京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > Rumors > Trip To Spain > 02-06

地獄のお気楽
スペイン観光


02-06  Barcelona

02/Aug./2002(FRI.)

サグラダ・
ファミリア その5

 オラ! とにかく登るしかない。塔の内部は観光客でぼちぼちと詰まってまして、後戻りは不可能。そろりそろりと登り続ける。

画像をクリックすると別ウィンドウで表示(裸眼立体視・平行法)

 

 奥の横断歩道を渡ったところが、サグラダ・ファミリアに入場する前にお茶したバール。…って、よくわかりませんね。


 

「生命の樹」のディテイル。この巨大建築物にして、この作り込み。


 

「生命の樹」でひと休みする大理石のハト。まだ真新しいこのハトは 2 代目。新しい部分を建設しながら、古いところも修復せにゃならん、という厄介な現場です。お役ゴメンになった 1 代目は、地下の博物館にて展示。


 

 もの凄い高さにまでくみ上げられたイントレ。「イントレ」の語源はアメリカ映画「イントレランス」(1916 年アメリカ映画)の撮影で多用されたところから、という、どうでもいいウンチクでした。


 

 下を見下ろすと建築中の柱の内部の鉄骨が見えております。うーむ、新しいところは石積みではないのであった。ともかく急ピッチで作業が進んでおります。現在のペースで順調に観光客からの入場料などの資金が集まれば、そう遠くない未来に完成しそうな予感。「しかしスペイン政府やバルセロナ市は、なぜ資金を提供しないのかね?」という疑問もあろうかと思いますが、教会なので「政教分離」の原則から、特定宗教への資金は出せない、ということらしいです。


 

 それはさておき、古いところの、こういう、ゴツゴツした石の、素材の生っぽさをそのまま見せる、というのがカッコいいと思うのですわ。


 

 世間が認める前からガウディの建築をリスペクトしていたサルバトール・ダリは、「ガウディの建築は、食べられる建築であーる」と言ったそうですが、この部分は苺のパフェ風でおいしそうであります。


 

 こっちは、苺、マスカット、さくらんぼ、ブルーベリーの盛り合わせだよ! ガウディさんもフルーツ大好きだったのかなぁ? ……と、ユルい人風のコメントでキメてみましたー。


 

 ……疲れてきましたね。気をとりなおして頂上はもうすぐだ!


 

 ほぼ頂上近くから見るバルセロナ。絶景かな絶景かな。高さ制限があるのか、高層建築は海岸にニョキッと二本建つのみ。市内、少し高いところに行けば、どこからでもサグラダ・ファミリアを見ることができます。


 

 頂上付近から「ガウディ通り」を眺める。


 さて、かつては完成まで 100 年かかるとも 200 年かかるとも言われていたサグラダ・ファミリアですが、建築技術の進歩で、あと 40 年くらいで完成できるんじゃない? とささやかれています。

 具体的には、かつて石で積み上げていたところが、現在は多くの部分が「合成石」とコンクリートで作られることになり、石もコンピュータ制御のダイアモンドカッターで彫られているそうです。バルセロナ市民の間では、「もっと早くできないか」という意見とともに、「スピードアップは粗悪な創造になるのではないか」という意見も。

 確かに新しく建てられた部分は、「生誕の門」に比べるとガウディ特有の「凝りまくり感」が稀薄。また、素人の意見ですけど、ガウディ建築は、装飾・形態・素材特性が密接に結びついている点が特徴なので、新素材はなるべく使わない方がいいんじゃないかなー。しかし、生きている間に完成形を見たいしー、と、よくわかりません。ガウディの意図を汲みつつともかく工事は続けていただきたい、うむ。と、私などは無責任に考えるわけです。はい。

 みなさまもぜひ何度でも、サグラダ・ファミリアを訪れ、建築費に貢献しましょう。…なんか、旅行も 2 日目にして早くもクライマックスを終えてしまった気がしますが、ま、今後は、ぼちぼちと次回「バルセロナを歩く 1」。アスタ・マニャーナ。

BABA


< Back Next >

「地獄のお気楽スペイン観光」目次

▲このページのTOPへ  ▲ホームへ  ▲BBS  街のウワサ目次