京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

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 Diary 2000・9月12日(TUE.)

ささやき系カフェ

 またしても「関西ウォーカー」の取材がある。私はその取材の場にいなかったのだが、読者層に近い 20 代前半から中頃までのかっこいい店員さんを、と望まれて、ショウヘイくんがオパールの看板店員として撮影された模様。ちなみにショウヘイくんは金髪です。

 その時に取材をしたライターさんが言うには、オパールは「ささやき系カフェ」らしい。大阪のカフェに特に顕著らしいのだが、最近の傾向として、カフェの店員の声がやたらでかい、というのがあるそうだ。これはもうハキハキと受け答えする、という次元を超えて、やかましいぐらいだという。

 そういえば私にも思い当たるふしがある。大阪にある今話題の「カフェ×××」。一度入ってみようといつも思うのだが、店外にまで響いてくる店員の声の大きさに恐れをなして、いまだ入る事が出来ない。伝わってくる雰囲気はもうほとんど居酒屋である。もしかしてこれも「顧客満足=ユーザビリティ」か。私は店員の声の大きいカフェなんぞには絶対入りたくない。

 ババさんに借りた福田和也の『悪の対話術』(講談社現代新書)を読了。思ったより良い本で驚く。私とトモコが普段から口を酸っぱくしてオイシンに言い聞かせている事とほぼ同じ事が、ぎっしり書かれていて、これは我々がオイシンのために書いた本ではないか、と思わず錯覚する。以下にこの本の一節を引用する。

「私は、何でも思った通りに話せばいい、あるいはそういう無防備な関係こそが最高の人間関係であるというような無邪気な人が好きではないし、つきあいたくもないのです。さらに小声で申しますが、そういう人々は、あまり美しくない、まあ健康的かもしれないが人目にさらすべきではないような顔をしているのではないか、と思います。」

 オイシンが普段、オパールでどのような事を言われ、怒られているかという事を知りたい一部マニアの人は必読。もうひとつだけ引用。

「意識というのは徹底しなければなりません。あらゆることに意識的であろうとする努力を自分に課さなければなりません。そんなことをしていると、自意識過剰で病気になってしまう、と思うかもしれません。確かにそうですね、大人の道は厳しいものです。心弱い者には、歩き難い。」

 と、いう事です。

小川顕太郎 Original:2000-Sep-14;