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 Diary 2001・5月1日(TUE.)

童仙房秘話

 可能涼介来店。先日ハシグチさんとともに行ってきた童仙房の話をしてくれる。童仙房は鶯が鳴き、燕が空を舞う、桃源郷のような所だったようだ。最初、可能は童仙房に何泊かするつもりで、電話で宿を予約しようとしたのだが、村にある全ての宿がすでに埋まっており、断られた。宇治茶の名産地だというし、時期もゴールデンウィークなので、きっと観光客がおおぜい押し寄せるのだろう、そうそう秘境なんてあるわけがない…と独り合点していた可能だが、実際に現地に行ってみて、自分の考えが間違っていたことに気付いた。毎年ゴールデンウィークに、童仙房の全宿が埋まるのは事実だが、これは観光客によって埋まるのではない。実は電気工事の人達によって埋まるのだ。なんといっても、全村にテレビが普及したのがつい 4 、5 年前という所なので、なにかと大掛かりな電気工事が必要なのだろう。ちょいと秘境っぽいエピソードではある。

 しかし、話はそれだけではない。可能はここ「童仙房」は、もともと「通せんぼう」だったのではないか、と睨んでいるのだが、それを裏付ける(?)ような事実を発見したのだ。ここ童仙房は、伊賀の里と柳生の里に挟まれるような形で存在している高地である。そのそれぞれ伊賀と柳生に至る入口/出口の所に、二つの大きな建物がたっていて、形としては「通せんぼう」をしていると言えなくもない、らしいのだ。その二つの大きな建物とは、どちらも新興宗教の寺(神殿)。ひとつは日本の新興宗教で、もうひとつは韓国の新興宗教のもの。どちらにも、毎月多くの信者が、日本全国および韓国からやってくるという。ちなみに童仙房の住人の人達は、どちらの宗教とも関わりがない、らしい。それにしても、二つも新興宗教の寺(神殿)があるなんて、なんらかの霊的なスポットなのかもしれない。やはり、秘境か。

 ババさんが大森一樹監督『走れ! イチロー』を観てくる。これは神戸が舞台の映画らしく、モトコーの「シェブロンカフェ」なんかが結構使われているらしいのだが、そこの女主人役がなんと南野陽子。浅野ゆうこも出演しているようで、神戸で育った者としては、なんか恥ずかしいかな。でも、なんで恥ずかしいのか。それに山本太郎が、新開地の演芸場の芸人役で出演しているという…え、そういう映画なんですか? ババさん。「いいえ、そういう映画では全くありません」。やはり、そうですか。

 本日はメーデー。すぐそばの御池通りでは派手に行進をしていたようだけれど、まったく気付きませんでした。

小川顕太郎 Original:2001-May-2;