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 Diary 2002・4月12日(FRI.)

入院について

 ジェットセットのウチカドさん来店。「奥さん、なんで入院してはるんですか? 命に関わるようなことじゃないですよねえ。もう、日記に全然ちゃんと書いてないから、心配がつのるじゃないですか!」と言う。うむ、いや全くその通り。様々な配慮から、今回の入院に関しては(も?)、かなりぼかした書き方をしてきた。ご心配をかけて申し訳ない。が、トモコも退院したことだし、ちょっと詳しく説明してみます。

 トモコが入院したのは、顎と首のつけねくらいの所にできたふくらみが、唾液腺に石が詰まっているためと判断され、その石を手術によって取り除くためだ。かなり大きな石らしく、周りが炎症を起こしている。別に今すぐ取らないと命に関わる、というものでもないのだが、不快感や痛みはあるし、石はこれからも大きくなる可能性がある。そして、年をとってからの手術は大変だし、何より痕が治りにくくなる。ということで、手術に踏み切ったのだ。

 実際の手術は、石だけを取り除くのではなく、顎下腺(がっかせん)をひとつまるごと摘出した。唾液を出すところは、左右の耳の下に耳下腺(じかせん)がひとつずつと、顎と首のつけねくらいの所に、顎下腺が左右にひとつずつの、合計 4 コだが、主に耳下腺が唾液の大部分をつくっているので、顎下腺をひとつとっても問題はない、ということらしい。

 私は取り出された顎下腺を見せて貰ったのだが、けっこう大きくて吃驚した。だから首もかなりの幅で切っている。お医者さんが「今から石を見せます」と言い、その顎下腺をメスで切り裂くと、なかから石が出てきた。石といっても、細長くてブツブツの固まりである。この石が、ほんとうに石であるのかどうかを検査する、と言われたのは、もちろんこの固まりが腫瘍(癌)である可能性があるからだ。トモコの家系は癌の人がけっこういるので、いささか心配だったのだけれど、検査結果は「腫瘍ではない」とのこと。ホッとした。

 手術も無事に、成功のうちに終わり(失敗すると顔面麻痺になったかもしれない)、早めに退院もでき、あとは如何にきれいに傷口をなおすか、だ。首の高さの真ん中ぐらいを、かなりの幅で切っているので、やはり目立つ。なんとかきれいに治したいもので、当分は首を動かさず、強力な化膿止めの薬を飲んで、気分の悪さに寝床に臥す、という日々を過ごしそうだ…。

 というのが、トモコの入院の真相です。おわかりいただけたでしょうか。改めて、ご心配かけて申し訳ありませんでした。

小川顕太郎 Original:2002-Apr-14;