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Movie Review 2000・11月2日(THU.)

ナッティ・プロフェッサー2
 クランプ家の面々

 みなさんお待ちかねの『ナッティ・プロフェッサー』の続編だよー! …って、こんな映画を楽しみにしているのはボクと、前作を見たとき後ろの席で気が狂わんばかりに笑い転げていた小学生の男の子くらいだと思うが、とりあえず前作を見てちょうだい。

 …見ました? デブのクランプ教授が、究極のヤセ薬を発明、ヤセたはいいが人格まで変わっちゃってさあたいへん、なんでも『底抜け大学教授』っちゅう映画のリメイクで(未見)、さらに元ネタは『ジキル博士とハイド氏』で、そんなことはどうでもよくってオナラ、ゲロ、ゲップ、ディック、ビーヴァーなどなど下ネタ全開、小学生レベルのユーモアのセンスの持ち主たるボクには大ウケなんだが、みなさんいかがでした?

 前作は、「デブでもいい。ありがままの自分を受け止めよ! あんまり見かけを気にしてると人格も崩壊しちゃうよ」と世のダイエットブームに警鐘を鳴らしていたが、さて、続編。今回も下ネタ、エロネタ満載、期待にたがわず、大好評のクランプ一家が出ずっぱり。すなわち、主演:エディー・マーフィー、助演:エディー・マーフィー、エディー・マーフィー、エディー・マーフィー、エディー・マーフィー、…数えるのも面倒くさい一人 9 役です。素顔のエディー・マーフィーは、ほんのチョビっと、という歪みっぷり。はっきり言っちゃうとエディー・マーフィーが一人で演じる家族があまりに自然、前作ほどおもしろくないけど、狂った珍作ではあるな。

 物語は…。前作で退治したはずの、やせたときの人格=バディ・ラブが突如よみがえる症状にクランプ教授は悩んでいる。なんだかんだあって、バディ・ラブを発現させる遺伝子を除去することに成功するのだが、今度は知能が見る見る低下してしまう。『アルジャーノンに花束を』ですな。すなわち、邪悪さは高度な知能と一体なのであり、自らの邪悪さを殺すでなくむき出しにするでなく、適当に折り合いをつけて生きよ、ってメッセージです。ゲラゲラ笑って、って、字幕だけでは何がおもろいのかよくわからず、がむばって英語のヒアリングをしなきゃなんないのが難点ですが、とりあえず笑ってしかも道徳的にも色々学べるお得作。ちょっと感動したりもするぞ。

 前作を気に入っている人限定でオススメ。エディー・マーフィーが製作も兼ねており、一人でがんばって出演者のギャラが浮いたのかジャネット・ジャクソンも出てます。

BABA Original: 2000-Nov-02;

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