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 Diary 2005年3月2日(Wed.)

ホエールウォッチング

 先日、母と叔母と叔父が、祖母を連れて沖縄に行つてきたさうだ。祖父に死なれた祖母を慰めやう、といふ考へからでた旅行なのだらう。で、どんな具合であつたのか聞いたのだけれど、どうもホエールウォッチングに行つたやうなのだ。

 ホエールウォッチング。鯨を見る訳だが、まァ、確かに一度鯨を見てみたい、といふ気持ちは分からないでもない。しかし、なんでまた? といふ気もする。わざわざ海に出ていつて、鯨を見るだけでせう? 何か他にする事があるのだらうか。と、様子をきいてみれば、これがトンデモナイしろものである事が判明した。

 小さな漁船のやうな船で海に乗り出すさうなのだが、とにかく船酔ひが激しい! 乗客18人中、慣れてゐる2人を除いて他の全員が、最初から最後まで吐きまくつてゐたさうだ。乗船する時に、杖をついた高齢の祖母をみて、船の人が「大丈夫ですか?」と危惧したのに対し、私の母と叔母が「私たちがゐるから大丈夫です」と請け負つたさうなのだが、いざ船が出ると、二人とも祖母はそつちのけでゲーゲーやつてゐたといふ。叔父が一番ダメで、船の甲板の最後尾でグッタリと寝込み、波に洗はれるままだつたさうだ。岸に戻つてきた時、叔父は全身塩漬けで真ッ白になつてゐたといふから、凄い。

 しかし、船の人たちはかういつた事には慣れてゐる様子で、「はい、そろそろ交換しませうか」などと言つて、吐きまくる人々の間を袋を交換しながら飛び回つてゐたさうなのだが、といふ事は、ホエールウォッチングとはさういつたものだといふ事になる。うーん、私も鯨は見てみたいが、船酔ひは勘弁だなァ。所要時間は約3時間半、といふ事だが、普通そんなに(小)船に乗つたら、絶対船酔ひするだらう、素人なら。で、鯨は見られたのだらうか。

「見えたことは見えたけど、意識が朦朧としてよく覚えてゐない」

 ううむ、それは…。

 明日は雨らしい。これで3週連続木曜日は雨だ。困るなぁ、もう。

小川顕太郎 Original: 2005-Mar-2;