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 Diary 2005年4月8日(Fri.)

桜の季節

 桜の季節は客足がパッタリ止まるので困る。たとへば高瀬川沿いに桜の美しい木屋町なんかは、今頃人混みでごつた返してゐるだらう。花見の定番、円山公園へと続く四条通も、人でいつぱいだらう。が、三条河原町なんぞと言ふ、桜になんの関係もない界隈は閑散としてゐるのだ。なぜ京都市役所前の広場に桜を植ゑないのか。高速道路伸ばすお金があるのなら、京都市役所前広場のルミナリエと、桜並木をお願ひします。イチカワさんフラ〜ッと来店。あ、イチカワさんスミマセン! このあいだの「カタ・ログ」展、行けませんでした。残念です。次回は必ず行かせて貰ひますので。

「次回は…7年後ぐらゐかな…」

 7年後ですか…。もう一寸、早くなりませんか?

「さうだねェ…たとへば7年以内に私が死ねば、誰かが回顧展をしてくれると思ふので、それなら早くできるかも」

 回顧展ですか…。でも、イチカワさんは7年以内どころか70年後も死んでなささうですよ。

「あ、眩しい…」

 わわわ、すみません。照明を落とすの忘れてましたー。

 イチカワさんの回顧展の題名は、「眩しすぎて―光りに抗した男の軌跡」とでもなるのでせうか。

 にしても、暇である。

小川顕太郎 Original: 2005-Apr-12;