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 Diary 2003・10月30日(THU.)

6周年

 とうとう今年もやつてきたオパール 6 周年。いや、6 周年は 2003 年の今年しかやつて来ないのだけれど、まァ、要するにオパールの誕生日だ。毎年趣向を凝らして(?)ゐるのだが、さて今年はどうするか? …いや、これも別に趣向に凝りたくて凝つてゐる訳ではないのだけれど、何故か強迫観念のやうに毎年違ふことをやつてしまう。おかげで昨年はえらい目にあつた。ま、それはともかく、今年の趣向は?

 ……闇鍋である。

 場所は出町柳にある鴨川の三角州。そこにカセットコンロを持ち込んで、闇鍋をするのだ。参加者は何らかの具を持つてくる。その具は奇妙であれば奇妙であるほど良い。といふ事にしておいて、スタート時間は 18 時。すでに暗い三角州で、まづは 7 人ほどで乾杯をあげ、オパール 6 周年記念闇鍋大会は幕を開けた。

 最初は無難な鍋である。昆布だしでとつた汁に、鶏肉や大根、芋、竹輪、卵、蒟蒻、豆腐、餃子…など、全体的に「おでん」っぽい。日本酒や焼酎を流し込みつつ、鴨川と夜空と橋を眺めながら鍋をつつくのは気持ちがよい。それほど寒くないのも幸いか。さうかうしてゐるうちに人が集まり始める。それとともに、次々と謎のブツが鍋の中に放り込まれ、だし汁は濃厚と芳醇の度を強めていく…。

 某大学医学部で医者になるべく日々勉強をしてゐるカズ 16 も遅れてやつてくる。先日は人体解剖をやつたばかり、といふカズ 16 なので、今日の闇鍋に何を持つて来るか? は、注目の的であつた。さて、カズ 16 が不敵な笑みとともに取りだしたものは…こ、これは! 広東で話題の***ではないか!

「フッフッフ、これでここにゐる皆さんは長生き出来ますよ」とカズ 16 。

 我々は恐る恐る鍋に手を出した……あ、もちろん冗談なので、本気にしないで下さい。

 結局日付が変はるぐらゐまで闇鍋は続き、あとはオパールに帰つて皆でコーヒーを飲んだ。ホッと一息。今年も無事に終はつた、と、私も心底ホッとしたのでした。

小川顕太郎 Original:2003-Oct-31;