京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

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 Diary 1999・9月11日(SAT.)

大盛況!?

 いたたたた、うう痛いいいい、と地面の上を転がるようにして店に行くと、なんと二組も順番待ちをしているという盛況振り。な、なんなんだ、こんな混んでいるオパールはみた事がないぞ。しばし筋肉痛を忘れ呆然と店内を見回す。あっあそこで帽子をかぶっているのはアキラさんだな。BBS での予告通り集団でオパールを襲撃してくれたようだ。嬉しい。よし、「今日は店主に挨拶する」とも予告していたので、もし挨拶されたら「WELCOME TO THE REAL WORLD」と言ってやろう、ネットから現実界へようこそという意味を込めて、と待ち構えていた。が、スッと帰ってしまった。あああ、このギャグは『マトリックス』京都公開初日の今日だからこそだったのにい。

 とにかく次々と洗い物がたまるのでひたすら食器を洗いまくっていると、ただでさえ痛かった腰が痺れるような感覚に変わってきて、ともすると目の前が霞む。いやいや頑張らねば、こんなにオパールがはやるなんてことは滅多にないんだから、ここが勝負時だ、こんな夢のような事はそうそうない、しかし夢はいつしか終わってしまうのだあ、と頭を振り上げると、カウンターにベッチとババさんを残して店はガラ〜ンとしていた。夢は終わった。「WELCOME TO THE REAL WORLD」。

 タケダくんが来る。昨日の雷が相方のヤマネくんの二軒隣の家に落ちたらしく、恐ろしさのあまり月曜日にアメリカに脱出するヤマネくんの代わりに、その時の様を説明してくれる。なんでも停電であたりが真っ暗な中に、一軒の家が丸々炎上して夜空を染め、そこに滝のような雨が降り注ぐのを爆音の余韻とともに眺める、という『マトリックス』を超えた戦慄の体験をしたそうだ。ううん、それこそ「自分の目で確かめ」たい。タケダくんとネコはそのまま『マトリックス』のオールナイト最終回を観にいく。その一つ前の回を観てきたタイラが帰ってきて黙々とケーキを作る。最近のタイラはケーキ職人というよりすでにマシーンという感じだ。さっさと作ってスッと帰る。

 最後まで残ってビールをたくさん飲んでくれたお客さんが、帰り際にタケオくんの紹介で来た事を明かす。タケオくんに伝えるので名前を聞くと、しばしためらった後、「オガワです」と言う。なんだ私と同姓ではないかと言うと、「すいません」と謝る。なんで謝るんや?「だってボクの方が後から出てきて、同姓なんておこがましくて…」うわああああ、最近の若者の考えてる事は分からんんん。はあ。とにかく身体まだ痛いよ。

小川顕太郎 Original:2000-Sep-13;