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 Movie Review 2005年1月19日(Wed.)

ジャッカス・ザ・ムービー 日本特別版

 世界のはしっこでバカが叫ぶ! ババーン! 英語の宣伝文句は「with stuff you'd never see on T.V.」すなわち「テレヴィでは決して見られないもの付き」、スパイク・ジョーンズが製作に加わる、米国MTVで放映された人気番組の映画版。

 ドッキリカメラとガンバルマンと奇人変人コーナーを足し、最高に過激・下品にしたショートフィルム集です。「ジャッカス(jackass)」とは、「間抜け、とんま」の意。

 ジャッカス・チームの野郎どもが、命がけで様々な冒険にチャレンジします。下ネタ、ゲロネタ、痛いネタ、正視に耐えないネタ満載、常軌を逸したくだらなさで、さすがに下品・不潔・モラル無しの私も、つい眉をひそめて大笑いしてしまいました。

「アホでマヌケなアメリカ白人」などと申しますけど、ここまでアメリカ人がアホでマヌケで下品だったとは! 私は近年、むらむらと反米感情をつのらせていたのですが、いっぺんにアメリカ白人好きになってしまいました。ウケを取るために命をかける気質は、関西人なら誰しもリスペクトしてしまうことでしょう。ジャッカス、最高!

 笑いすぎてお腹が痛くなったのは、「寿司屋のワサビを…(自粛)…しちゃうぞ!」と「子ワニに…(自粛)…しちゃうぞ!」というネタです。…私、笑いすぎでしょうか? と不安になるくらい大笑いしてしまいました。ちなみに弥生座2での上映、結構お客さんが入ってまして、「大笑いしても ひとり」みたいなことにならなくてひと安心。

 逆に、思わず目をつぶってしまいそうになったのは、「紙で…(自粛)…しちゃうぞ!」というネタ。「手をやれば、足の痛みは忘れるぞ!」…って、君ら痛すぎ!! 映画のためにそこまでするか…? 世界映画史上に残る「痛いシーン」、周りのジャッカスメンバーがひいひい笑い転げているのがなんか凄いな、と。

 21世紀アメリカが生んだ最良の芸術作品のひとつですが、ともかく痛い映像に弱い方、女性の方にはオススメしません。小中学生の男子にオススメですが、18禁。残念。万一見たとしても、よいこは絶対にマネしないように。

☆☆☆★(☆= 20 点・★= 5 点)

BABA
Original: 2005-Jan-17;