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 Diary 2003・6月23日(MON.)

間違ひ

 最近は、タカハシくん & ヤマダくんといふ若手コンビのことを日記のネタにする日が多いが、それはこの二人から色々と啓発され、教へられることが多いからだ(それはハシモトくんに関しても同様)。年齢の差もさることながら、環境の差、属してゐる文化圏の違ひ、などから、様々なことがらを得ることができる。もちろん、このことには、二人の非常に素直で気持ちの良い人柄も大きく寄与してゐる。変にひねくれてゐたり、すれたりしてゐたら、単なる反面教師にしかならないだらうが、彼らは正に「教師」である。といふ実感がある。これは、ハシモトくんに関しても同様である、しつこいやうだが。

 このやうに、日々教へられることの多い二人だが、彼らはパソコンを持つてゐない。インターネットなんて、難しさうでとてもとても! と首を振る。故に、私のこの日記も読んだことがない。もちろん、二人には、私はこれこれこのやうな公開日記をオパールのウェブ上で連載してゐるが、それに二人を登場させてよいだらうか? といふ打診をし、了解も得てゐる。とはいへ、二人ともよく分からないままに、了解してゐる可能性が高い。だから、私はオイシンに頼んで日記をプリントアウトして貰ひ、それを二人に見せることにした。さて、二人の反応は如何に?

「なんで、こんなに誤字だらけなんですか?」

 え? そんなに誤字が多い? やはりオイシンにプリントアウトを頼んだから、その過程で大量の誤字が発生したのかもしれない…。と、慌てて指摘された箇所を見直してみると…ガーン。…あ、あのね、これは誤字ぢやないんだよ。正かな、あるいは歴史的仮名遣ひ、といつてね、実はこちらの方が正しいんだけど。

 …考へてみれば、当然かもしれない。彼らは、多分、生まれてこのかた、正かなの文章なんて読んだことがないのだらう。それはさうかもしれない、が、やはりはつきりと「誤字、間違ひ」と言はれると、軽いショックがある。まあ、学校で、例へば「一個ずつ」といふのを、「一個づつ」と正しく書けば、バッテンを貰ふのは確実だらうしな。学校で習ふことは、必ずしも正ならず、なのですよ、タカハシくん & ヤマダくん。

 日々勉強です。

小川顕太郎 Original:2003-Jun-25;