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 Diary 2000・7月24日(MON.)

野良猫ロック セックス・ハンター

 行って参りました。野良猫ロックシリーズ第 3 弾・セックスハンター。やはり、凄かった。

『女番長・野良猫ロック』では、髭もなく気持ち悪すぎて誰だか分からなかった藤竜也が、ちゃんと藤竜也になっていた。呼び名はバロン。スーツに植物図鑑や拷問(あるいはリンチ)の本などを持ち、ブランデーに薔薇の花びらを 2 、3 片浮かべて飲むというスタイリッシュさ。おまけに小さい頃に近親者が米兵にレイプされたらしく、そのショックで性的不能となり、アメリカ人に対する憎悪を燃やしながら、イーグルスというグループを率いて「混血狩り」をするのだ。

 この映画の脚本を書いた大和屋竺は言う。「混血児たちは革命児である! 風俗の次元で、文明の次元で、エキゾチズムの次元で。」「混血の歴史は世界の歴史である。」…なんのこっちゃよく分からんが、微温的な大衆社会に対する憎悪は伝わってくる。

 混沌こそよけれ。この映画にはドラッグがあり、レイプがあり、人間狩りがあり、銃撃戦がある。そして怖ろしくイカしたファッションと、音楽がある。文明は混血から産まれる。異物を導入せよ。そういえば、野良猫とは大概の場合は雑種だろうし、ロックは異種混合から産まれた混血の音楽である。我々の日常に『野良猫ロック』を導入せよ。『女番長』でもそうだったが、とにかくクラブがいけている。今回はゴールデンハーフが歌い踊り狂うのだが、もう最高! そして GS 。ああ、知ってる知ってる、この曲! なんだったかなあ、思い出せない! 気持ち悪い。誰か教えて!

 映画に行く前に、大宮の三条商店街を通ろうとすると、祇園祭の御輿が通った。「三若」と書かれた白い衣装を着た子供から老人までが、大声で騒ぎまくっていた。なんといっても目立つのはヤンキー達。白い衣装に金髪のヤンキー達が「わっせ、わっせ」と。夏ですね。

小川顕太郎 Original:2000-Jul-26;