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 Diary 2002・3月4日(MON.)

地図帳

 前からショウヘイくんと、買おう買おうと言っていたものがある。それは地図帳だ。よくオパールで喋っていて、それはスタッフ同士の時もあるしお客さんとの時もあるが、地名などが出てきて「あー、それどこだったけ?」と言って全員が頭を悩ます、という場面があるのだ。誰かが、「どこそこの上で…」と言ったら、他の人が「え? いや、下じゃない?」「その、どこそこって、どこ」などと言って、話は混乱する一方。ああ、こういう時に地図帳があれば…と何度思ったことか。しかし、その場が過ぎれば忘れてしまうのだ。

 今日は私が本屋に行った時に、奇跡的に思い出した。そして、とうとう購入したのだ。帝国書院の社会地図帳(小学生が学習の総まとめとして使うやつ)を。これは、いい。私は子供の頃は地理が大嫌いで、地図帳なんて見るのも嫌だったが、いま見ると、無類に面白い。様々な統計資料がついているのも魅力だ。

「あ、ケンタロウさん、これ面白いですよ。『世界の食糧が不足している国』。不足している国は、青く塗ってあるんです。」

「どれどれ。…なんで北朝鮮が青くないねん!」

「これも面白いですよ。『日本が経済援助をしている国』。色がついているのが、そうです。」

「どれどれ。…なんで北朝鮮に色がついてないねん!」

 といった具合。ちなみに日本はインドネシアや中国に、毎年 1 兆円以上の援助をしていることは明示されているが、アメリカに毎年 7 兆円ほど援助していることは、書かれていないのであった。あ、あれは援助じゃなくて強奪されているのか。

「それにしてもケンタロウさん。『占星術殺人事件』にも書いてありましたが、日本列島って、美しい形をしていますねえ。」

「うーん、ほんとだねえ。日本は国の形だけじゃなく、国旗も美しいからねえ。」

 ‥‥アホみたいですね。ちなみに私はその時、可能涼介から聞いたこんな話を思い出していた。戦時中に、アメリカに捕まった日本の捕虜が、日の丸のついた服を着せられた事があった。さすがアメリカさんはやる事が寛大だ、日の丸の服を着られるなんて、と捕虜達が感激していたら、「それはお前達が逃亡した時の、射撃の的だ」と言われた、という。

 それにしても、地図帳は面白い。

小川顕太郎 Original:2002-Mar-6;