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 Diary 2005年4月27日(Wed.)

ジェンガ

「Amazon.co.jp: 同じテーマの商品を探す」へ Go! コータローくん来店。ジェンガを持つてきてくれる。私はこのゲームを知らなかつたのだが、私以外の人は全員知つてゐたので、有名なゲームなのだらう。細長い立方体の木の棒を3本づつ、最初に3本並べたらその上に90度回して3本並べ、さらにその上にまた90度回して3本置き…といふのを繰り返して、垂直にそそり立つ柱に組み上げる。そこからゲーム開始。どの部分でもいいから木の棒を一本抜き、それを上に重ねていく。この時に、片手しか使つてはいけない。どんどん抜いていくので下の部分は不安定になつていくし、積み上げていくので高さは伸びていく。で、抜く時にか積み上げる時に、この柱を崩してしまつた人が負け、といふゲームである。単純だが面白さうである。試しに、その場にゐたテラリーとコータローくんに試合をやつて貰ふことにした。

 二人とも結構上手なのだらう。ヒョイヒョイと棒が積み上がつていく。私なら一寸無理ぢやないか? と思ふやうな所からも、スイスイと抜いていく。どちらかといふと心理戦で、お互ひにこやかに笑ひながら、相手を牽制しあつてゐる。うむ、かういふものなのか。しかし、30分を過ぎたあたりから、様相は変はつてきた。

 相変はらず、二人とも笑みは絶やさない。が、もう座つてゐられなくて、辺りをウロウロしてゐる。なんと言つても、抜く時、積み上げる時、どちらもグラグラと柱が揺れるのだ。最初に比べてかなり高くなつてゐる。抜き取る時間もかなりかかるやうになつたし、それより、どの棒を抜くかを決める時間の方が断然に長くなつてきた。我々もついつい息を詰めて見守る。「煙草買つてくるわ」「よーし降りてこい!」様々な応酬は続く。相手の番の時は、満面の笑みを湛へてゐるのが、無事に相手が抜き終はつた瞬間に真顔になるのが、見てゐて面白い。正に天国と地獄が交互にやつてくる、ロシアンルーレットのやうな感じだ。気がつけば、店中のお客さんも、息を詰めて見つめてゐた。

 もの凄い緊張感が店内を支配した。こ、これは、癒しの空間としてのカフェではない! は、はやく決着を…‥

「あー!!!」ガラガラガッチャーン!!!

 崩したのは、テラリーであつた。

「ぐ、ぐやじい〜〜〜」と身悶へするテラリー。

「悔しいよなァ。オレも負けてゐたら、死ぬほど悔しかつたもん。ワッハッハ! いやー、今日はグッスリと安眠できさうやー」

「ぼ、ぼくは、涙で枕を濡らしさうです…」

「んな、大袈裟な。いや、大袈裟ぢやないか? ワハハハ! いや、運、運。運が悪かつたよ、テラリー。」

「いいえ、運も実力のうちです。負けは負けです。」

「ま、そりゃさうだ。負けは負け。悔しさには変はりないよなー。ワハハハハ! あー、気持ちいい」

「………」

 これは、ジェンガバトルもやりますか。

小川顕太郎 Original: 2005-May-1;
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