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 Diary 2001・4月19日(THU.)

オーガニックカフェ

 梅田の街をさまよう。疲れたので、少々休憩したく、その時点で私は東梅田ローズの前に立っていて『マンズ・マンズ・ワールド』という男性ポルノ映画のポスターを眺めていたのだけれど、近くに「オーガニックカフェ」があったのを思い出し、行った事もないことだし、チェックも兼ねてそこに行く。

 ここは、セルフサービスという営業形態といい、いかにも効率的に規格化された店のつくりといい、髪をひっつめて白いシャツに黒のエプロン姿の女の子が大量に働いているところといい、コーヒー 1 杯 250 円という安さといい、「カフェの雰囲気をちょいと取り入れたファーストフード」に分類される店だった。

 スターバックスに代表される、こういった「カフェの雰囲気をちょいと取り入れたファーストフード」店は、なぜかコーヒーが恐ろしく不味い。不味いというより、何か違う飲み物を「コーヒー」と称して出しているとしか考えられない。たいてい、機械からボタンひとつで抽出され、熱くて泡立っている。あの機械が悪いのだろうか? しかし、こういった店の先駆けともいえるドト−ルコーヒーも機械でコーヒーをいれているが、そんなに不味くはない。では何故なんだろうと、真剣に悩む。日本は、コーヒーではないものを「缶コーヒー」と称して長いあいだ売ってきたので(今でも売っているが)、やはりあれはなにかコーヒーとは違う飲み物なのだと思って納得するしかないのだろうか。

 私はとにかく疲れていたので、休憩できたらコーヒーには口をつけなくてもいいと考えてコーヒーを注文し、席につく。なんとなくコーヒーに口をつけてしまう。あれ? なかなかおいしい! ちょっと吃驚する。ここは使っている水がいい、と聞いたことがあるので、それでかな。コーヒーの味はかなり水に左右されるから。嬉しい誤算で、ちょっと元気になる。

 お金がないので、古本屋の 100 円均一棚をみてまわり、戸川猪佐武著『政権争奪』(サンケイドラマブックス)を 100 円で購入。そこまでして何か買うなよ、と自分にツッこんだが、まあ仕方ないですね。

小川顕太郎 Original:2001-Apr-21;