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Text by 小川顕太郎
2006年01月19日(Thu)

ジム/銀座
旅行

 東京最終日。せつかくだから、朝の6時に起きて、ホテルのジムに行く。ッていふか、これこそがやりたかつた、と言つても過言ではない。そもそも我々がジムに通ふやうになつたのは、「グランドハイアット上海」や「ウエスティンリゾート マカオ」に行つた時に、そこのジムに行つてみたい、朝早く起きて朝食前にジムに行き、一汗かいてから一日を始めたい、と思つたことがきつかけだつたのである。ほんとは毎日のやうに通ひたかつたのだが、連日酔ひと疲れでドロドロだつたので、なんとか最終日に形だけは整へようと、気力を奮ひ起こしたといふ訳だ。

 想像してゐたより遙かに狭い。マシンもほとんどがドレッドミル(ランニングマシーン)で、そこを白人の男女が走りまくつてゐる。とりあへず、私は自転車で身体を暖めた後、筋トレを軽くこなした。ううむ、しんどい。トモコは激しく傾斜をかけたドレッドミルの上を走つてゐる。疲れが溜まつてゐるんだし、あんまり無理しない方が、と、私が話しかければ、「何を言つてゐるのよ! 走れば走るほど元気になるわ!」とさらに傾斜をあげて走り続けた。

 朝食の間もズウッとトモコはハイであつた。これなら、今日は色々なところが廻れるな、なんと言つても帰りは寝台車のチケットをとつてあるのだ。寝台車なら出発は23時過ぎ。新幹線で帰るより2時間は東京にゐられる。たつぷり時間をかけて朝食をとり、バタバタと慌てて荷物をまとめて、12時にチェックアウトした。

 さて、どこに行くか。まづは東京駅に荷物を預け、トモコの従兄弟が働いてゐる銀座へ。銀座は道路が碁盤目状に走つてゐるし、建物も割と低いので、なんとなく京都を思はせる。そんな事もあつてか、なかなか気持ちのよいところ。が、しかし、……・。トモコの従兄弟と会つた後、ガクッときた。突然、激しい疲労が襲つてきたやうで、トモコが虚脱してしまつたのだ。実を言へば、私ももうフラフラであつた。この時点で時間は17時。23時まであと6時間もある。…

「帰らうか」「うん」

 我々は寝台車のチケットを払ひ戻し、すぐに新幹線に飛び乗つた。その後の記憶は、例によつて、ない。

Comments

投稿者 kwkt : 2006年01月26日 13:34

実は僕、Aと銀座の間の日本橋近辺に住んでいます。オフィス街であまり住むところではないのですが、最近マンションが乱立しており都心回帰とか言われております。例の耐震偽造問題でヤヴァい物件も近くにちらほら。自分の住んでるところは大丈夫かなぁと思う今日この頃です。
相当近くに来られていたようなので、可能であればお会いしたかったのですが、連日の日記を拝見させていただいた限りではそのような時間はなかったようですね。東京旅行お疲れ様でした。それではまた。

投稿者 店主 : 2006年01月27日 08:46

kwktさん こんにちは!

いやいつものことながら行き当たりばつたりで旅行してをりますので、今回もなんとなく立ててゐた予定のほぼ90%は果たせぬまま、慌ただしく疲れだけは莫大に積もらせて四日間を駆け抜けました。またいずれ余裕のある東京行きの時にでもお会ひできればこちらも嬉しいです。日本橋、とやらも見てみたい。では、またー!

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