ。我々はブレンドを頼み、悠然と構える。待っていた一組は、出てきたアイスコーヒーを飲み干し、慌てて店を飛び出していった。きっと電車の時間でも迫っていたのだろう。

 今日は予想外に早く、20 分ほどで出てきた。店内に流れる大音量のタンゴを聴きながら、薔薇や薊のドライフラワーを眺める。やはりここはいい店だ。素晴らしい。

 満ち足りた気持ちで帰途につく。

小川顕太郎 Original:2000-Nov-1;