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Movie Review 2000・3月2日(THU.)

リング0 バースデイ

「都市伝説」のおもむきを持つ『リング』は素晴らしかったが、怪異を疑似科学的に解明しようと変なところに入りこんだ『らせん』は壊滅的にダメ。原作から離れた高橋洋オリジナル脚本の『リング 2』は、ヘンテコな話で、中田秀夫のていねいな演出とあいまって、ボク的には良い映画と思っている。

 さて今回は『リング』シリーズの完結編らしいが、若干謎が残り、ヒットの具合によってはまだまだ行ける話になっておる。原作は『バースデイ』収録の中編『レモンハート』だそうだが、ボクは未読。割と自由に脚色されているらしいが。

 1970 年代の公演準備中のとある小劇団の話で、美少女仲間由紀恵ちゃんが劇団入りして、奇妙なことが続々起こる。劇団員がみんな頭が変になっちゃったり、ってところは伊藤潤二あたりをホウフツとさせてなかなかよろしい。

 しかし、井戸がどうした、母親がどうした、ってところは『リング』『らせん』は見てからだいぶんたってて話を忘れちゃってるので、どうでもいいやん、って感じ。貞子がどうしたこうした、って、まあ儲かるからでしょうが、いつまで同じネタでやっとんねん! 劇団の怪談話、という一本の完結した話としてソリッドに仕上げて欲しかったところである。

 脚本高橋洋、ってのは同じだが、監督は鶴田法男って、よく知らない人に交代。しかしながらババーンと音響で観客をビビらせるというようなアホな演出に頼ることなく、何気な〜くアッサリ変なコトが起こる、ってのがなかなかよろしいかと。

 とりあえず仲間由紀恵ちゃんが悲惨な目に会うので、そういうのが(って、どういうの?)好きな方にはオススメ。可哀想過ぎ! あははははは!

BABA Original: 2000-Mar-02;

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