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 Diary 1999・12月4日(SAT.)

ケブ・ダージ降臨

 本日は「ノーザンヴォイス!!」である。それもゲスト DJ は、あのケブ・ダージ。80 年代にノーザンソウルシーンを復興させた中心人物であり、今なおトップ DJ ・トップダンサーとして世界中のノーザンソウルファンから崇められる存在、そして「ノーザンヴォイス!!」主宰のキタアキくんが「生涯の師」と呼ぶ人である。前回に来日して「ノーザンヴォイス!!」に来た時は、私は仕事があって行けなく、話だけ聞いて後悔しまくっていたのだが、今回は万全の体制で臨めることになった。今年の締めくくりはこれである。いざ神戸へ!

 土曜日なのでオパールも結構忙しくてなかなか抜けられず、神戸に着いたのは日付が変わる直前。ケブのプレイが始まってしまう! と急ぎ足で「OTO-YA」に駆けつける。ちなみにメンバーは私とトモコ、ベッチ、ネコ、マチデくんの 5 名。キャッシャーをしていたマイちゃんに挨拶をしてフロアに入ると、ちょうどケブがプレイを始めるところだった。

 で、ケブのプレイは? もおおおおおおう素晴らしかった! どれだけ素晴らしかったのかを伝えるのは非常に困難、というか不可能だろう。とにかく私個人にとってのベストイベントのひとつであった事だけ書いてあとは一切書かない。書きたくない。でもそれではなんだから周辺の事だけ書くことにする。

 まず手前味噌だが、オパールでの宣伝効果が意外にあったこと。といっても 10 人ぐらいだけど。モッド時代からの知り合いであるエッチャンが、この日記を読んで「ノーザンヴォイス!!」に来れば私達に会えると思いやってきたり、初顔合わせになるが BBS などによく書き込んでくれるコレットさんが、ずらりと友達を連れてやってきたり。パゾリーニ映画祭といい、今回の「ノーザンヴォイス!!」といい、多少なりとも力になれて嬉しいです。

 またクラタニくん・イチモトくんの「ソウルサバイバーズ」コンビとも初めて言葉を交わす。彼等が京都でやっている「ソウルサバイバーズ」というノーザンソウルのイベントについては、日記でも何度か取り上げているから知っている人も多いと思うが、素晴らしいです。キタアキくん・イワブチくん・マイちゃんの「ノーザンヴォイス!!」トリオも毎回来てるし。これから京都のノーザンシーンを盛り上げていきますので協力して下さい、とクラタニくん。分かりました。微力ながら尽力します。クラタニくん 24 歳、イチモトくん 22 歳。若いです。

 前回も今回も「BEAMS」がツアーをサポートしているのだが、このたび「BEAMS」からケブのレコードが発売された。みなでそれを買って、ケブにサインをしてもらう。ネコにはまあどうでもいい決め文句みたいなのを書いていたが、ベッチには「GOOD DANNCER」、トモコには「KAWAII KOE NE TOMOKO CHAN」と書いてキスマークをバシバシと書き込んでいた。トモコが何か喋るたびに「ホントニ カワイイコエネー」と言って抱きしめたり頭を撫でたりしていた。う〜ん、少し変態っぽい。それがまたイギリス人っぽくていいんだけど。

 ケブがプレイを終えたあと、キタアキくんが少しまわしたのだが、その時にケブが踊った。もちろん本気は出していない。それでもダンス大会で何度も優勝しているという、その華麗なダンスの一端は窺え、食い入るようにみつめてしまった。その時の自分の DJ がキタアキくんは納得がいかなかったらしく、プレイ終了後、いくぶん悔しそうに「ここまでが自分の限界ですわ」とつぶやく。しかしすぐに「今のところは」と強い声でつけ加え、「10 年後をみてください。その時には必ず世界レベルですから」と言う。これ以上の締めくくりの言葉が他にあるか? 前にも書いたが、もちろん 10 年でも 20 年でもつきあうよ、キタアキくん。ノーザンソウルに年齢は関係なし。KEEP ON BURNING !!

小川顕太郎 Original:2000-Dec-6;