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 Diary 2001・1月19日(FRI.)

日記

 高山宏の『奇想天外・英文学講義』(講談社選書メチエ)を読んでいたら、面白いことが書いてあった。日記はピューリタンの登場と関係がある、というのだ。ピューリタニズムは、データを集積すればリアリティに近づくという思いこみと、教会・儀式を排して個々人がそれぞれ孤独に神と対峙する、という所に特徴がある。この 2 点が、日々の出来事を書き込み、日々のモノローグを書き込む、といった「日記」という形式を成立させたのだという。なるほど。

 それでは私の書いている「これ」は、何だろう。私にはデータを集積しようという意志はない。そのようなつもりで「これ」を書いている訳ではない。また、公開日記なので、あきらかに他に向けて書いている。モノローグではない。ほとんどウケを狙って、嘘八百を並べることも多い。要するに毎日なんらかの文章を書いている、という、ただそれだけのものである。

 ちなみに私には「書きたい」という欲望も稀薄だ。このホームページを維持するために書く、という義務感。いってみれば限りなく労働に近い。それでも最初は「面白そうだ!」と思って始めた訳だし、こうやって苦しみながらも毎日書いていると、面白いこともある。そして「これ」を書いたからといって、なにがどうなるわけでもないので、やはり「これ」を書くことは私にとって遊びなのだろう。つらく、苦しい遊びだ。このようにつらく苦しい遊びを、毎日続けている所をみると、私はピューリタンなのかもしれん。うそ。

 店でのこともちらっと書いておこう。ユキエさんが来店。ユキエさんはケーキ屋さんで働いており、その働いている時間の大半が水仕事なので、冬場は手がズタズタに切れて大変なのだそうだ。それでありとあらゆる絆創膏を試してみて、自分なりのベスト 10 があるという。ちなみにベスト 1 はニッシンボーの「ピーチエイド ST」。何故かキオスクでしか売っている所をみたことがないらしく、キオスクでは 6 枚入りのやつしか売っていないので、もし大量に売っている所を知っていたら教えてほしいと言われる。う〜ん、知らん。誰か知っていませんか?

小川顕太郎 Original:2001-Jan-21;