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 Diary 2000・12月10日(SUN.)

「たこ焼き」焼き器

 トマトソースを作る。セロリをみじん切りにし、トマトをザク切りにする。鉄鍋にたっぷりのオリーブオイルを入れ、ガーリックを炒める。ガーリックの色が変わり始めたら、セロリを入れ、炒める。適当に炒まったところでトマトを入れ、塩胡椒をしてローリエの葉を数枚入れ、あとはしっかりと蓋をして 2 時間ほど煮込んだ。

 出来たらスパゲティにかけて食べようと思っていたのだが、2 時間が待ちきれず、冷蔵庫にある野菜類に塩をかけてバリバリ食べる。そして店に向かう。

 店に行けばカウンターにクラタニくんとリエちゃんがいた。クラタニくんは会社での年末のノルマ達成まであと 2 ポイントらしく、とりあえず自分でコピー機を買って 1 ポイントは埋めようかな、と呟く。コピー機を 1 台売れば 1 ポイントなのだそうだ。

 それを聴いてリエちゃんが、「わたしつい最近コピー機を買った」と言う。「え、えええ! 何で買うんやあ! ボクに一言いうてよ!」とクラタニくん。非常に残念そうな顔で、未練がましく「暖房機でもいいんやけどなあ。暖房機いらへん?」とリエちゃんの方を見る。と、「あ、暖房機も買ったよ」と答える。「うっそおおお! 何で買ったんやあ!!」「だって寒いもん」「そういう意味とちゃうやろ! それで 2 ポイント埋まってノルマ達成やったのにい!」とガックリ肩を落とす。それを見ていて可哀想に思ったのか、リエちゃんは優しく「他に何があるの? 何を売ったらいいの?」と訊けば、クラタニくんはちょっと元気になって言った。

「そうそう! 『たこ焼き』焼き器がある! いらん?」

「いらん」とリエちゃんは冷たく断った。

 それにしても写真関係の会社なのに、何で「たこ焼き」焼き器なんか売っているのか。

 だいたい関西の家庭では一家に一台は「たこ焼き」焼き器があるはずだし、今の若い人達はあまり家でたこ焼きを焼かないだろうから、いまから「たこ焼き」焼き器を売るのは難しいのではないか? いや、よく分からないけど。

 そろそろ年末感が漂ってきました。

小川顕太郎 Original:2000-Dec-12;