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 Diary 2005年7月16日(Sat.)

宵山

 昼間から夕方までオパールで働いたテラリーは、一旦家に帰ると浴衣に着替へて出直し、しばし四条通りの歩行者天国を彷徨つたのち、オパールに戻つてきた。そして、「ひとつ、学びました」と言ふ。何を学んだのだらうか。

「祇園祭の日にはゴム草履が売れる、といふ事を学びました。みんな慣れない下駄を履いてゐるんで足が痛くなるんでせう、若者たちがドンドン靴屋に入つていつて、ゴム草履で出てくるんで、見てゐて面白かつたです。」

 なるほど。しかし、頭で認知しただけでは学んだことにはならないな。実際に行動に移さないと。つー訳で、来年はゴム草履を売つてきて下さい。

 カツヤマ来店。カツヤマは工務店で働いてゐるので、京都の色々な建物の建築・改築に立ち会つてゐる。さういつた中で面白いのは、たまに「あそこには幽霊が出る」といふ話が出ることだといふ。

「職人さんたちは、かういふと何ですが、前近代的な人たちが多いんですよ。だから、幽霊とかそんな話、凄く多いんです。たとへばこの近くだと、***ド**とか」

 え! あそこ出るの。うーむさういへば、あそこはトモコも以前から“怪しい”と言つてゐたんだよなァ。カツヤマ、その話、もつと詳しく聞いておいてよ。

「いやー、長いんですよ、その人の話。しんどいです。」

 何を言つてゐるんだ。なら、体力をつけるために身体を鍛へろよ。フィットネスクラブとかでさ。んで、幽霊の話を聞いてきて下さい。

 今年も、宵山の後の京都の街はゴミだらけでした。

小川顕太郎 Original: 2005-Jul-20;