京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

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 Diary 2000・5月1日(MON.)

新メニュー帳

 今日からメニュー帳が一新した。ババさん製作によるかなりの力作で、リーダブル且つポップ。これでオパールもまともな店に一歩近づいた感じがする。

 メニュー帳が新しくなったのに伴って、我々のサーブの形態も若干変わった。今まではお客さんが来店したらメニューと灰皿を持って席まで行き、灰皿が必要かどうかを訊ねたのちにメニューを渡していたのだが、今度のメニューは本型になっておりテーブルにあらかじめ置いてあるのだ。だから新しいお客さんが来店しても忙しくて即座に対応できない時など、勝手に座ってメニューを見ていて貰えるので大いに助かる。実際今日も、開店して 1 時間程は忙しかったらしいのだが、役立たずと評判のオイシンを使ってその修羅場を切り抜けたヒロキくんによると、「非常に有り難かった」との事。しかし、問題がない訳ではない。

 まず、すでに居るお客さんの所に後からその友人などが来る場合。そのすでに居るお客さんが灰皿を使っている場合は、さらに灰皿を持っていく訳にはいかない。という事は、新しく来たお客さんが着席するのをじっと見て、頃合を見計らってオーダーをとりに行く形になるのだが、これがどうにも座りが悪い。やはりお客さんが来たら、その着席と同時に声を掛けたくなってしまう。なるほどそれで他店では水を持っていくのだな、と得心。

 ちなみにオパールでは水を出しません。それは「水と平和は無料ではない」というイザヤ・ベンダサンの教えを守っているから。というのは冗談で、どうにも無駄でみっともなく思えるからだ。勿論オパールでも「水を下さい」と言われれば出すが、なにも言わなくても出てくる水、というのはなんとも解せない。が、それがどうやら間をとるためのものだということが、今日で実感できた。とはいうものの、オパールではこれからも、先ず水を持っていく、という行為はしないだろう。間をとるためなら、何か他の方法でも良いわけだ。これから考える課題のひとつ。

 あとちょっと戸惑った事は、オーダーを受けた後で、思わずメニューをひきそうになる事だ。テーブルに置いておかなくてはならないのに、ついメニューを手にとり持っていきそうになる。そこで今日は、一度手にとったメニューをクルリとまわしてもう一度テーブルに置いたり、ちょっと形を直すふりをしてソッとテーブルに置いたりしてごまかした。さぞかし変な店員だと思ったことだろう。

 色々と考える余地はあるが、テーブルの上に赤や黄色のメニューがのっている様はなかなか可愛いので、しばらくはこれでいこうと思う。

 ちなみに今日も暇だった。

小川顕太郎 Original:2000-May-2;