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 Diary 2000・9月28日(THU.)

最後の晩餐

 神戸の王子動物園にパンダが来たのを記念して、梅田の紀ノ国屋前にパンダの着ぐるみが曝してあるので、その前でタケダくん & ヤマネくんと待ち合わせする。「はい、これ!」がーん。なんと誕生日プレゼント。フットサル用のボール。有り難うございました。これで昨日の日記にオチがついた。では参りますか。

 マヅラでコーヒーを飲み、キング・オブ・キングスでオールド・パーを飲んだ後、鶴橋に向かう。駅を降りると、もうウジャウジャと焼肉屋さんがある。どれにしようか迷いつつ、しばらくウロウロするが、お腹が空いたと訴えるトモコに急かされて、みなでジャンケンをして店を決める。店名は「丸一」。

 エキスポの二人が生ビール、私がジンロでトモコがウーロン茶を頼んだ後、ユッケ、生レバー、生センマイ、塩タン、ロース、カルビ、ウルテ、ハツ、ミノ、ツラ、…‥とメニューの端から順番に頼んでいく。今日は食いまくるつもりだ。来る前に『最後の晩餐』というマルコ・フェレーリ監督の映画をビデオで観てきたのだけれど、これはマルチェロ・マストロヤンニやミシェル・ピコリなど 4 人の紳士が、食いまくって死のうとするバカ映画だ。2 時間以上ある映画なのだが、ひたすら料理を作り食べ続けている。そして 4 人とも死ぬ。ちなみにマルチェロ・マストロヤンニも今日が誕生日のはずだ。

 とにかく我々もひたすら食う。チヂミ、スープ、サラダ、キムチ、冷麺、ピビン麺を、食う。食べる。食す。嚥下する。飲む。食う。食う。食う。食う。食う。……そして 4 人とも死んだ。私は動かない車で吹雪の中を逃げ出そうとして凍死し、タケダくんは糞尿を垂れ流して死に、ヤマネくんは射精とともに果て、トモコはベンチの上で静かに息をひきとった。ああ、頭が混乱して映画とゴッチャになっている。

 帰りはホテルグランビアのラウンジで、一人 600 円で飲み放題というのをやっていたので、そこでコーヒーを飲む。そして、苦しい腹を抱えながら、帰宅する。

小川顕太郎 Original:2000-Sep-29;