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    <title>レビュー</title>
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    <updated>2012-02-03T06:03:57Z</updated>
    
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    <title>月光の仮面</title>
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    <published>2012-02-03T05:47:59Z</published>
    <updated>2012-02-03T06:03:57Z</updated>
    
    <summary>起訴者：ヤマネ お笑い芸人・板尾創路が、「脱獄王」に続いて撮る映画第２弾。落語の...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="強制起訴シリーズ" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>起訴者：ヤマネ</address>
<p>お笑い芸人・板尾創路が、「脱獄王」に続いて撮る映画第２弾。落語の「粗忽長屋」をベースにしているとのことだが・・・。</p>]]>
        <![CDATA[<style type="text/css"><!--
.star { text-align: center; font-family: osaka; color: #777; padding: 1em 0 }
--></style>
<p class="star">★</p>

<div class="bestten">

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>・・・。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>・・・・・・。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>・・・。すまなんだ・・（ボソっと）。い、いや、でもね、この映画を新年一発目の強制起訴映画にしてある意味正解でしょ！？　しっかし、メガつまんなかったですね！</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主＆マツヤマ</dt><dd>・・・。はあ。新年早々勘弁してよ全く。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>って、そんな視線やめて下さいよ二人とも・・。寒いのにさらにそんな冷たい・・。以下、この映画に関しては良い事はちっとも喋りませんので気分を損ねたくない方は読まないで下さいネ。ではどうぞ！</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>ずばり、中学生が文化祭で発表するレベルだな。大体板尾というお笑い芸人のことなど全く知らなかったけども、映画撮らせたらだめでしょ、こんなわかってない人に。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>こないだの２連休の初日に「マジック・ツリー・ハウス」ってのをマサユキと観に行ってさ。日本のアニメのダサさにマサユキ共々辟易しちゃってね。で、翌日Tジョイ京都で「月光ノ仮面」を観る前にダメだと分かっていながら「ヒミズ」観ちゃったから“賭けた１本”でもあったんだよな。・・・結果、年始早々三連敗だよ。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ボクも賭けだったんですけどね・・（沈黙）。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>まず、”画”が酷い。テレビドラマレベルの安っちさ。セットも酷くて、テレビのコント用のセットかと思った。戦後の雰囲気など全くないし。ドクター中松とか、ギャグにもなってない。シナリオも酷い。堪え難い時間だったなー。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>板尾って、オレはテレビで見たことはあるけど、芸風はまったく知らない。でも彼は「シュール」ってレッテルを貼られているようで、そこに縛られている感じがしたな。貼られている本人もシュールの意味が分かっていないくて、「シュール」＝「わけわからんモノ」って思っているんじゃないの？</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>ラストシーンが特に堪え難かった。本人はあそこはカッコいいつもりかもしれないけれど、映画的興奮はゼロだし、それを如何にもどうだと言わんばかりに長々とやってるのが、もー、許し難い！「セーラー服と機関銃」や「グレイトロックンロールスインドル」とかの爪のあかでも飲んで反省してほしい。続くオチもあまりに陳腐で・・・酷い。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>二人とも、言いたい放題ですね！きもちいー。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>天楽師匠の出番の日にちと荷物の間違いや、弥生が食卓の人数を間違えることが粗忽者だというアリバイ作りだとしたらすげぇ安易だよなぁ。落語を元ネタにして、これほど笑えない作品もないよね。オチたんだかオチてないんだか、どっちともつかない無理矢理なラスト。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>映画もわかってなけれ落語も全然わかってないんじゃないか。落語を元ネタにした映画には「幕末太陽伝」とか傑作もあって、それのニュープリント版が正に同じ劇場でやってたのに・・・。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>森乃家一門の弟子たちの高座のシーンはまあまあ良かったと思うよ。でも天楽師匠の前田吟がいちばん下手くそで威厳もなかったよな。「大物（？）俳優に出てもらいました」ってだけだよね。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ボクもカラテカ矢部の落語はなかなかいい味と思いましたがー。今世紀中では一番最低な気分になった映画でした。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>もうお笑い芸人に映画を撮らせる、とかやめましょうよ。松本も駄目みたいだし。武だけが希有な存在なのであってね。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>そですね！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>テレビドラマだけじゃなくて、バラエティー番組まで映画館に進出しだしてるってことなんだが、板尾とか品川とか松本みたいな芸人の素人監督ばかり。今や日本の映画界ってのはテレビ視聴者をターゲットにしているチリトリみたいなものでさ、そんなのばかり観ていた観客がいきなり園子温なんかを観ちゃうと「これが映画なのかも！」って変に洗礼を受けちゃって、なんかうっとうしいんだよね。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>えー、どうして「月光の仮面」を1月の映画に選んだかと言いますと・・・二つ理由があるんです。ボクの友人で、板尾の前作「脱獄王」を凄く高く評価していたのがいるんです。板尾は才能あるよ、と。で、ボクはそれは見逃したんですが、一応板尾監督作を観とかないとあかんな、どんなもんでっしゃろという思いがあったのがまず一つ。　二つ目は個人的に好きな石原さとみが奇麗に撮られてるんじゃないかという淡い期待。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>うむうむ。石原さとみは好き。映画関係なしにね。でも板尾は石原さとみと絡みたいがためにこの映画を作ったんじゃないの？そうでも思わないと、あの作品を撮った意図がまったく読めないんだけど…</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>全く同じ事を考えました！それだけでしょ、この映画作った理由。ちくしょーう！ちなみに個人的に板尾のお笑い芸人としての評価は高いです。念のため。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>よくもまあこんな映画が映画館で公開されてるな、と思うけど、強制起訴シリーズ的には有意義だったよ。何でも自分で観てみることは大切だからね。「どんな映画でも一度は観ること」・・・これはババさんの教えでもある。とはいえ、観たら確実に後悔するけどねー、この映画。今年最大のハズレ間違いなし！</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>「月光の仮面」見た後すぐにお口直ししたい、面白い映画がみたいゾーと思って「ロボジー」観に行きました。めちゃ良かったです。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>あ！私もそれ気になってたんだ。なんで「ロボジー」にしなかったんだよ！</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>えへへ。矢口史靖監督って、じわじわーっとうまくなってますよね。デビューの時などは、全体的にぬるい印象もあったんだけど、周りが地盤沈下した今の日本映画界において、安心して観に行ける質をキープし続けていて、今回もいいなあと。「ロボジー」今月のオススメですので皆さんどうぞ。「月光の仮面」はヒットするはずもないけど、板尾が3作目とか撮って欲しくないから、みんな観に行かないで下さいネ。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>これで2月は何を観に行っても面白く感じそうだな。で、２月の映画は何なの？</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>はい。2月の強制起訴は「ものすごくうるさくて、あり得ないほど近い」です。名作「リトルダンサー」を撮った監督の作品で、９１１が題材で、トム・ハンクスが出てて・・・・、といった感じ。気を取り直して、観にいきましょうー。</dd></dl></div>

</div>]]>
    </content>
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<entry>
    <title>2011年 映画鼎談 その３</title>
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    <published>2012-01-26T12:32:31Z</published>
    <updated>2012-01-29T02:25:42Z</updated>
    
    <summary> 元店主さて、今年はもうひとつ、文句ばっかり言ってないで日本映画も頑張って観てみ...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="ベストテン" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<div class="bestten">

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>さて、今年はもうひとつ、文句ばっかり言ってないで日本映画も頑張って観てみようー！というのもテーマのひとつでしたが・・・。</dd></dl></div>

</div>]]>
        <![CDATA[<div class="bestten">

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>あっ、忘れてた！そういえばそんなことも言ってたよなぁ。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>あじょし通り越してジジイですやんっ！</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>私は一応、意識して邦画を何本か観てみたんです。で、最初に観た『婚前特急』があまりに素晴らしく、おー！これは私の不覚だったかもー！最近の日本映画実は素晴らしいかもー！と盛り上がったんですが・・・以降は鳴かず飛ばず。後半は観る気を失ってしまいました・・・。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>『婚前特急』よかったですよね〜。なんつっても主演の吉高由里子が良かったですよね〜。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>そうか？ちなみにオレも後からDVDで観たんだけど、もひとつよさが分かんなかったなぁ。テレビ画面の大きさじゃ、最近のドラマってあんな感じじゃないの？ って思っちゃう残念さがあったな。浜野謙太の出演シーンすべてが今風のテレビ向きって感じがしたし、吉高由里子もよかったって言っても別に濡れ場があるわけじゃないしさ。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>・・・あじょし目線か。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>いや、『婚前特急』はやっぱ映画館で観ると画面が圧倒的に“映画”になってるんですよ。ほんと、日本映画が良かった頃の雰囲気を持っている、というか。圧倒的に洒落てるしね。『踊る大捜査線』みたいに、映画なのにテレビドラマの様な画面を持ったものとは大違いで。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>最後の、吉高由里子が街を彷徨うシーンなんて最高でしたよね。あまりに露骨に“映画”で、思わず笑っちゃいました！</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>はは、あそこは良かったねー。でも、確かに難しいシーンではある。一歩間違えば、あざとくなる。そこを奇蹟的にバランスをとっていて、そこが可笑しくもあり、感動的でもあり・・・。で、次に観た『まほろ駅前多田便利軒』になると、それがあざとくなっちゃてるんだよねー。決して悪い映画ではないけれど、どーも“如何にも映画的”みたいな画面を撮ろうとしていて、ちょっと観ていて辛い所があった。難しいなぁ。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>『マイバックページ』はどうだった？ オレは山下監督が好きだから観るつもりだったんだけど観損ねた。でも山下監督がいきなりロードショーデビューだから、ちょっと不安もあったんだよな。べつに単館至上主義じゃないけどさ。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>あれも個人的にはイマイチ・・・でした。どーにも、全体にぬるい。こちらも“画面”の方は頑張って、なかなか良かったですけどね。いかんせん映画のつくりがねぇ・・・そういえば、アスミックエース、『ノルウェーの森』に引き続き、『マイバックページ』も転けたんで、会社潰れかかってるらしいですよ。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>社運を賭けた「のぼうの城」も、城を水攻めする話なんで、３・１１の影響で上映延期になりましたしねー。アスミックは独立系配給会社の中では頑張ってる方なので、心配ですよね。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>あああ、ますます日本映画の先行きが・・・。ところでマツヤマさんも園子温の２作品とか、『スパルタの海』とか、いろいろ観てるんじゃないですか？</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>あ、そういえばそう・・・かな？・・・いろいろ忘れてるなぁ。・・・まぁ『スパルタの海』は３０年近くも前の映画の初公開だけど、戸塚ヨットスクール側に寄った映画という点でカルトっぽくて、ある意味おもしろかったかな。でも映画っぽさはまったくなかったけどな。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>『さや侍』も観てませんでしたっけ？</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>そ、それはもうすっかり忘れてたよ〜。あ〜、なんだか何にも思い出せなくなってきた・・・</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>大丈夫ですか、マツヤマさん？</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>え〜っと、あなたは〜、誰っ？</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ちょっとオッサン、じゃなくてあじょし！ワイン飲んだ後にバーボン何杯飲んでるんですか？　って、「おやじ」って台詞を勝手に「あじょし」に変換するシステムもうやめて下さいよ！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>ん〜、わー、んー！</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>もう！マツヤマさん、２枚目のイエローカード出される前に退場ですね。こうなったら元店主と２人で対談する事にしますかねー。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>テラリー</dt><dd>テラリーもいま〜す！</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>あ、まだいたんだ。それじゃ、2.5人で。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>テラリー</dt><dd>え〜っ、僕ひとりで0.5人なんですか？</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>あたりまえだろ。しかもそのうちの0.25人はクリュッグ。これがサロンだったら、もうちょっと増えるかな。あ、シャトー・マルゴーでもいいよ。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>テラリー</dt><dd>世の中、結局カネですか・・・。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>プ、ファ〜っ、ウイっ、しっかし、そ、園子温最低やったな、あ〜、あいつはニセモノやで、影武者がおるな、たぶんそうや、ブツブツブツブツ…。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>えっ、酔っぱらうと関西弁になるんですか、マツヤマさん？ とりあえず、酔っぱらいのマツヤマさん0.5人で、これで合計３人ってことで進めますかー。で、最近超話題の園子温ですね。ボクはあえて観てないんですが、ケンタロウさんはどうです？</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>いやぁ、私も最近の作品は観てないんだ。というか、１５年くらい前に『部屋 THE ROOM』ってのを観て、「これはないな」って思ったので、それ以来全く観てない。『愛のむきだし』以降、急に注目されはじめて、なんだか怪しいな、とは思ってるけど。まぁ、単に本当に才能が開花しただけなのかもしれないけれどね・・・。ないとは思うけど「影武者がいる」っていうマツヤマさんの発想は面白いかな。そういえば、新作の『ヒミズ』も、震災直後の宮城県で撮っていて、世界的にも話題になってるよね。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>という事は、今の日本映画は社会的な事件を取り入れる事ができない、という我々の説から外れる映画という事になりますよね。やっぱそれは園子温が凄い、破格の存在、という事になるんですかね？</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>いや、そこらへんがマツヤマさんの“園子温には影武者が居る”という説の根拠になるんじゃないの？影武者って誰なんですかね、マツヤマさん？</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>わかるわけないやろ！オレは一般庶民や！ でも、おかしいと思わへんか？『愛のむきだし』の次の『ちゃんと伝える』は無かったことになっとるから、ちゃんと伝わってへん。で、次の『冷たい熱帯魚』の公開直前で一般的な評判も興行成績も出る前には『恋の罪』は出来上がってて、そんときすでに『ヒミズ』は撮影中って…、今のこの時代にそんな景気のエエ話ありまっかいな！イーストウッドかオマエは！って。ハッハッハ。きっと現ナマ主義の魑魅魍魎がまわりにおるで。そいつらが影武者みたいなもんやろ。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>なんか・・・、マツヤマさん、いい感じでアルコールがまわってきた様ですね。とりあえず続行します。それでは、お２人が上位に入れてる『リアル・スティール』って私は観てないんですが、そんなによかったんですか？</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>『ロッキー』そのまま！　エイドリアンと同じように、微妙に美人でないヒロインを使っているとことかも渋かったなあ。<del datetime="2012-01-29T11:20:00+09:00">まぁ、最後試合に負ける所が『ロッキー』とは違いますけど。それは時代性でしょうねー。</del><ins  datetime="2012-01-29T11:20:00+09:00" style="text-decoration: none; font-size: smaller">（この部分、執筆者＝元店主の勘違いによる間違い。ヤマネくんから指摘あり。ロッキーも試合に負けてます。だからホントにロッキーと同じ！な展開なのです）</ins></dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>社会の底辺にいるオッサンが廃品ロボットで金持ちのハイテクロボットに挑戦するっちゅう、ベタやけど、ど真ん中過ぎてホンマに痛快やったわぁ。最後の試合は反ウォール街デモも連想させるし、ちょこっとだけ発展したけど荒んだ近未来っちゅうのもリアリティがあったしな。・・・ピープルズチャンプ！</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>エイドリアーン！・・・でもマツヤマさん、意味のわからない台詞がいくつかあって「深読みできる」って言ってたじゃないですか。ボクはストレートに観て、よかったって思いましたけどね。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>あ〜あれか。あれは２回目観に行ったらすっきり解消したわ。深読みしたらアカンであの映画は。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>それ、単に飲み込みが悪いだけじゃないですか！ しかも年末の貴重な時間を同じ映画観るのに使ってるし。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>貴重な時間と言えば２月くらいに公開される『TIME／タイム』では時間はお金であり生命でもあるという設定らしいから、無駄遣いできるのは金持ちだけですよ。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>「TIME/タイム」おもしろそうですねー。「ガタカ」からどれだけ進歩しているのか楽しみです！イーストウッドの新作『J・エドガー』も早々にあるし、フィンチャーの『ドラゴン・タトゥーの女』とかも、観なくちゃ。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>私的にはヴェンダースの新作が楽しみです。しかも題材がピナ・バウシュ！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>ウンウン、あと『長ぐつをはいたネコ』とか『きかんしゃトーマス／ディーゼル１０の逆襲』もおもしろそうやなぁ。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>マツヤマさん！それ強制起訴シリーズに持ち込んだらダメですよっ！強制されなくても観に行くぐらい楽しみにしているんですから、「長ぐつをはいたネコ」！・・・でも「トーマス」はあまり魅力が良くわかんないんですよねー。アンパンマンの顔色をグレーにしただけじゃないですか。ナレーションも暗すぎるし。・・・なんかマツヤマさん、マサユキくんと一緒に観る映画を強制起訴シリーズで済ませようとしてません？</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>う〜ん、いやー、強制起訴シリーズは基本、何を選んでもいいから・・あとはマツヤマさんのモラルと自覚の問題です。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>ウ〜わっ、突き放された感じや。・・・寂しいよ〜・・・ア、アンナ〜っ！</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>テラリー</dt><dd>アンナっていったい誰なんですか？　飲み過ぎてとうとう壊れてきたんですね。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>あれ、テラリー観てなかったん？『ミスター・ノーバディ』の１５歳のアンナ。本名はジュノー・テンプル。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>大人のアンナ役のダイアン・クルーガーもかなりよかったけど、やっぱり１５歳のアンナは最強だよ。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>テラリー</dt><dd>そうですか。それでは僕も『ミスター・ノーバディ』をDVDで観てみることにします。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>あかん！キミは触ったらアカン！アンナが汚れる。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>テラリー</dt><dd>そ、そんな！</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ちなみにオイシンも年末に『ミスター・ノーバディ』を観てかなりハマったそうですyo。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>うわっ、年明け早々に味噌付いたやんか！オレのアンナが、あんな田舎社長あじょしの汚い手に・・・。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>「オレのアンナ」って勝手に自分のものにしないで下さい。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>わかったわかった！ほな、こうしよ。オレら３人でアンナのファンクラブ作ろ。振り付けも考えよ。あ、その前に揃いのハッピ作らなあかんか…</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>いや、そういうのとはぜんぜん違うでしょ！マツヤマさんがハマってんのは『ミスター・ノーバディ』なのかアンナなのか、もうわからないっすー。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>テラリー</dt><dd>え〜っ、アンナってドンナですか〜？気になる。やっぱり観たいなぁ〜。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>アカンアカン！絶対ダメ！</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>まぁー、新年賑やかでよろしいようで。と、まとめに入りますが・・・、とりあえず今年もカフェオパール、Romanza、エキスポ、テラリー、その他オイシン、UME-D、K-Z・・・なども、どうぞよろしくお願いします。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ちなみに１月の強制起訴シリーズは「月光の仮面」で−す。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>全員</dt><dd>えええー！！！</dd></dl></div>

</div>
<p style="clear: both; margin-top: 2em"><i>── 完 ──</i></p>]]>
    </content>
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<entry>
    <title>2011年 映画鼎談 その２</title>
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    <published>2012-01-11T16:07:42Z</published>
    <updated>2012-01-26T12:38:54Z</updated>
    
    <summary> ヤマネはいそれでは、他にも昨年良かった映画について話していきましょうよ。 ...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="ベストテン" />
    
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        <![CDATA[<div class="bestten">

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>はいそれでは、他にも昨年良かった映画について話していきましょうよ。</dd></dl></div>

</div>]]>
        <![CDATA[<div class="bestten">


<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>いや、もうオレは『ミスター・ノーバディ』があれば、十分だからさ。今後５年はこの１本で酒が飲めるよ。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>私もモッチン『アジョシ』について喋ったから、もう去年の映画のことはいいかな。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>さぁ、マルゴー持ってきたからさ、乾杯しようよ！</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>えええ！！マルゴーって、シャトー・マルゴーですか？ 安くても４万はするでしょ？</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>まさかー、AOCマルゴーだよん。残念でした。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>はは、そりゃそうですよね。でもこれ２００９年だから、ボルドーじゃグレート・ヴィンテージだっていうし、格付けがないけどマルゴーの近所の畑だから、シャトー・マルゴーの味を想像しながら飲んでみてもいいかも。という事で、乾杯！！</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>おわ、っと二人で酒盛りに入っとる！・・・なんか怪しいな、あの二人・・・</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>『失楽園』はシャトー・マルゴーだからね、ヤマネくん。で、一杯、どう？</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>あ、ボク今日は車なんで。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>じゃぁ一杯までか。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>はい、それじゃいただきま〜す…って、アカンアカン！ダメです！ ・・・もうこの人ら忘年会モードや。鼎談のピーンチ！・・・と、あれ？テラリーやん。いつからここにいたん？えっ、さっきから座ってた？ そう、ところでテラリーの去年のベストは何やったん？ へぇ『ミッション：８ミニッツ』かいな。ボクと一緒やん。うん？「最後の幸福感がすばらしかった」って？ それもボクと一緒の感想やん。もっと他にないんか？ えっ「ヤマネさんが強制起訴された『ライフ』が意外とよかった」ってか？ ほほう「観たことのないような大自然の映像や、どうやって撮ったんだろう、って思うようなカメラワーク。松たか子とかのナレーションなども、雰囲気にマッチしていたし、癒されるのにピッタリ。地球ってすごいなー、まだまだ捨てたもんじゃないなー、って思った」って？ ふむふむ、テラリーだけに、地球には愛着あるよな・・・ってウソつくなっ。「全く同じ映像をNHKのテレビで観たことがあるのに、それを映画館で見せられて金を取られるとは！」って怒り狂ってたやん。ホンマにテラリーは相変わらずやな…、ブツブツブツブツ。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>あ、あのさ…なに１人でブツクサ…。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>ヤ、ヤマネくん、 だ、大丈夫？ ヤ・マ・ネ・クン！</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ハッ、ハウっ、あ、あれ、テラリーは？ 今ここにいたでしょ？ ・・・あっ、やっぱりいないの?・・・しまった、この特殊能力、もう使わないでおこうと思ってたのに・・・</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>テラリー</dt><dd>ちょっとヤマネさん！　下手な演技やめてくださいよ。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>お、テラリーただいま登場か。あけましておめでとう。</dd></dl></div>

<p style="padding-left: 5em"><img alt="120111.tiff" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/120111.tiff" width="225" height="179" />テラリーのイメージ写真</p>

<div class="kentaro"><dl><dt>テラリー</dt><dd>みなさん、あけましておめでとうございます。っていうかヤマネさん『ヒア・アフター』の話に移る都合で勝手に僕を殺さないでくださいよ！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>「僕は死んでましぇん！」ってか。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt style="line-height: 1em">一同<br />(<small>テ以外</small>)</dt><dd>爆笑</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>まぁまぁ、テラリーはしばらくそこにジッとしていなさい。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>いやー。ボクの演技はイマイチだったにせよ、マットデイモンがやると、不思議と嘘くさくないんですよねー、去年も素晴らしかったわ、マットデイモン。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>ヤマネ君の好きなマットデイモンの話に移行だね。最近クリント・イーストウッドもマット・デイモンを好んでよく使うけど、なんというか、良く言えば演技臭さがない、悪く言えばワンパターンなんだけど、登場するだけで自然と映画を引き締めてしまう希有な俳優なのは間違いないよね。『ヒアアフター』の料理教室のシーンなんか、演技なのかなんなのかわからんけど、なんか凄いなマットデイモン、と思った。つーか、あれは撮ったイーストウッドが凄いのかもしれんけど。　　</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>そうそう、『チームアメリカ・ワールドポリス』のときなんか、ケチョンケチョンを通りこして裁判になるんじゃないかというぐらい演技力のなさを馬鹿にされていたんですが、今はそんな感じじゃないですもんね。スターですね、スター。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>言われてみれば去年観た映画でも『ヒアアフター』に始まり『トゥルー・グリッド』、『アジャストメント』、『コンテイジョン』、そして『ハッピーフィート２』のオキアミ（弟分）役に至るまで、マットデイモン出まくってたし。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>ちょっと古いけど、カメオ出演した『コッポラの胡蝶の夢』や『チェ 39歳 別れの手紙』なんかはほんのチョイ役なのにオイシい役所なんだよな。大物の風格もあるしさ。っていうか、ちょっとブヨっとしてるかな？ あぁそうそう、ブラピ（オキアミの兄貴役）の失敗作って感じもするけど…。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>うわっ酷いな。ガタイがいい感じなんじゃないですか。ずんぐりむっくりなシルエットで。昔、『戦火の勇気』の端役のために１００日で１８キロダイエットして体調を崩し、以降数年間苦しんだらしいですよ。その後無理なダイエットはしないことに決めたんでしょう。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>それぜんぜんフォローになってないよ。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>でもこれだけ出演している本数が多いという事は、いくら演技が下手とか、それ以前に演技をまったくしていないとか言われていても、何かキラリと光るものがあるから監督は使いたくなるんじゃないですか？</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>やっぱりカラダですか？</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>枕営業とか…。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>はい、そこのあじょし、イエローカードです。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>おっと、あぶないあぶない。あと１枚で退場だ。まぁ、マット・デイモンはいいとして、オレは『ヒア・アフター』イーストウッドにしては少しパンチ不足だったと思ったね。単に「感動しました」とか「泣けました」みたいな作品にしない、というか、敢えてそうしないところや、他者との関わり方がいつも通りブレていないところは好きだけど、『ミスティック・リバー』や『ミリオンダラー・ベイビー』、そして同じ年に観た『チェンジリング』＆『グラン・トリノ』ほどの重量はなかったかな。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>だから今年のベストでも上位にのぼらなかったんでしょう。あれだけ大量に撮ってれば、出来不出来、好き嫌いも出て来るでしょうし、自然とハードルも高くなりますしね。その人が撮ってくれた！というだけですでに点数が加算される様な、ドルマルとかテレンス・マリックとかエリセとか、そういった人たちとは逆に。・・・でも私は好きでしたよ、『ヒア・アフター』、なんか時間が経てば、どんどんいい映画だった様な気がしてきた。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>それはボクも同感でーす。でも３・１１以降だとあの津波のシーンはちょっと冷静には観られないでしょうね。それはそうと、最後に急にラブロマンスみたいな映画になっちゃう不思議さ。なんかもう、きれいに纏めることなんかに興味がないんでしょうね、イーストウッドは。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>うん、頭でなく、本能で撮ってるよね。まぁ、老人力と呼んでもいいんだけど。でも、それがいちいち気持ちいいし、それだけじゃなくて随所に“え！””なんじゃそりゃ！”と驚かされるシーンがある。あと、理解し難い不思議な感じと。あれがいいよね。映画を観る至福だ。ゴダールがイーストウッドを意識するの、分かるわ　</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>津波のシーンで思ったけどさ、ハリウッドじゃ９・１１みたいな大事件とか大災害があると、けっこうフィクション映画にも組込まれるけど、ああいうことは最近の日本映画はやらないよな。くそまじめなドキュメンタリーは別として。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>『ヒア・アフター』ではスマトラ沖地震がモデルでしたね。９・１１ネタはもう数えきれないくらい使われているだろうし、ハリケーン・カトリーナは『ベンジャミン・バトン』や『バッド・ルーテナント』なんかで重要な要素だった。このたびの３１１、ハリウッドならやるでしょうね。</dd></dl></div>


<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>今の日本映画界は、社会問題の扱いが下手なんだよ。多分、自己規制がキツ過ぎるんだな。社会派エンターテインメントの作品ってほとんどないに等しいし。それはそうと、震災から１年もたってないのに、借金までして戦闘機購入や海外援助しながらTPPとか消費増税の議論で完全に被災地は置去りだな。優先順位がめちゃくちゃなんだよ。でも大手メディアはまったく批判しないまま、オウム逃走犯が出頭したとかで連日どうでもいいニュース流してさ。震災とオウムはセットかよ、ってんだ。とにかく問題は、被災地の置き去りだな。</dd></dl></div>



<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>っていうかテラリーがず〜っと置去りなんですけど。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>それは優先順位的に正しい。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>そういえばテラリー、今年はシャンパン持って来てないのか？</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>テラリー</dt><dd>シャンパンですか。ちなみにクリュッグでしたけど、昨日の晩に店主夫妻と飲んでしまいました。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>ウワっ、ショック！・・・　寂しいよなぁヤマネくーん。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>だからボク今日は車だって。それよりも映画鼎談をもっと進めましょうよ！ みんな歳とってくると話が逸れまくりだからなぁ、もーう。いっそのこと話題を変えて久しぶりに真弓体制から和田に変わって大いに期待出来るタイガースの話でもしましょうか。それとも年末に生牡蠣食べて苦しんだ話とか、子供を抱っこしてギックリ腰になった話とかがいいですか。それともあじょしギャグなら「コンドルがめりこんどる」とか「今年こそいいことあるかもしんねん」とか…。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>わ、わかったわかった。でも、ひとつだけ言わせてもらうとね、ヤマネくんはこの中では比較的あじょし臭くないからまだわからないだろうけど、あじょしギャグとダジャレは微妙に違う、ってことなんだよ。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ふーん、ボクあじょしじゃないから分かんないや。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>まぁ、あじょし道も深く厳しい、という事かな。マンソクジョンソク〜</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>モッチン！</dd></dl></div>


</div>
<p style="clear: both; margin-top: 2em"><a href="http://www.cafeopal.com/reviews/2012/01/26-213231.php">次回に続く...</a></p>]]>
    </content>
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<entry>
    <title>2011年 映画鼎談 その１</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.cafeopal.com/reviews/2012/01/07-104645.php" />
    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://www.cafeopal.com/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=3/entry_id=2226" title="2011年 映画鼎談 その１" />
    <id>tag:www.cafeopal.com,2012:/reviews//3.2226</id>
    
    <published>2012-01-07T01:46:45Z</published>
    <updated>2012-01-11T16:35:20Z</updated>
    
    <summary> 元店主あっけましておめでとうござッま〜っス！みっなさ〜ん、今年も恒例のオパール...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="ベストテン" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<div class="bestten">

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>あっけましておめでとうござッま〜っス！みっなさ〜ん、今年も恒例のオパール映画鼎談が始まりますよー！！！…</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ちょ、ちょっとケンタロウさんっ、どんなテンションの高さですかそれ！</dd></dl></div>

</div>]]>
        <![CDATA[<div class="bestten">

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>いやいや、新年おめでたい場で私が口火を切るからにはアゲアゲで行こうと思ってさ</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>『アゲアゲ』って微妙に古いところがオヤジ臭い！いいですねっ！</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>そう。いいんだよ。マサユキくんからは『オッチャン』て呼ばれてるんだから</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>やぁ遅れてゴメン、許してチョンマゲ。よっこいショーイチ、さっそく座ルト大統領！ッてか</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ウワワッ！臭っ。なに、それ！・・・もー、文章に起こすときにカットしますからね、おやじギャグは！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>ええ、おやじギャグ禁止なの！？</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>おやじギャグっていうか、横井庄一もスハルト大統領も古すぎて、これ読んでる人で知ってる人いないんじゃないですか？</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>確かにそうかも。笑われたことないしなぁ</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>知ってても笑わへんっちゅうねん！　おやじギャグっておやじの中でかますと、ドッカーン！て盛り上がるだけにたち悪いですね</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>ハイハイ、では３人そろったところで私からベスト１０発表しま〜す</dd></dl></div>


<div class="besttens">
<h5 style="color: #777">元店主のベスト１０</h5>
<ol>
  <li>アジョシ</li>
  <li>キック・アス</li>
  <li>ジョージ・ハリスン／リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド</li>
  <li>ミッション：８ミニッツ</li>
  <li>婚前特急</li>
  <li>ミスター・ノーバディ</li>
  <li>ヒア・アフター</li>
  <li>ハンナ</li>
  <li>孫文の義士団</li>
  <li>一命</li>
</ol>
</div>


<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>あっ、ミッション８忘れてた！</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>なんですかマツヤマさん？次ボクいきますよ</dd></dl></div>


<div class="besttens">
<h5 style="color: #777">ヤマネのベスト１０</h5>
<ol>
  <li>ミッション：８ミニッツ</li>
  <li>塔の上のラプンツェル</li>
  <li>ミスター・ノーバディ</li>
  <li>リアル・スティール</li>
  <li>アジョシ</li>
  <li>ヒア・アフター</li>
  <li>復讐捜査線</li>
  <li>八日目の蝉</li>
  <li>婚前特急</li>
  <li>ブラックスワン</li>
</ol>
</div>


<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>え〜、マツヤマさん今書き直してるんですか？</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>いろいろやることが多すぎて観た映画の記録してなかったんだよ。なに観たか忘れちゃっててさ…</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>でもマツヤマさんそれレビューに書いてるじゃないですか</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>ハイ、ハイハイっ、出来ました！</dd></dl></div>

<div class="besttens">
<h5 style="color: #777">マツヤマのベスト１０</h5>
<ol>
  <li>ミスター・ノーバディ</li>
  <li>悪魔を見た</li>
  <li>リアル・スティール</li>
  <li>アジョシ</li>
  <li>ミッション：８ミニッツ</li>
</ol>
</div>


<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>おや５位に入れて１０位の『ウッドストックがやってくる！』外さはったで</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>うるさい！</dd></dl></div>

<div class="besttens">
<ol start="6">
  <li>アジャストメント</li>
  <li>スリーデイズ</li>
  <li>モールス</li>
  <li>アンノウン</li>
  <li>ヒア・アフター</li>
</ol>
</div>


<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>ハイ、それでは集計します。・・・ってか、ヤマネくん集計して</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ハーイ。・・・・・・おおっと！今年はなんと！『アジョシ』『ミスター・ノーバディ』『ミッション：８ミニッツ』が同点で１位ですね−！</dd></dl></div>



<div class="besttens">
<h5 style="color: #777">総合ベスト５</h5>
<ol>
  <li>アジョシ</li>
  <li value="1">ミスター・ノーバディ</li>
  <li value="1">ミッション・８ミニッツ</li>
  <li value="4">リアル・スティール</li>
  <li>ヒア・アフター</li>
</ol>
</div>


<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>うん納得。３人とも観てるやつだからある意味平和ですねー。平和的といえば『ミッション：８ミニッツ』のラストは、なんか、人生とはこうでなくっちゃ！という幸福感に満たされてましたよね！バーンと感動！！</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>厳密にいえばラスト手前の最後のミッション８分間だよね。あれは凄い！その後に続くホントのラストに関しては賛否両論があるけど、正直言って、私もない方がよかったと思う。最後のミッション８分間で終わっていれば、どんだけ素晴らしかったか。でも、そんな事でこの映画にケチをつけたくないんだよね。だから、まぁ、あれはあれでオッケーやん、てな感じ。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ダンカン・ジョーンズは、前作の『月に囚われた男』でもそうでしたけど、優しいんですよ。だから、映画の中の主人公たちを、救ってあげたかったんじゃないですかね。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>最後は電車の中の嫌な奴もみんないい人に見えるんだよな。ジェイク・ギレンホールも役者として初めていいと思ったよ</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>ダンカン・ジョーンズって父親デヴィッド・ボウイの七光りじゃないか？とか、半信半疑だったけど、これは本物です。映像もいちいちカッコ良かったですし</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>ダンカンこのやろっ！</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>そのものまね、読んでる人には通じませんって。しかもぜんぜん似てないし</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>さてさて『強制起訴シリーズ』からも１位（ミスター・ノーバディ）が出ました。強起シリーズについては後で話すとして、マツヤマさんもこの映画にはえらくはまってたようですね</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>って、ところでなんで『強制起訴シリーズ』なんだよ？</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>あ、はい、別に意味はないです。強いて言えば、去年、検察審査会というなんだか正体の分からない団体の議決によって、小沢一郎の『強制起訴』が行われましたから、それにひっかけて・・・、まぁ、今の日本の下らなさの象徴ですよね、強制起訴は。明らかに無罪の小沢一郎を、強制起訴する事によって有罪にみせかける、悪いイメージを流せればオッケー、みたいな。そして国民がそんな情報操作に簡単に引っ掛かる、みたいな。そういった下らない日本に生きている事を忘れないために、敢て自虐的にその名前を引き受ける、というか・・・。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>えー、わけ分かんないですよー</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>ええっと、要は人間年を取るにつれてどんどん自分の好きなものしか観なくなるぢゃないですか。それではダメだと。で、我々３人がそれぞれ選んだ作品を、各自が強制的に観る、そうやって自分の興味のない映画でも取り敢えず観てみる、という機会を作るための企画なのですー</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>なるほど、オレなんか本気で起訴しようかと思った作品もあったしな。まぁそれはいいとして、『ミスター・ノーバディ』は良かったよなぁ！ヤマネくんが選んだ作品だったけど、もともと京都シネマで２週間しかやってない様な映画だったから、自分の選択肢から外れてたもんなぁ。この企画がなければ観る事はなかった。あれを観たことによってオレの人生も微妙に変わってるんだと思ったよ。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>それは何よりですね。えへん！　ボクはジャコ・バン・ドルマル監督の一作目『トト・ザ・ヒーロー』を学生時代、２０年前に観て、なんとなく良かったなぁって記憶にあったから、ドルマルの新作か、これは絶対観るぞと。でもお２人は観ないだろうと思ったので選んだのです</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>そうそう、『トト・ザ・ヒーロー』はDVD出てないから、VHS探して買っちゃったからねぇ。確かに良かった。５回も観たからねぇ。どう見たって『ミスター・ノーバディ』は『トト・ザ・ヒーロー』の発展型だよな。一作目でものすごく期待されたのに２０年でこの２作の間に『八日目』しか撮ってないから、ドルマルを知りたかったら作品を何度も観るしかない。『ミスター・ノーバディ』もDVD買ったけど、その前にYouTubeでフルバージョン２回観ちゃったからDVDはまだ観てないんだ。大画面で観たいからロマン座でやろうかな</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>それはいいですね。私もマツヤマさんに貸して貰って『トト・ザ・ヒーロー』観たんですけど、それによって色々と分かる事がありました。とても興味深い。なんでDVD出てないんでしょうね？</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>いやぁ、ヤマネ・セレクションがそこまで盛り上がってもらえて嬉しいですねぇ。にやにや</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>う、うん、まぁ、そ、そう、だ、よ、ねぇ…</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>なんですか！マツヤマさん。その分かりやすく奥歯に何か詰まった言い回しは。言いたい事があったら、はっきり言って下さい！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>いや、ヤマネ君のセレクトって、それ以外は、ちょっと・・・。『タンタン』は予告観たときから絶対無いなって思ったし、『ライフ／いのちをつなぐ物語』にいたっては嫌がらせかと思ったぜ</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ぐぐ。いやあ、『タンタン』はありでしょ！？だってスピルバーグですよ！スピルバーグ観てない奴に映画は語れないでしょ？　そりゃあ『ライフ』に関しては、投げやりで選んだのは否定しません。観ていて申し訳なくなりました。すいません。でも言わせてもらいますけど、マツヤマさん『ガリバー』とかどうなんですかぁっ！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>あぁアレ、マサユキと行けるかな？と思ってね</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>そんなの勝手に行ってくださいよ！ボクの貴重な時間が『ガリバー』とか『富江』とかに奪われて、もう・・・</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>え〜っ、とばっちりじゃないか、それ。『富江』は良かったでしょ？・・・いや、少なくとも「ガリバー」や「ライフ」なんかよりはずっと・・・。 いや、問題はそういう事じゃなくて『強制起訴シリーズ』は基本的に何を選んでもいいんです！『絶対無い』って思っても、やっぱり観ないことには良いも否定もできない。観ないうちは永遠に選択肢として残るんです！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>よし、戻った！</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>あ、“シュレディンガーの猫”に繋げたいんですね、そこ、『ミスター・ノーバディー』の。なんか強引だなあ。・・・まぁ、ボクは一発目から猫の鳴き声に気づきましたから、お！、この映画、シュレディンガーの猫なんやなぁ、と。最初にスキナーボックスの話から始まるし、ドルマル、物理好きなんだなー、と思って。というか一生懸命勉強したのかもしれない。１０年とか撮るのにかけてるし。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>そうヤマネくんに言われて、『ミスター・ノーバディ』を再び観ると、その“猫”を発見できたんだよ。嬉しかったなぁ。オレなんか “シュレディンガー”なんて知らないしさ</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>知らなくても全然問題ないですね。ドルマル映画って、そういう知的そうな理系な部分は枝葉というか、ほとんど装飾ですし。根幹には優しい文系の人間洞察がある！</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>で、残る一本の話に移りましょうか</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>“あ、女子”の映画ね</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>なんですかそれは</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>ははっ、『ア・ジョ・シ』でしょう。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>もう、マツヤマさんおやじギャグやめて〜っ！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>おやじギャグって言うな！</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>じゃあ何て言えばいいんですか！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>あじょしギャグ</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>・・・・・・</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>ちなみに、私とトモコの間では『アジョシ』は少女映画ですよ。女子映画ぢゃなくて</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>え？“女子”と“少女”で違うのかよ？</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>当然です！“女子”“少女”“乙女”・・・これらの概念の使い分けができなければ、少女映画について語ることはできません！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>ふーん。オレはさぁ、『悪魔を見た』を思い浮かべたんだよね。基本、似たような話なんだよ、このふたつ。でも、『悪魔を見た』の方がハード。『アジョシ』の方が甘いかな</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>確かに、『アジョシ』にはそう誤解される脇の甘さがあります。だからこそ、“少女映画”として観る必要性があるんですよ。そう解釈する事によって、『アジョシ』は映画史上に燦然と輝く傑作となり得るのです！</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ボクは『イースタン・プロミス』を思い出しました。なんちゅーか、世界観が似てるというか、主役のウォン・ビンとヴィゴ・モーテンセンの佇まいが似てるというか・・・</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>トルコ風呂でのファイティングシーンが共通してるからぢゃない？使ってる武器も似てるし</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>そうでしたっけ？・・・あ、何も覚えてないや、『イースタン・プロミス』・・・</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>なんだよ、それ。いい加減だなぁ。・・・でも、そういうもんかもな。オレも、観た映画の事は片端から忘れていってるよ、この歳になると。</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>私もそうです。仕方ないかもしれませんね、我々も、もう立派なアジョシですから。年齢的に。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>でも、どうせアジョシなら、いかしたアジョシになりたいもんだよな。ところで、”いかしたアジョシ”って、韓国語でなんていうんだ？</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>モッチンアジョシ、です</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>モッチンアジョシ、か。それなら、なんかなれそうな気がするな、語感的に。もっちんあじょし</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>・・・なんか、ヤな感じですけど・・・</dd></dl></div>

<div class="kentaro"><dl><dt>元店主</dt><dd>チュングンドー</dd></dl></div>

</div>
<p style="clear: both; margin-top: 2em"><a href="http://www.cafeopal.com/reviews/2012/01/12-010742.php">次回に続く...</a></p>]]>
    </content>
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    <title>「リアル・スティール」</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.cafeopal.com/reviews/2012/01/03-161558.php" />
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    <published>2012-01-03T07:15:58Z</published>
    <updated>2012-01-03T07:17:53Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama 西暦２０２０年の近未来。ボクシングはリングの...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>西暦２０２０年の近未来。ボクシングはリングの中で生身の人間が闘うことが禁止され、操縦者によって遠隔操作された高性能の格闘技用ロボットが闘う世界に変わっていた。筆者はこの作品の中に、ポピュリズム運動の敗北と、それでも止むことのない、権力に対する大衆の抵抗を見た。</p>

<p>（ストーリー、結末に触れているので御注意を！）</p>
]]>
        <![CDATA[<p>元プロボクサーのチャーリー（ヒュー・ジャックマン）はロボットのプロモーター兼操縦者として生計を立てているが、貧しいが故に手に入れられるロボットもオンボロだった。けっきょくのところ、ここで描かれた近未来は資金力のある者が表舞台で勝ち残れる世界。経済的弱者には勝つことの出来ない、すなわち富を手にする道が絶たれた世界ということだ。</p>
<p>チャーリーはボクサーとしての夢のために家族を捨てていた。しかしチャンピオンになれないまま時代は変わって彼は敗残者となった。母親の死亡によって突然現れた息子・マックスは１１歳。チャーリーはマックスが産まれたときに家族を捨てたというから、それは２００９～２０１０年頃のことだ。</p>
<p>オバマ政権が発足したのはまさに２００９年１月２０日のことだ。歴代大統領と同じくオバマもまた金融財界人の操り人形（ロボット）として大統領に仕立て上げられたことに違いはないが、就任当初は内なるポピュリズムの実践を試みたことも事実である。</p>
<p>「ポピュリズム」の意味を今の日本でほとんどの政治家や学者までもが「メディアを駆使した大衆迎合主義」のように認識していて、そう書かれたいくつかの書籍まで存在しているが、それは意図された誤訳だ。<br />「ポピュリズム」とは政治イデオロギー・信条の一つであり、政治家の役割は一般人、労働者、農民の代理人であると主張し、富と権力の集中に対抗する政治思想なのだ。アメリカの歴史において「ポピュリスト」とは大衆の支持を得ている政治運動家のことであり、エリートよりも一般大衆の利益のために活動する者だと理解されている。まやかしで支持を集めることはポピュリズムとは呼べないのである。</p>
<p>オバマが任命した長官たちは主に金融財界・権力と距離を置く者ばかりだったが、就任直後からスキャンダルなどによって辞任が相次いだ。けっきょくヒラリー・クリントンが国務長官に収まり、金融財界人たちによって金持ちのための金融政策は保護された。「ポピュリストとしてのオバマ」はあっけなく消滅したのである。</p>
<p>２０２０年、マックスによって崖っぷちの泥の中から掘り起こされたロボット「ATOM」は、どこか人間らしい闘い方に見えることで大衆の人気が高まってくる。それはコンピュータ制御、自動操縦などが備わっている最新式ロボットとは違い、人間に似せて作られた見た目やアナログ特有の作動音も相まって、ATOMには前任ロボット「ノイジー・ボーイ」に備わっていた音声認識機能を使って操縦者の指令に従って闘うことと、元々備わっていたシャドー機能によって操縦者の動きをそのまま真似ることができるからだ。</p>
<p>アングラ試合から勝ち進み、プロのステージ「リアル・スティール」の前座試合を勝利で飾ったATOMの実質上の持ち主であるマックスはリング上から、全試合１ラウンドKO勝ちの世界最強ロボット「ゼウス」（のオーナー）に戦いを挑む。</p>
<p>前座試合の直前にゼウスのオーナーであるロシアの大富豪のファラ・レンコヴァが大金を積んで「ATOMを売れ」と言ったことにマックスは、チャーリーの大金への興味を無視して「NO！」を突きつけていたのだ。「どうしてファラが欲しがると思う？アトムが他のロボットとはタイプが違うからだ」と言うたかだか１１歳のマックスの台詞ひとつひとつが富裕層に対するポピュリストの言葉として響いてくるようだ。<br />前任のロボット「ノイジー・ボーイ」がボロボロに負けてスクラップ同然になったことに我慢できなかったマックスはボクサー時代の経験をロボット・ボクシングに反映させないチャーリーに「どうして戦略を持たないまま闘うのか？」と訴えたこともあったのだった。</p>
<p>アトムVSゼウスの試合は互角とは言えないまでも、アトムは何度かダウンを取られながら最終ラウンドまで漕ぎ着けるが、とうとうゼウスの攻撃によって音声認識機能がショートした。これでアトムの負けが決定したかのように思われた。すっかり諦めモードのチャーリーにマックスは言い聞かせた。<br />「Yes you can ! 」<br />本来ならここまで子供に言われたら笑うしかないが、この時点で筆者はこの幼い革命家に尊敬の念さえ抱いてしまったのだった。</p>
<p>シャドー機能に切り替えられたアトムの前にボクサー時代のチャーリーが蘇った。ボクサーとして闘うことを止めて“ロボットを操る側”になったチャーリーが再び生身の体を使って闘う（シャドーではあるが）ことになったのだ。マックスが初めて見た「オヤジ」の姿だった。<br />戦術が功を奏してアトム（チャーリー）は完全に戦力を失ったゼウスからダウンを奪ったが、試合終了のゴングがそれを救った。</p>
<p>それでも勝者はアトムだと観衆は疑わなかった。</p>
<p>富を握る者が権力を握ってきた人類の長い歴史の中で、ポピュリズムは敗北の連続だった。おそらくこれからもポピュリズムの革命は達成できることはないだろう。</p>
<p>リアル・スティールの判定は確かに不当なものではなかった。<br />しかし権力への抵抗、そして人間らしい生き方を目指す者にこそ一般大衆が支持するのである。どうせ必ず負けるからといって闘いを止めたときに人は従順な羊へと転落するのかもしれない。そこで待っているのはジョージ・オーウェルが「１９８４」で書いた統制社会だろう。<br />権力に果敢に立ち向かった者が賞讃されることでギリギリの線で健全を保っている近未来。日本のハイテク技術やサブカル文化へのオマージュはどうでもいいと思ったが、取りも直さず望ましい近未来を描いた映画として、もちろん父子の絆を描いたことも疑うことなく筆者は楽しむことができたのである。</p>
]]>
    </content>
</entry>
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    <title>「恋の罪」</title>
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    <published>2011-12-05T00:03:02Z</published>
    <updated>2011-12-05T00:15:02Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama この作品が「インスパイア」されたという元の事...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>この作品が「インスパイア」されたという元の事件が事件なだけに、「触れても大丈夫か？」という余計な心配を胸に秘めながら観に行ったのだが、その結果は…。</p>]]>
        <![CDATA[<style>
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</style>

<p>まずはその事件がどんなものだったのかというと、かなり有名な事件だったので知っている人も多いと思うが、ここで当時テレビのワイドショーでやっていたものや、週刊誌が伝えた被害者女性に関する情報のおさらいをしてみよう。</p>
<ul>
	<li>１９９７年３月１９日渋谷区円山町のラブホテル街にあるアパートの空室で女性の他殺体が発見された。</li>
	<li>被害者は３９歳女性</li>
	<li>東京電力のエリート社員。</li>
	<li>およそ１０年間にわたって夜は円山町の路上に立って売春。</li>
	<li>週末はデリヘル店「マゾっ娘宅配便」で客を待機。</li>
	<li>売春では数千円で客をとることもあったという。</li>
	<li>客引きをしていた路上ではコートをまくり上げて放尿するなど奇行があったという目撃談。</li>
	<li>拒食症の疑いがあり骨と皮のガリガリで、厚化粧。</li>
	<li>売春していた近所のコンビニでは、おでんのこんにゃく一品に汁を満タンにして購入。</li>
	<li>母親は「娘は売春しているので事件に巻き込まれたのかもしれない」と警察に捜索願を出していた。
</ul>
<p>さて「実録ものにしようと思ったら、この事件は謎が多すぎて映画にしにくいから『女性』をテーマに映画を撮ろうと思った」（ぴあ ×  star cat インタビュー）という園子温監督が描いた主人公は吉田刑事（水野美紀）、日本文学を専門とする大学助教授・尾沢美津子（富樫真）、有名小説家の妻・菊池いずみ（神楽坂恵）の３人で、美津子はまさに実際の事件のモデルであり、いずみはその分身や内面のような存在。吉田もまた美津子の内面の一部で観客の目線に最も近い存在として描かれているようだ。</p>
<p>事件に関して一般に知れ渡ったのは上に書いた情報がほとんどだったと思う。そして園子温監督は描いた被害者像はほとんどそれを踏襲し、さらにそのキャラクターの変態性を高めたものである。ここまでリアルに描いて、まるで事件そのものを描いていないように逃げを打つような発言は不可解、というよりも被害者をさらに辱（はずかし）めるような表現は卑劣である。</p>
<p>ジャーナリスト佐野眞一氏による事件のルポ「東電OL殺人事件（新潮文庫）」「東電OL症候群（同）」を筆者は読んではいないが、そこからの引用文を読み、YouTubeで聞くことのできる佐野氏が出演したラジオ音声を聞くと事件における重大な真実が見えてくる。</p>
<ul>
	<li>被害者である女性３９歳は東京電力の企画部経済調査室副長という単に「OL」というよりは上級社員という方がふさわしい。</li>
	<li>被害者が売春していたことは職場で知られており、寝不足で居眠りしていると、当時の上司である企画部長はただニヤニヤして見ているだけだったという。</li>
	<li>「娘は売春しているから…」と母親が行ったという警察証言と、母親が裁判で「娘がそんなことをしているなんて知らなかった」と証言したという食い違いがある。常識的に考えれば後者の方が妥当である。</li>
	<li>東大出身で同じく東電の管理職だったという被害者の父親はあるときから原発の危険性を訴え始め、それから１年後に降格、さらに１年後の１９７７年にガンで死亡。</li>
	<li>被害者が企画部経済調査室副長に昇進したのは１９９３年。電気事業と国家財政の関係を研究し、毎月のリポートを作成するのが彼女の任務だったという。</li>
	<li>被害者もまたあるときから原発の危険性を訴え、地熱発電が有望であるという趣旨のリポートも作成していたと言う。</li>
	<li>被害者の作成したリポートは高く評価され，社外での賞（東洋経済新報社が主催する経済学賞）を受賞したこともある。</li>
	<li>事件の前月１９９７年２月４日、核燃料サイクルについて了承するという閣議決定がされ、同２月２１日には電力１１社によるプルサーマル全体計画が発表される。</li>
	<li>事件の翌月４月に成立した新エネルギー利用等の促進に関する特別処置法で、それまで国庫補助の対象であった地熱発電がはずされた。</li>
	<li>被害者が反原発を訴えていたときの上司が藤原喜夫（現副社長）と、居眠りを見てニヤニヤしていた企画部長が勝俣恒久（現会長）。勝俣は事件の翌年、常務取締役に昇進〜現在に至る。</li>
</ul>

<div>
<img alt="111205-01.tiff" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/111205-01.tiff" width="85" height="110" style="display: inline" />
<img alt="111205-02.jpeg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/111205-02.jpeg" width="81" height="111" style="display: inline"  />
</div>

<p style="clear: both">まず不思議なことは、東電という企業の隠蔽体質と、今もなおその権力によってマスコミの報道規制を自在にしていることを考えれば、東電側からの要請をするまでもなく、マスコミ側から報道の許可を請うか、むしろノータッチが常であったにもかかわらず、当時上級社員のスキャンダルが赤裸々に報じられたのは、逆に東電側からの要請に従ったと思うのが自然ではないか。<br />また、東京電力という一流企業の上級職で（なくとも）、本当に社員の売春行為が容認されていたとしたら異常としか考えられず、最大の疑問は、反原発を訴えていた元社員の娘と知らないはずもなく入社を許すばかりか、花形部署の管理職まで昇りつめていたことだ。</p>
<p>１０年以上前の実際の事件に対し「映画化したいとは少しも思わなかった〜ある日突然映画化したくなって〜」（ 映画 . com インタビューより）という「ある日」とはいったい何時のことか？<br />今年１月「冷たい熱帯魚」の公開日に「恋の罪」がすでに完成していたことが発表された。</p>
<p>・死体発見からおよそ２ヶ月後、現場の隣のビルに済んでいたネパール人男性が逮捕された。しかし翌年４月「犯人とするには矛盾が多く、合理的に説明できない事実も存在する」として東京地裁より無罪が言い渡されるが、高検の職権発動により再勾留され、２００３年１０月２０日、最高裁にて無期懲役が確定。男性は２００５年より獄中から再審を請求。翌年から日弁連も支援するなか、今年（２０１１年）７月東京高裁は遺体から採取された物証のうち確定していなかった物について鑑定を実施するよう東京高検に要請。それから１０月にかけて、それらのDNAはネパール人男性と別人のものと一致していることが判明した。再審開始についてはまさ決定していないが、その可能性は非常に高く、再審が実現すれば無罪が約束されたも同然となる。</p>
<p>おそらく「恋の罪」は今年１月というよりはもっと以前に出来上がっていたのだと筆者は思っている。<br />００’年代の終わりが近づくにつれて再審の機運が高まってきたことを事件に興味を持つ者は感じ取っていたにちがいない。当時のワイドショー報道では、長年にわたる売春行為、奇行など一般的には理解しかねる行動は常に危険と隣り合わせで、何者かに殺されても不思議はないと視聴者に印象づけたはずだ。この作品はそのイメージを固定化するのに一役買った。<br />再審の道が開ける何らかの報道があれば、再び事件は蒸し返される。ネット情報が加熱すればあらゆる情報が出回ることになるだろう。このタイミングで「恋の罪」が製作されたのは果たして偶然なのだろうか？<br />そして７月に第一報。１１月に映画公開が決まったのはこのときではなかったのかと筆者は思っている。</p>
<p>当時、過熱報道するマスコミ各社に母親は「娘は被害者なのですから、そっとしておいてください…」という旨の手紙を送ったという。</p>
<p>その後、報道のあり方について多少の議論はされたらしいが、そのときすでに「酒鬼薔薇事件」いわゆる「神戸連続児童殺傷事件」が世間を賑わせていた。</p>
<p>筆者はなにも被害者が「地熱発電開発」ごと、原子力村の関係者、原発マフィアに葬られたと言っているわけではない。「売春そのものがマスコミぐるみの捏造ではないか？」という意見もネット上では見られるが、一般人としては想像の域を脱することはできない。</p>
<p>ただし、この映画に描かれていることは、殺害された女性について当時メディアが伝えた様々な情報の中でも、被害者やその家族にとってよりネガティブなものであり、園監督はあえてそれをチョイスし，一家の尊厳を貶（おとし）める内容にしたことは許しがたい。「母親が名家で、夫婦仲が悪く、父親は娘（被害者）を溺愛していた」という噂まで掘り起こしては作品の中で「父娘の禁断の愛」を描き、母親役には「汚れた父娘ですから」と言わしめ、９割９分真犯人が存在すると思われる現在の状況で、被害者の母親を犯人に仕立てるとは鬼畜の所業としか言いようがない。</p>
<p>御用監督・園子温が犯した「故意の罪」は限りなく深い。</p>]]>
    </content>
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    <title>「チェルノブイリ・ハート」</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.cafeopal.com/reviews/2011/11/24-230904.php" />
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    <id>tag:www.cafeopal.com,2011:/reviews//3.2214</id>
    
    <published>2011-11-24T14:09:04Z</published>
    <updated>2011-11-24T14:14:26Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama ２００４年に米アカデミー賞・短編ドキュメンタ...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>２００４年に米アカデミー賞・短編ドキュメンタリー受賞。２００６年には東京ビデオ・フェスティバルで優秀賞を受賞したということと、上映していた梅田シネリーブルが¥1,000dayだったので、どのような出来映えか観てみることにした。が、YouTubeでフルバージョン観れたということを後で知ってガックリきた。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>このちょっとだけ古い映画（テレビ番組？）をなぜ今やるのかといえば、もちろん福島原発事故を受けてのことでしかない。しかし、この映画を見せて「フクシマもこうなるぞ」と言いたいのならば「ちょっと待った」と言わざるをえない。</p>
<p>「チェルノブイリ・ハート」というタイトルは、チェルノブイリ原発事故による高濃度汚染地域となったベラルーシ共和国で、先天性心疾患を持った新生児が増えた、その障害を持った心臓を放射能被曝の象徴としてつけたタイトルである。<br />そして、ベラルーシでは現在（製作当時）でも新生児の８５％が何らかの疾患を持っているという。</p>
<p>まずこの８５％という数値の発信源はおそらくこの作品自体であり、その数値の根拠はよくわからない。だからといって筆者はこれが嘘だと言える根拠も持ち合わせていない。<br />それはいいとして、京都大学原子炉実験所による「チェルノブイリ原発事故によるベラルーシでの遺伝的影響」という報告書では、いわゆるホットスポットと呼ばれるベラルーシのゴメリ州では、先天性障害（心疾患含む）の発生頻度が事故後８３％増加（この数値が先の８５％とすり替わっているのかも？）し、１０００人中4.06人から7.45人に増えたと記録してあるが、平時の日本での「先天性心疾患」だけでみても１００人に１人の割合で発生していることを考えれば、ゴメリ州での発生数は非被曝地域に比べて圧倒的に低く、なんら問題ではないと思わざるを得ない。逆に放射能が障害発生数を減らしているというのは極論かもしれないので、データの取り方に不備があったのかもしれないと思うことにする。<br />しかし実際のところチェルノブイリ原発事故での放射能による健康被害は約３００人の甲状腺癌しか発表されていない。少なくともチェルノブイリの放射能被害に関心のある日本の医師たちはそのように認識しているのではないか。<br />また、この作品に登場する病院や事故後に創設されたという奇形児の入院施設なども、ネット上で検索してもデータはすべてこの作品に関するサイトに行き着き、さらには実態の見えない「医師によると…」などというコメントは、日本のワイドショーのようであり、とにかく頼りない。さらには施設の看護婦による入院している奇形児の扱いが（社会主義国特有の）「粗末」というより単に「不慣れ」という感じで素人じゃないかとも思えてしまう。</p>
<p>さて、福島原発事故後の日本の大手メディアは、事故発生から１週間位までは「大丈夫」と言い続け、そこから「御用学者」という呼称が一般に広がり、３月１９日〜２０日あたりからは件の学者たちに変わって「低線量被曝でも危険だ」という専門家がメディアに登場しだして一般市民の支持を得るようになった。<br />しかし現在でも「危険ではない」という専門家、とりわけ放射線医療に携わっている研究者（大学教授、医師など）は非常に多い。</p>
<p>石油支配によって世界覇権を握り続けたアメリカ側と、金融ユダヤによるヨーロッパ側、あえていうとロックフェラー勢力とロスチャイルド勢力の１００年余続く覇権争いの最終段階にあるのだと思われる現在、クリーンエネルギー（？）といわれている原発は（CO2を排出する）石油エネルギーを批判するためのツールでしかない。<br />京都議定書によってアメリカが孤立したことは象徴的な出来事であり、０９’年の政権交代～鳩山首相による国連での演説「温室効果ガス２５％削減」という発言は、実現の可否（とか、そもそも温暖化の真偽）が問題ではなく「日本のアメリカ属国からの脱却宣言」として（アメリカ以外の）世界から大歓迎された。</p>
<p>「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」で一世を風靡し、現在はテレビ・ネット共に、放射能問題では「脱原発、低線量被曝でも危険」説で主婦層を中心に圧倒的な支持を得ている中央大学の武田邦彦教授は、TPP参加については賛成派であり「アメリカ牛は安全である」という宣言もしている。しかし抗生剤だか成長ホルモンだか何だか分からないけど、そんな半ば人工肉のようなものを食べて「今は安全と言えても数年後～数十年後も１００％大丈夫と言えるのか？」という疑問は残る。</p>
<p>米産牛肉に関しては２００６年にイエール大学の神経病理学のあるチームやピッツバーグ大学の医療チームが、アルツハイマーで死亡した脳を解剖した結果、１３〜１５％が狂牛病だったという報告があり、「若年性アルツハイマー」という病名もこのころからメディアは発しなくなった（というのは筆者の思い込み）。また、その報告はデタラメだと論破する専門家も存在しているので判断は難しい。</p>
<p>反して、TPP反対派の急先鋒・中野剛志京大准教授は「反・反原発、反・脱原発、安全な原発推進」論者であり、自然エネルギー政策には批判的だ。中野准教授はブラウン前英首相やロスチャイルド系企業のジャーディン・マセソン創業者らの出身校であるエディンバラ大学に留学してみっちりと経済学を学んできたいわゆるロスチャイルド系の人かもしれず、となれば、まったく対極の武田教授はロックフェラー系（でなければピエロ）ということになるのかもしれない。<br />ということで判断はますます難しい。ひとつ言えることは「自分の運命は自分で決めることができる」ということ。「誰を信じるか」ではなく「誰のどの部分が信じられる」かで独自の判断をすることが洗脳や支配から身を守るひとつの方法でもある。</p>
<p>話が少しだけ逸れてしまったようだが、この作品はけっきょくのところ、低レベルのプロパガンダ映画なのかもしれないし、単なるトンデモ映画という部類になるのかもしれない。原発に反対だからといって反対派向けの情報をすべて真に受けるのは愚かである。<br />監督のマリアン・デレオは、福島を舞台にして第２の「チェルノブイリ・ハート」の製作を準備しているという。<br />やめて欲しいと率直に思う。</p>
<p>最後に、放射線被曝に関して筆者が参考にした、２年前のある文献から以下に引用する。</p>
<blockquote>
<p>一般には放射線はとても危険だと思われている。そして、原子力産業という産業があるので、「安全だ」などと言っても、それは産業の回し者がいい加減なことを言っていると思われるので、本当のところが良く分からない。<br />マスメディアは「危険を強調する義務がある」と錯覚し、これも正しい情報を流さない。つまり、産業は安全だと繰り返し、マスメディアは危険だと言うので、普通の人は判断ができないのである。</p>
<p>放射線の害を一言で言えば、「放射線で障害を受けることは、少ない。なかなか障害を受けることはできない」と言える。<br />そして、その理由を一言で言えば、「太陽が原子炉だから。宇宙は原子力ばかりだから」というのが正しいだろう。</p>
<p>さらに、注意することといえば、「普通の生活をする事」と言うことに尽きる。日本の原子炉はまだ自身で倒壊する可能性があるので、やや危ないが、そのほかで放射線の被害を受けることはまずない。</p>
<p>どうしてこんなに放射線が安全かというと、もともとは危険なので、防御機構が発達するからであり、なぜ防御機構が発達しているかというと太陽が原子炉で、そこから有害な放射線が降ってきた時代に、生物は頑丈な防御を作ったからである。</p>
<p>原始的な生物の一つ、大腸菌ですら放射線に対して５段階の防御を持っていて、容易にはやられない。まして高等動物中の高等動物である人間は、ものすごく精密な防御システムを持っている。</p>
<p>だから、容易なことでは放射線で障害を受けない。むしろ、あまりに複雑なので、長く使わないとリストラされる。むしろ、免疫と同じだから、少しは放射線を浴びておいた方が「異物を取り除く体の中の自衛隊」を育てておくことができる。</p>
<p>放射線と人体の関係を研究している人の多くが「放射線を少し浴びた方が発癌性が低い」と考えている。でも、決して口に出さない。口に出すと袋だたきにあうからだが、民主主義だから専門家はおそれずに「本当の事」を言うべきだ。</p>
<p>（以下省略）</p>
<p>平成21年5月5日 執筆<br />武田邦彦</p>
</blockquote>]]>
    </content>
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<entry>
    <title>「ミッション：８ミニッツ」</title>
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    <published>2011-11-02T19:59:51Z</published>
    <updated>2011-11-03T03:27:07Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama 死者の脳には死亡直前の８分間の記憶が残存して...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>死者の脳には死亡直前の８分間の記憶が残存しているという（ホントじゃないと思うけど）。「ソース・コード」というプログラムの被験者の意識を列車爆破テロで死亡した乗客の一人に残された記憶の世界に転送し、犯人を突き止めて第２の爆破テロを阻止するというミッションが始動していた。以降ネタバレがあるかもしれないのでご注意を！</p>
]]>
        <![CDATA[<p>記憶の世界への転送というと「インセプション」で見た潜在意識で構築された擬似的空間のようなものかと思うが、いや、もしかしたら、このプログラムを考案したラトレッジ博士（ジェフリー・ライト）やプログラムを操作している女性・グッドウィン（ヴェラ・ファーミガ）もそのようなところへ転送していると思っていたのかもしれないが、主人公・スティーブンス（ジェイク・ギレンホール）が転送されていたのは、いわゆるパラレルワールド（平行宇宙）なのである。そこを掘り下げてパズルを解くように観ていくのが、この作品の本来の楽しみなのかもしれないが、筆者はまた別の（というかいつもの）角度で解いてみることにする。</p>
<p>第一にこの作品が伝えたいメッセージとは「国や人種を超えて笑い合える世界をつくりたい」ということだ。<br />この作品はSFでもあり、ラブロマンスであることの他に、テロを扱ったサスペンスでもある。それは 9.11 の前と後とではまったく意味合いが違ってくる。9.11 以降、映画でテロを扱うということはまさに 9.11 のトラウマを意味するものだ。<br />ラドレッジ博士はこのテロは「すれ違いざまの２本の列車が同時に爆破するように計画されたものだ」と断言するが、そこで疑問がひとつ。この列車は「１０分遅れているぞ！」とピリピリしている乗客がいる。このピリピリした乗客も最後は笑い合える世界の一人になるという伏線でもあるが「１０分遅れている」ということは偶然ではなくて必然であるということだ。</p>
<p>核兵器や無人爆撃機を使用することは国際法で禁止されていたが「作ったら使いたい」のがアメリカ政府の性なのか「ソース・コード」もかなり人道に外れていやしないか。それでも使うためにもやはり大義名分が必要なのである。<br />イラクを攻撃するためには 9.11 が、ソース・コードを使うには大規模テロが必要だ。しかし、ここで列車を爆破するテロリストは 9.11 以前どころか、マンガに出てくるようなステレオタイプの反社会的革命家で、9.11 以降にテロを扱った映画ではありえなかったキャラクターだ。１０分遅れた列車とステレオタイプのテロリストはソース・コードを実験するために意図的に仕組まれたものであったと思うのだ。</p>
<p>アフガンに駐留していた陸軍パイロットのスティーブンスは、乗っていたヘリが爆撃を受けて重体で無自覚のままソース・コードの被験者になるという二重の苦しみを味わうということは悲劇でしかない。しかも元になっているのが２つの自作自演テロということが、アメリカ政府が如何に自国民を祖末にしているかを物語っている。<br />そう物語っているとはっきり言えるのだ。それは、列車の２階席に座っていた乗客の女性が、これ見よがしにどこからでも目立つところに置いてあったバッグに「ウォルター・リード陸軍病院（もちろん英語で）」とプリントされていたことだ。一見ご都合主義と見なされそうな設定だが、このワシントンにある実在の病院はイラク戦争で負傷したアメリカ兵を、ゴキブリの死骸やネズミの糞だらけの劣悪極まりない環境に置いたことで世界的に有名になったところだ。</p>
<p>さて、スティーブンスの意識は“元の世界”から複数の“別の世界”に転送されるが、もちろん平行に時間が流れる（が少し前の時間の）それぞれの別の世界にも同じ列車の乗客がいれば、ソース・コードも存在する。<br />ラトレッジ博士にしてみれば想定外の“爆破阻止まで遂行できた世界”で、スティーブンスは元の世界では心を通わせるまでの関係になったグッドウィンにメールを送る。もちろん爆破テロを阻止した世界ではプログラムは始動していないから、グッドウィンとスティーブンスの心の交流も始まっていない。メールには「このプログラムは目的以上の力を持っている。８分以上の世界を作ることができる。そこにいるスティーブンスに『すべて上手くいく』と伝えてくれ」と書いてある。ここで初めてスティーブンスに感情移入したようにハッとしたグッドウィンの表情がたまらなくイイ。</p>
<p>そしてスティーブンスが爆破テロを阻止した世界で、みんなが笑い合っていた列車内にはウォルタ・リード陸軍病院のバッグがなくなっていたような気がした。</p>
<p>この世界では 9.11 もなかったのかもしれない。</p>]]>
    </content>
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    <title>「アジョシ」</title>
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    <published>2011-10-18T08:59:32Z</published>
    <updated>2011-10-18T09:11:47Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama 我が国の韓流オバサンたちにとって今年注目の韓...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>我が国の韓流オバサンたちにとって今年注目の韓流映画には、おそらくはイ・ビョンホン主演の「悪魔を見た」と本作品の２本も入っていたに違いない。しかしこれらを観てしまったオバサンたちは今頃寝込んでしまって布団のなかでうなされいるかもしれない。イ・ビョンホンに続いてウォンビンも、もはや韓流スターではなくて「映画スター」なのだよ、オバサンたち。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>さて、ストーリーだけみれば「まんま『レオン』じゃん」なんて声もよく聞こえる作品ではあるが、それよりも何よりもウォンビン演ずるところのテシクの境遇は「悪魔を見た」のスヒョン（イ・ビョンホン）とそっくりなのである。そっくりだからわざわざ説明する必要もないのだが、あえて違うところといえば、スヒョンは現役の国家情報院の捜査官で、テシクは情報院の特殊部隊要員でありながら、その存在ごと歴史から抹殺されかけ、国家との関わりと自分の過去を捨てて安アパートで質屋を営みながら誰と関わり合いになることもなくひっそりと暮らしていたことだ。</p>
<p>韓国映画が注目されるきっかけとして「シュリ」や「JSA（パク・チャヌク監督）」などの南北問題を扱った作品が貢献したのだが、金大中大統領が提唱した太陽政策による融和ムードで、対北問題が描き難くくなったのか、それとも改めて自国の問題に目を向けるようになったのか、ストーレートに“北”を扱った作品で目立ったものはなくなったような気がする。そして、それらの作品のフェイドアウトと重なるように出現したのが２０００年以降の復讐をテーマにした作品を始め、残酷路線の韓国映画には１９６０年代から３代続いた軍事政権、とりわけ全斗煥時代の残虐性が影を落としているような気がする。</p>
<p>「悪魔を見た」でスヒョンを互角の対戦相手として悦ぶ悪役、ギョンチョル（チェ・ミンシク）に筆者が同じ匂いを感じたのがテシクである。テシクが所属していたという特殊部隊の訓練を視察した国会議員が失神するほどその内容が残酷だったという下りで、筆者は「シルミド」という２００３年の韓国映画を思い出した。１９６８年に金日成北朝鮮国家主席を暗殺するために創設された特殊部隊「６８４部隊」は米国の協力が得られないことと、表向きの南北の融和が求められたことにより、１９７１年に韓国政府がその計画を撤回し、部隊の存在そのものを抹殺しようとしたため隊員が反乱を起こすも最終的には全員が死亡したという「実尾島（シルミド）事件」はまさに韓国の歴史の汚点である。隊員３１名中、７名が訓練中に死亡したというその過酷さは、まさにテシクがいたという特殊部隊がモデルにしたものではないかと思うのである。実際に北派工作員としての特殊部隊はかなりの人数があったとみえて、２００２年にもソウル市内で武装した北派工作員約１８０人（Wikipediaでは３００人余と…）が名誉回復と実体認定、賠償を求めるデモがあったが、その成り行きの詳細は不明である。</p>
<p>そういうわけで事故を装った暗殺から逃れ、世間と一切の関わりを絶ち、身を隠すように暮すテシクは目立った行動をとるほど、自分の身だけではなく護ろうとする存在すらも危険にさらしてしまうのだが、護ろうとする相手がいることに気づいたときにテシクは自分は孤独だったということに気づくのである。孤独と愛は表裏一体で、孤独に満足するならそれはもはや孤独ではない。愛を求めても得られないまま生きるのが孤独なのである。自分のために妊娠中の妻が犠牲になって死んだのだからテシクは絶対的な孤独である。</p>
<p>自分に孤独＝愛を気づかせた少女ソミを救うため、臓器売買の闇組織を追うテシクのこの映画最大のキメ台詞を引用してみる。</p>
<p>「お前らは明日を見て生きているだろう？ 明日を見て生きている奴は今日を生きている奴に負ける。俺は今を生きているだけだ。それがどんな地獄か見せてやる」</p>
<p>カッコよすぎて意味がよく分からないが、明日→カネ、今→愛に入れ替えてみると分かりやすい。</p>
<p>「お前らはカネのために生きているだろう？ カネのために生きている奴は愛のために生きている奴に負ける。俺は愛のために生きているだけだ。それがどんな地獄か見せてやる」</p>
<p>となればしっくりくるが、かなりダサい。</p>
<p>そして、やはり「悪魔を見た」でも妊娠中の妻を惨殺したギョンチョル（ミンシク）を捕えては残酷に痛めつけながら逃がすスヒョン（ビョンホン）のゾクッとするキメ台詞がある。</p>
<p>「これからが始まりだ。ますます残酷になる」</p>
<p>要するに非人道的行為には「それ以上の報復をするぞ」という宣言であり、胸がすく台詞でもある。そしてまたこの報復宣言こそが、休戦中とはいえ今も戦争状態にある“北”政府に対する本音なのではないかとも思えるのである。さらには、これら復讐者たちが誰の助けも求めないのは、朝鮮半島の問題があくまでも民族の問題であり、かつての冷戦構造に組み入れられたことや米国の介入がより問題をややこしくしていることへの批判であるとも考えられるのである。</p>
<p>さらに、この作品でもうひとり注目すべきキャラクターは臓器売買組織に仕えるベトナム人の用心棒ラムノワン（タナヨン・ウォンタラクン）だ。しかしこの役者はタイ人なのだが、なぜベトナム人でなければならないのか？ やはりここにも冷戦の影が付きまとっているのである。ベトナム戦争に加担した韓国軍によるベトナム人の大虐殺、強姦は今もベトナム人にとって深い傷となって残っている。そして強姦によって生まれた混血児はライタイハンと呼ばれ差別の対象となったという。ベトナム人であるラムノワンの年齢からいえばライタイハンと見ても不思議ではないし、そうすれば中国マフィアを通じて韓国の闇組織に入り韓国人殺害に手を貸すということにも合点がいく。<br />また「悪魔を見た」のギョンチョルがスヒョンを互角で戦えるライバルとして悦んでいたように、ラムノワンがテシクにそう感じていたように見えたのは、単なる“互角の力”だけの問題ではなく、敵（韓国）の敵は味方であり、もしかしたらテシクもまた韓国政府の犠牲者であると直感したのかもしれない。そしてラムノワンもまた絶対的な孤独の匂いがプンプンするのである。</p>
<p>ラスト、テシクが母親を失ったソミに「一人で生きていくんだ。できるだろう？」と言った意味は「孤独になるな」という意味であると筆者は思ったのだった。</p>
<p>ここからは余談に入るが、この作品で強烈な個性を放っていたのが臓器売買の中心人物のマンソク、ジョンソク兄弟。</p>

<img alt="111018-01.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/111018-01.jpg" width="280" height="119" />
<img alt="111018-02.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/111018-02.jpg" width="280" height="119" />
<p>弟ジョンソクもまたナイスバディ</p>

<p>で、やはり本命は…</p>
<img alt="111018-03.tiff" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/111018-03.tiff" width="448" height="385" />
<p>スキカルの使い方間違ってますよ</p>

<p>しかし、イ・ビョンホン３部作を撮ったキム・ジウンにしても「アジョシ」にしても“裸”はしっかり撮るよなぁ。そこがポン・ジュノやキム・ギドクらと微妙に違うところだ。どっちがいいとかいう問題ではないけど…</p>

<p>で、変身前のテシクといえば…</p>

<p>西島＋玉木</p>
<img alt="111018-04.tiff" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/111018-04.tiff" width="260" height="249" />
<img alt="111018-05.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/111018-05.jpg" width="256" height="256" />
で、こうならない？</p>
<img alt="111018-06.tiff" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/111018-06.tiff" width="340" height="322" />
<p>オバサンらに怒られる？</p>

<p>リアル・アジョシ拝</p>
]]>
    </content>
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    <title>「さや侍」</title>
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    <published>2011-09-13T15:46:15Z</published>
    <updated>2011-09-14T05:36:23Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama 監督作品を３本とも劇場で観てきたのだが、筆者...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>

<p>監督作品を３本とも劇場で観てきたのだが、筆者には松本人志がなぜ「天才」とか「カリスマ」とまで呼ばれているのかが結局のところ未だ分からないままだ。残念ながら伝説（？）の「ごっつええ感じ」を一度も見たことがないからなのだろうか？</p>
]]>
        <![CDATA[<style>
IMG { display: inline }
</style>
<p>最初に結末に触れてしまうので注意していただきたい。</p>
<p>鞘（さや）しか持たない脱藩侍の野見勘十郎は、幼い娘を連れて逃亡の末、とある藩に捕えられた。母親の死からまったく笑わなくなった城の若君を笑わせるために「一日一芸、３０日の業、達成できれば釈放、できなければ切腹」を言い渡される。日が迫るにつれ牢屋の門番や藩主から温情ある計らいをうけながらも、自ら切腹を選び、介錯を制して、腹を割いた刀を死にもの狂いで鞘に収める。</p>
<p>話の流れからして三谷幸喜の「笑いの大学」にソックリな気がしてならないのだが、３０日の業の間の野見には「笑いの大学」の座付作家、椿一の努力の微塵も感じられない。その不甲斐なさから、娘に見せられる唯一の武士の誇りが切腹なのだろうが、言うまでもなく主役はド素人だし、子役は台詞をモノにできていないし、サポートは板尾と柄本明の七光り君だから非常に薄く感じられた。正直、筆者は野見が腹を割いたときに、前夜食べたトウモロコシの粒がバラバラとこぼれて、若君がドッカンと笑うのかと期待していたのだが、残念ながらそうはならなかった。</p>
<p>松本監督は一応「泣かせる」映画として作ったらしいのだが、泣けるかどうかは別にして、あくまでもテーマは「笑い」だ。そうやって考えると、３０日の業の終わりが近づく頃、野見の芸が観客に公開されるようになり、それと同時に娘が口上を始める。「父上、はやく自害してください！」とばかり荒くツッコんでいた娘が、観客の前では口上で父の芸を生かすようになる。言うまでもなく、お笑いコンビそのものではないか。</p>
<p>おそらくこれは現代のテレビバラエティや松本自身を投影させた超自虐映画なのではないのかと思う。<br />城内はテレビスタジオで、裁きの壇上はとりわけディレクターブースのようで、さらに野外ロケもある。門番の二人や藩主と家老の関係もまさしくそれぞれボケとツッコミであり、賞金稼ぎの３人はトリオ漫才に、ということを意識したようにも思われるが、そんな演出は映画に限らず劇を創るうえでは基本中の基本なわけで、あえて注目するまでもあるまい。</p>
<p>さて、野見の芸に門番や藩主たちも笑い、大勢の民衆も笑いを求めて観客となるなか、しかしそこに笑わない子供がひとり。</p>
<p>若君<br /><img alt="110914-01.jpeg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110914-01.jpeg" width="95" height="112" /><br />「王様は裸だ！」</p>
<p>というより<br /><img alt="110914-01.jpeg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110914-01.jpeg" width="95" height="112" /><br />「スポンサー降りるよ！」かな？</p>
<p>いやズバリ<br /><img alt="110914-01.jpeg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110914-01.jpeg" width="95" height="112" /><br />「くっだらねぇ…」か…<br />ってことはやっぱり、裸の王様？</p>
<p>やはりこの作品は「松本は天才なのか？」という松本自らの問いなのである。スタッフにも観客にもウケるのは果たして自分の才能のみによるものなのだろうか？それとも「松本」はテレビによって勝手に大きな存在にされ「天才」というレッテルを貼られてしまったのではないだろうか？ という疑問であり告白なのではないかと筆者は思うのである。<br />軽いマスコミ批判ともいえるのが「大日本人」であり、天才という箱に閉じ込められ、提供されたネタで笑いを創るという状況から抜け出そうともがいていたのが「しんぼる」だったとすれば、もしかしたら「才能＝刀」を持っていないかもしれない自分だけがシラケている状況、つまり…</p>
<p>これも松本の目？<br /><img alt="110914-01.jpeg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110914-01.jpeg" width="95" height="112" /><br />「誰も本当の笑いを知らない…」</p>
<p>とにもかくにも、だとすれば、野見の切腹に匹敵する松本の覚悟とはいったいどんなものなのか？</p>
<p>兄貴分<br /><img alt="110914-02.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110914-02.jpg" width="240" height="233" /><br />やっぱコレっすか？</p>
<p>ということで、お笑い芸人、松本人志に聞いてみたい。</p>
<p>「けっきょくこの作品もスベってると思うけど、今は何日目ですか？」</p>
]]>
    </content>
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    <title>「クロエ」</title>
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    <published>2011-09-08T16:47:20Z</published>
    <updated>2011-09-08T16:54:50Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama 2005年の作品「秘密のかけら」では、実在の...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>2005年の作品「秘密のかけら」では、実在のコメディアン、ディーン・マーチンとジェリー・ルイス（底抜けコンビ）をモデルに、ハリウッドのダークサイドを描いた、カナダの奇才アトム・エゴヤンの最新作にして、なんとハリウッド・デビュー作品。さらには初めての他人による脚本で、2003年のフランス映画「恍惚」のリメイク作品。ということで、自称エゴやん（やはり関西風？）ファンでもある筆者は期待半分で観に行ってみた。</p>

]]>
        <![CDATA[<p>まずは主人公の娼婦クロエの「私は言葉が巧みなの」という独白から始まり、その言葉の魔力で自由に相手の気を惹く術に長けていることが詳しく語られる。<br />一方、経済的にも精神的にも何不自由のない生活を送っている産婦人科医のキャサリンは、目に見えるもの、聞こえるものがこの世のすべてであり、家族は裏切らないと信じて生きてきた。「経験が少ないせいか、オーガズムを知らない」と、性の悩みを打ち明ける患者に「オーガズムは単なる筋肉の収縮だから自分でできるわ。手引書を渡しとくから…」というKYぶり。<br />他に夫のデビッドと一人息子のマイケルの４人で物語は展開する。</p>
<p>夫の浮気を疑ってクロエに浮気調査を依頼するキャサリン。調査といっても「夫は浮気をしたか？」ではなく、クロエに夫を誘惑させて「はたして夫は浮気をするのか？」という大胆な依頼がおもしろい。<br />そしてまんまと夫は誘惑に乗り、その描写が赤裸々とキャサリンに説明される。クロエはキャサリンの目をじっと見つめながら、反応を確かめるように語ることで、クロエの感心がどこにあるのか観ている側もなんとなく分かってくる。</p>
<p>そして、キャサリンとクロエのベッドシーン。<br />ここは物語のクライマックスではないのかもしれないが、エゴやん作品としてはここが最大の山場であるといえる。いや、筆者がとくべつエロいかどうかは別にして、女性の身体の丸みと肌の柔らかさ、体温までもが伝わってきそうな映像表現はエゴやんならでは、ではないか。これはエゴヤン作品のほとんどを手がけているカメラマン、ポール・サロッシーの技でもあり、映画撮影が完全デジタル化へ向かっている中、エゴやんは今作も35ミリフィルムにこだわった結果ではないかと思う。<br />しかし筆者は、観客をも魅了すべきクロエ役のアマンダ・セイフライドにはまったく惹かれず、かつて一度も惹かれたことのなかったキャサリン役のジュリアン・ムーア（'60年生まれ）にちょっぴり惹かれてしまった。説明するのは気が引けるのでしないでおく。</p>

<p style="font-size: 11px"><img alt="110909-01.tiff" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110909-01.tiff" width="410" height="288" />現在売り出し中のアマンダは</p>
<p style="font-size: 11px"><img alt="110909-02.tiff" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110909-02.tiff" width="409" height="289" />こんなイメージ</p>
<p>また、デビッド役のリーアム・ニーソンは「善人でも悪人でもないのに人を殺してしまう役」しか似合わないと思っていたが「蚊帳の外の善人」というのもよく似合うことが分かった。この人、最近よく出ると思ったら、私生活でイロイロあったんだな。知らなかった。ハリウッドの優しさなのかな？違うのかな？。</p>
<p>さて、終盤、実際のクライマックス、クロエの「嘘」がバレるあたりでボンヤリと終わるのかな？と、是非そうしてもらいたいな、と思ったら、その後ちょっと派手な大団円へなだれ込むとは、なんだかエゴやんらしくない。真相のみを闇へ葬り、生き残っている者を葬らないのがエゴやん流かと筆者は勝手に思っているのだ。支配欲の強い金持ちオバサンが救われて、弱者が・・・というのも納得できない。</p>
<p>そういえば冒頭のキャラ説明もちょっとクドかったのは、やはりアメリカでの興行を意識したせいなのかしらん。それともプロデューサー（父）と製作総指揮（息子）のライトマン親子のハリウッド・パワーが睨みをきかせていたのかもしれない、と思えば納得がいくが…。</p>
<p>が、しかし、脚本ではサンフランシスコに設定された舞台をトロントに移し、その街の空気感、ガラス、鏡の多い風景は「エキゾチカ（1994年）」を思い出させ、「スウィート・ヒア・アフター（1997年）」のような寒さ、そしてジュリアン・ムーアの脱ぎっぷりは、やはりこれもエゴやん作品らしかった、と思うことにする。</p>]]>
    </content>
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    <title>「ウッドストックがやってくる！」</title>
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    <published>2011-08-10T03:04:25Z</published>
    <updated>2011-08-10T03:12:33Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama １９６９年夏。ニューヨーク州のベセルという、...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>１９６９年夏。ニューヨーク州のベセルという、地図からも歴史からも消されてしまいそうな過疎の街に、５０万人ものヒッピーたちが津波のように押し寄せた。「愛と平和と音楽の伝説の３日間」と伝えられるフェスティバル「ウッドストック・フェスティバル」の知られざる舞台裏。「ブロークバック・マウンテン」「ラスト、コーション」のアン・リー監督による、同名の回想録（エリオット・タイバー、トム・モンテ著）の映画化である。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>５０万人という若者が愛と平和のために集まって、４０年以上経った今、けっきょくアメリカという国は何にも変わらないどころか悪くなる一方だ。予想人数の倍以上も来場した会場には、充分な食料もトイレも準備が間に合わなかったという。ライブを観ていたのはほんの一部で、あとはドラッグ、マリファナ、フリーセックス、フリー脱糞、雨天による大量の泥とゴミの山という、平和だか地獄だかわからないような状況だったようだ。</p>
<p>ヒッピーたちが求めていたのは本当に「愛と平和」で包まれた世界だったのか？ 安全で楽チンな場所にいて、自由にセックスとドラッグを愉しみながら、ひたすら「自分探し」に明け暮れていた若者にすぎないと筆者は思っている。しかしながら筆者とて２０歳代の頃を振返れば当たらずといえども遠からず、かもしれない。</p>
<p>さて、両親が経営する借金まみれで破産寸前のモーテルを立て直すために、ニューヨークから帰って来たエリオット（回想録の著者）は、住民運動によって開催場所を失った状態のイベント「ウッドストック」の誘致を決意する。<br />戦時中ナチスの迫害から生き延びたユダヤ人の母親（イメルダ・スタウントン）は、底なしに貪欲な拝金主義へと人格が歪んでしまい、人生をあきらめてその母に仕える身となった父親（ヘンリー・グッドマン）はフェスティバルに関わることによって徐々に生気を取り戻してゆく。</p>
<p>エリオットの幼馴染で帰還兵のビリーは、ベトナム戦争によって心に深い傷を負ってしまっていた。ビリーがヒッピーたちに混じって、泥の斜面を何度も滑りながら、トラウマと戦うシーンは胸を打つ。</p>

<p><img alt="110810-01.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110810-01.jpg" width="220" height="165" />
<small>ビリー役は実力派のエミール・ハーシュ</small></p>

<p>どうしてここに来ているのか分からないのが元海兵隊のヴィルマだ。彼はなぜかエリオット一家の警護を買って出た。そしてもっと分からないのが、彼はゲイであって、おそらく女装は趣味ではないか（ここビミョウね）ということ。</p>

<p><img alt="110810-02.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110810-02.jpg" width="240" height="240" />
<small>ヴィルマ役はナオミ・ワッツの内縁の夫のリーヴ･シュレイバー</small></p>

<p>そして作品中もっとも魅力的な輝きを放っていたのが、ウッドストックのプロデューサー、マイケル・ラング役のジョナサン・グロフではなかったか。<br />裸にベストというルックスだけではなく、しゃべり方や、やや内股の歩き方までもが本人にソックリなことが、当時のドキュメンタリー映像で確認できる。<br />ジョナサン・グロフはオープン・ゲイとして知られているらしいが、マイケル・ラングもまたそのようであることが映像をみれば一目瞭然。ただしこれは筆者の憶測にすぎない。</p>
<p>終盤、フェスティバル終了後のゴミ山の中にたたずむエリオットのところに馬に乗って（って言うと笑えるが、なかなかキマっている）やってきたマイケルは「次はローリング・ストーンズのフリー・コンサートをやるよ」と言い、エリオットは「素晴しい」という。もちろんそれは１９６９年１２月６日にサンフランシスコのオルタモント・スピードウェイで行なわれたフリー・コンサートのことである。殴り合いが止まず、殺人事件まで起こり、のちに「オルタモントの悲劇」と伝えられることは、当然この劇中の時間では知るはずもないという前程で、ゴミ山のひとコマはブラックではあるが、未来が読めないからこそ彼らの眼差しは希望に満ちている。素晴しい！</p>

<p><img alt="110810-03.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110810-03.jpg" width="320" height="235" />
<small>ジョナサン・グロフはこの作品でエリオット役のデミトリ・マーティン（右）と共に映画デビュー</small></p>

<p><img alt="110810-04.tiff" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110810-04.tiff" width="317" height="276" />
<small>こちらはマイケル・ラングご本人</small></p>

<p>無心にフェスティバル開催に奔走する主人公のエリオットもまたゲイであり、ある一夜のパーティーをきっかっけに、それまでオープンにしていなかった彼の性は解放されてゆく。それとともに田舎の閉塞感や母親の強欲からも解放され、それは、戦争のトラウマと必死に戦うビリーや、人目を気にせず頼りがいのあるヴィルマ。常に前向きなマイケル。そして生気を取り戻した父親らからの影響でもあり、自分の生きたいように生きるという道を選択するまでに至る。</p>
<p>ヒッピー文化やウッドストックの「伝説」に対しては否定的な目で見ている人も多いとは思うが、とりあえずはそんなことは忘れてこの映画を観てみるべきだ。永遠に自分を見つけられそうもない５０万人のヒッピーや、「伝説」のステージにスポットは当てられることはないが、裏舞台の濃厚なキャラクターたちから何かを教わるかもしれない。</p>]]>
    </content>
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    <title>「アンノウン」</title>
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    <published>2011-06-08T04:02:39Z</published>
    <updated>2011-06-08T04:19:42Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama 植物学者であるマーティン・ハリス博士はバイオ...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>植物学者であるマーティン・ハリス博士はバイオテクノロジーの国際学会に出席するため、夫婦でアメリカからドイツへやって来たが、交通事故で４日間意識を失い、妻の待つホテルへ戻ると「アンタなんか知らんよ？」と言われる。さらには同じ名前で別人のダンナもいる。「ほな、オレは誰やねん？」。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>予告を見て心が躍った。「フォーガットン」「フライトプラン」「ネクスト」etc、筆者の愛すべきトンデモ系サスペンスか？。あくまでも予告を見た時点でそう思っただけだが…。<br />確かに、外見的にはそういった雰囲気を身にまとっている。主演は「シンドラーのリスト」よりも「ダークマン」のB級路線が払拭できないリーアム・ニーソンだ。 偶然か、それとも筆者の勘違いかもしれないが、下から顔面を捉える照明の使い方は「ダークマン」を思い出した。</p>
<p style="font-size: 11px"><img alt="110608-01.png" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110608-01.png" width="118" height="100" />「ダークマン」若き日のリーアム。</p>
<p style="font-size: 11px"><img alt="110608-02.png" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110608-02.png" width="434" height="281" />「アンノウン」の１場面。背中のラインから醸し出されるB級臭。</p>
<p style="font-size: 11px"><img alt="110608-03.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110608-03.jpg" width="320" height="213" />こちらは「９６時間」より。さらにB級な背中ライン。</p>
<p>さてこの作品、外見的にはB級ではあるが、では中身はどうかというと、A級とまではいえないものの、なかなかの快作ではなかったか。<br />「ツッコミどころ」とあえて思わせて、それがちゃんと計算された後の伏線になっているところにイチイチ感心させられた。<br />「オチが読めちゃうよ」と舐めてかかれば、いい感じで裏切ってくれるし、謎解きは「シャッター・アイランド」よりも解き甲斐があり、構造は「インセプション」よりも精確だ。</p>
<p>最近の「オチが読めちゃう」映画といえば「ツーリスト」。ただの数学教師（ジョニー・デップ）が誰かの身代わりになったという設定でも、その大物であるはず誰かに匹敵するキャストが見当たらないから、けっきょく予告編の段階でオチを見抜かれてしまう。それは「シークレット・ウィンドウ」でも同じで、ジョニー・デップ“レベル”ではこのようなサスペンスは向かないということだ。とはいっても「ツーリスト」はよく出来ていたと思う。「オチが読める」ことが失敗ではないのだ。</p>
<p style="font-size: 11px"> <img alt="110608-04.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110608-04.jpg" width="300" height="200" />どう見たって一般人のたたずまいではない。</p>
<p>「ツーリスト」といえば、主人公を男女逆バージョンにすれば設定がよく似ているのが去年公開された「ナイト ＆ デイ」で、「ツーリスト」にあって「ナイト ＆ デイ」にないものといえば主演女優のお色気だ。</p>
<p style="font-size: 11px"><img alt="110608-05.png" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110608-05.png" width="209" height="326" />
「ツーリスト」主演のアンジー。</p>
<p>では、「ナイト ＆ デイ」にあって「ツーリスト」ないものは何かというと、それは平和的アイテムだ。 最近の映画には重要なアイテムでもある。<br />「ツーリスト」では警察とギャングによる大物犯罪者の争奪戦に終止したが、「ナイト ＆ デイ」では手のひらサイズの永久機関（ってありえないけど）「ゼファー（という名の永久バッテリー）」をCIAとマフィアが取り合っていた。<br />そして、その平和的アイテムが「アンノウン」にはある。それをめぐる強欲で残忍なアメリカ人と、紳士的で平和主義のイスラム国の王子という設定がとても痛快だった。</p>
<p>学会のために夫婦でアメリカからヨーロッパを訪れ、あるトラブルから夫は異国の地で路頭に迷い、もう一人の主人公である助っ人女性が登場という設定は「フランティック（１９８８年）」とよく似ていて、リーアムはハリソン・フォードのパチもんというふうにも見える（失礼）。</p>
<p style="font-size: 11px"><img alt="110608-06.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110608-06.jpg" width="319" height="212" />助っ人エマニエル・セニエはポランスキー監督の奥さん。</p>
<p>交通事故後のシャッフルは元に戻って、現地で出会った女性とチャンチャン、は「ラッキーナンバ−７（２００６年）」とよく似ているが、スレヴィン（ジョシュ・ハートネット）とマーティン（リーアム）の違いは、確信犯かどうかというところ。</p>
<p style="font-size: 11px"><img alt="110608-07.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110608-07.jpg" width="256" height="208" />「ラッキーナンバ−７」のルーシー・リューと奥目のハッちゃん。</p>
<p>ということで、ここに挙げたいくつかのサスペンス作品に、ここ数年のナチス時代〜壁崩壊前後のドイツ作品をスパイスとして加えた、とても美味しい作品。といっても一流レストランのそれではなく…。</p>]]>
    </content>
</entry>
<entry>
    <title>「きかんしゃトーマス ミスティアイランド レスキュー大作戦! 」</title>
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    <published>2011-05-25T05:22:32Z</published>
    <updated>2011-05-25T05:34:04Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama トーマスと仲間たちが暮すソドー島にレスキュー...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>トーマスと仲間たちが暮すソドー島にレスキューセンターを作るため、わざわざ日本からジョビの木を送ってもらったが、イジワルなディーゼルが仕事を横取りしようとして誤ってジョビの木を海へ落としてしまった。いっしょに海に落ちそうになったディーゼルを助けたトーマスはご褒美にイカダに乗ってメインランドに行かせてもらうことになった。しかしイカダと船を繋ぐ鎖が切れてしまい、トーマスは海を漂流し、霧に包まれた謎の島「ミスティアイランド」に漂着した。</p>]]>
        <![CDATA[<div class="bestten">

<div class="matsuyama musuko"><dl><dt>息子</dt><dd>ジョビの木ってホンマに日本にあるの？</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>筆者</dt><dd>ん〜、わかんない。架空の木でしょ。見た目では杉かな？でも赤っぽかったから唐松（カラマツ）か檜（ヒノキ）のことかもね。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama musuko"><dl><dt>息子</dt><dd>そんで誰が漂流したん？トーマス？機関士さん？</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>筆者</dt><dd>あっ、えーっと、あの、そのぉ、ど、どっちもだよ、どっちも。でもややこしいよな。トーマスがディーゼルを助けたとき、ほんの一瞬だけ機関士さんがトーマスから降りてきて、ディーゼルと連結させたシーンがあったからな。古いシリーズは機関士さんや車掌さんが出てきていろいろ世話してくれるんだけど、今回のはあの一瞬だけだったからね。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama musuko"><dl><dt>息子</dt><dd>なんだか見たらアカンもんを見てしもうたって感じやったな。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>筆者</dt><dd>まぁ、これは「きかんしゃトーマス」永遠のテーマだ。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama musuko"><dl><dt>息子</dt><dd>むずかしいことはもうエエけど、ミスティアイランドってジョビの木がいっぱい生えてるし、あそこで働いてる双子の機関車ダッシュとバッシュは黄色いから日本のことなん？</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>筆者</dt><dd>マ、マサユキ、そのことの方がむずかしいぞ！ ミスティアイランドは小さな島だし、ここの住民（機関車）が黄色いのはただの偶然だろ。</dd></dl></div>

<img alt="110525.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110525.jpg" width="250" height="162" />
<p style="font-size: 11px; margin-top: 0">日本人疑惑のダッシュ（左）とバッシュ（右）は石炭じゃなくて、オイルと薪（まき）のハイブリッド機関車。</p>

<div class="matsuyama musuko"><dl><dt>息子</dt><dd>でも、突然島に現れて「ボクは誰よりもいちばん仕事ができる機関車だから、ボクの言う通りにやれば間違いない」なんてトーマスって傲慢なヤツやなぁ。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>筆者</dt><dd>そう、確かにそこがこの映画のテーマなんだけど、トーマスはそんなに傲慢な機関車じゃないんだよ。白人がとつぜん日本に対して「やり方を変えろ！」って、まるでアメリカが日本にも「TPPに参加しろ！」って言うみたいな、そんな傲慢じゃないんだ。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama musuko"><dl><dt>息子</dt><dd>でもミスティアイランドでオイルは貴重やのに、オイルを無駄に使わせてダッシュたちを動けなくしたんはトーマスやんか！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>筆者</dt><dd>うん確かにそうなんだけど、自分の間違っていたことを認めて、ちゃんと反省するのがトーマスのいいところなんだよ。
で、反省しないでやりたい放題やって自分の国に帰っちゃったのが、ジャック・ブラックがやってた「ガリバー旅行記」なんだ。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama musuko"><dl><dt>息子</dt><dd>でもイヤや！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>筆者</dt><dd>何がだよ？</dd></dl></div>

<div class="matsuyama musuko"><dl><dt>息子</dt><dd>前作からCGアニメになったのがイヤや。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>筆者</dt><dd>やっぱりそうかマサユキ！ お父さんもだよ。お父さんもCGアニメの「きかんしゃトーマス」が大キラいだ。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>二人</dt><dd>大ッキラいや（だ）ぞ〜！</dd></dl></div>
</div>]]>
    </content>
</entry>
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    <title>「悪魔を見た」</title>
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    <id>tag:www.cafeopal.com,2011:/reviews//3.2153</id>
    
    <published>2011-05-07T13:34:11Z</published>
    <updated>2011-05-07T13:53:53Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama 「甘い人生」「グッド・バッド・ウィアード」に...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>「甘い人生」「グッド・バッド・ウィアード」に続いて、キム・ジウン 監督＝イ・ビョンホン主演の第３作目。今回は敵役に大物俳優チェ・ミンシクを迎えた復讐劇。しかし実はチェ・ミンシクの持ち込み企画だったという。</p>

]]>
        <![CDATA[<p>国家情報院捜査官スヒョン（イ・ビョンホン）の婚約者ジュヨンが無惨に殺されバラバラに切り刻まれて河に捨てられた。<br />「ジュヨンが味わった倍以上の苦しみを与えてやる」と復習を誓ったスヒョンが行き着いた犯人は経歴不肖のギョンチョル（チェ・ミンスク）だった。<br />スヒョンは犯行を続けようとするギョンチョルをつけまわし、誘拐した女性に手をかける直前に登場してボコボコにしてから、片手首を石で潰したり、片足のアキレス腱をチョン切ったりして、応急処置をして泳がす（キャッチ＆リリース）ことを繰返すという中盤のストーリーが痛快だ。<br />まるで苦痛も恐れも知らない屈強なギョンチョルと対等に戦い、スパイグッズを調達、使用するためには、スヒョンが国家情報院捜査官という設定は必須だ。</p>
<p>では国家情報院とは何かというと、その前身は大韓民国情報部=KCIAが再編、縮小されたものだ。秘密諜報機関KCIAを設立したのはパク・チョンヒ元大統領であり、その独裁政権を批判する者を職員は逮捕、拷問し殺害までしていたことが現在まで伝えられている。<br />猟奇殺人鬼ギョンチョルの過去の職歴などは謎だらけだ。苦痛と恐れという感情を訓練で消され、拷問・殺人に快楽を覚えたかもしれない、まるで秘密のベールに包まれたまま、野に放たれたKCIAの職員のようでもあり、またはKCIAの闇を背負った亡霊であるのかもしれない。スヒョンはギョンチョルに自分が就いている任務の原型を見たのかもしれない。<br />スヒョンが、ギョンチョルが、そしてこの映画で我々が見た悪魔とは、KCIAの残虐性であり、KCIAを作らせた米国のことでもある。またまた筆者が極端なことを言っているわけではない。これはポン・ジュノ監督が「グエムル -漢江の怪物-」で、化学兵器を使用する米国軍を批判したことと共通する。<br />また、批判を許さないパク独裁政権が押し進めたのはベトナム戦争への大量派兵であり、のちに伝えられたのは韓国軍によるベトナムでの無差別大量虐殺である。</p>
<p>韓国という国は日本同様、米国の従属国でありながら、日本人のような飼い馴らされた犬ばかりの国ではない。<br />スクリーンクオータ制度という自国（韓国、フランス、ギリシャなど８カ国）で制作された映画の年間上映日数４０％を劇場に義務づけた制度で、国産映画の文化度を高め、国内競争力を高めることでレベルアップするという悪くない制度と思うが、議会で縮小が決定された。それを求めていたのは米国政府だ。日本でもかつて同様の「映画法」というものがあったが、終戦（敗戦）とともに廃止されていた。<br />韓国政府が上映日数を４０％から２０％へ減らすことに決定した２００６年初頭、韓国映画人たちが反対運動に立ち上がった。もちろん映画人の中にも中立、賛成派はいたらしい。<br />キム・ジウン、チェ・ミンスク、イ・ビョンホンも積極的に反対デモに参加した。ほかパク・チャヌク、キム・ギドク、ポン・ジュノらも作品がそれを物語る。</p>
<p><img alt="110507-01.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110507-01.jpg" width="482" height="243" />スクリーンクオータ制度縮小反対デモの様子。イ・ビョンホン、チェ・ミンシクが並び、中央左にはソン・ガンホの姿も…</p>
<p>反対の奥にあるものはスクリーンクオータ制度ではなく、いちいち他国に口出しする米国政府に対する批判である。余談ではあるが、米軍（基地）が韓国から撤退するのは、米国軍人が多くの韓国人、とりわけ韓国軍に嫌われていることに耐えられなくなったというのが真相だというのが筆者の私心である。</p>
<p>さて、スクリーンクオータ制度縮小前の４０％という数値はフランスと同じである。韓国映画の中にフランス（映画）性を見ることがあるのは、そういった共通点が影響しているのかもしれない。<br />また、今作でキム・ジウンはやたらと女性の脚を撮ることが気になった。ギョンチョルの殺人鬼仲間（？）の愛人（キム・インソ）の脚が最高に美しかった。</p>
<p><img alt="110507-02.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110507-02.jpg" width="147" height="240" />人気モデルのキム・インソ</p>
<p><img alt="110507-03.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110507-03.jpg" width="500" height="333" />この脚はキム・インソじゃないけど…</p>
<p>「そういえば！」と思い出したのは「甘い人生」だ。裏社会のボスから愛人の監視（浮気の疑い）を命じられた主人公（ビョンホン）が、その愛人に心を揺らし、ボスを裏切ることから人生が狂い出す。主人公がその愛人（シン・ミナ）と初めて出会ったとき、しばらくカメラはヒールを履き替える彼女の脚だけを捉えていた。</p>
<p>筆者は「それはトリュフォーだ！」と思ったのだ。キム・ジウンとトリュフォーの性的嗜好が似ているということではなくて、それは明らかにオマージュだ。</p>
<p>筆者は、スヒョンがすべてを終え、しかし何も成し遂げられないことを知るラストの夜明けのシーンは、「大人は判ってくれない」のラスト、アントワーヌが少年院を脱走し、地上の果てである海に辿り着き、どこにも逃げ場がないことを知るシーンと重ねて観ていた。</p>
<p><img alt="110507-04.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/110507-04.jpg" width="280" height="154" />「大人は判ってくれない」〜カラックスの「汚れた血」〜「悪魔を見た」へと続く名シーンか…</p>
<p>しかし勘違いされては困るのであえて言っておくが、上映１０分もたたないところで、１組のカップルが逃げるように帰っていった、そんなコワい作品でもある。</p>]]>
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