京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

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 Diary 2002・8月10日(SAT.)

キエフ

 両親と妹が京都にやってきたので、一緒に食事をすることになる。場所は南座の近くの「キエフ」というロシア料理屋。「キエフ」…どっかで聞いた事のある名前だなあ、ううん、まあ、有名店なんだろう、と適当に納得して、フラフラと私は両親についていった。

 ウォッカやズブロッカを飲みながら、ロシア料理に舌鼓をうつ。なかなかおいしい。夏バテ気味で食欲はあまりなかったのだが、どんどんと食がすすむ。これは良い店だ、こんどはみんなと一緒に来ようかな、と考えながらさらにウォッカを呷る。食事の間中、ずっと BGM で女の人の歌声が店内に流れている。うーん、これは誰の歌声かな? …ううん、あ、もしかしてこれは加藤登紀子じゃないか? と、思った瞬間! 私は一気にあることを思い出した。「こ、このお店、もしかして加藤登紀子の実家がやっている店じゃない?」私が尋ねると、「あら、もしかしたらそうかもねえ。そういえば、入り口のところに、加藤登紀子さんのリサイタルのポスターが貼ってあったわ」と、母親がのんびり答える。そうか、やはりそうか。と、いうことは、ここは全共闘の溜まり場じゃないのかー!

 加藤登紀子といえば、本人もさることながら、夫の藤本敏夫がもと学生運動のリーダー。確か、反帝全学連委員長。で、ここ「キエフ」では、その藤本敏夫のいた同志社の此春寮の同窓会とかが、行われているはずだ。考えてみれば、ロシア料理だし。しまったあー! 知らぬ間に、敵地(?)に乗り込んでいたー!

 気が付けば店内には「インターナショナル」が鳴り響き、私はゲバ棒を持った人々に周りを取り囲まれていた…などということがあるはずもなく、私は満腹でそこを出た。いやー、おいしかった。

 外では、鴨川の岸辺に夜店が軒を連ねていた。こんなもの、前からあったか? また、四条通沿いには、白塗りで人形のマネ(?)をした外人達が、そこかしこにたっている。ときどき三条河原町で見かけるのと同種の人達だが、流行っているのか?

 オパールに行くと、エアコンが壊れたのか、エアコン内から水がポタポタと落ちてきて大変なことになっていた。まあ、客席側のエアコンじゃなかったからよかったようなものの、たまらん感じ。今年はほんとに厄年だ。

小川顕太郎 Original:2002-Aug-12;