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    <title>レビュー</title>
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    <updated>2010-02-24T04:10:08Z</updated>
    
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    <title>「インビクタス／負けざる者たち」</title>
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    <published>2010-02-24T04:08:56Z</published>
    <updated>2010-02-24T04:10:08Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama “ラグビーの映画”ということで、スポーツ音痴...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>“ラグビーの映画”ということで、スポーツ音痴のオレは、長年にわたりラグビーを観続けてきたという、ある女性のお客さんから具体的なルールを教えてもらってこれを観に行った。彼女は当然１９９５年のワールドカップも深く心に刻まれていると言う。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>この映画を観ていて、まず思ったのは短いカットの連続だということ。このテンポは正にラグビーのゲームそのものだ。それにしても、事実とはいえ何ともスポ根マンガじみたドラマだと思った。まぁ現実にあったというんだからそうなんだろうけど、ラグビーやサッカーのWCにしても近代オリンピックにしても、スポーツイベントが政治的に利用されているのに違いないのだから、やっぱり怪しさを感じるので得意のネットサーフィンをしてみると、なんとあの決勝の２日前に相手であるニュージーランドチームの半数以上が食中毒にかかっていたという情報がみつかった。「スージーと名乗るホテルの給仕係がいた（スージー事件）」と複数の選手が証言したというが、ホテル側は「そんな女は存在しない」と否定しているというそうだから未だ謎のままだ。事実としてハッキリしているのは「相手選手のホテルの部屋から盗聴器が発見された」ということだそうだ。来年はラグビーWCニュージーランド大会だというから、なんだかおもしろそうだ。ただ肝心なのはクリント・イーストウッド自身がそんな事実（噂話）を知っていようがいまいが、この映画を制作するにあたってはどうでもよかったことなんだろう。</p>
<p>さて、オレがラグビーのルールを初めて知ったときに、ラグビーというものは実に政治的なスポーツだと思った（というかスポーツそのものが政治的？）。<br />劇中で南ア代表選手が黒人の子供たちに「パスは前にしてはならない、横か後ろだけ」だとラグビーの初歩的なルールを教えるシーンがある。しかし唯一の黒人の代表選手チェスター・ウィリアムスをヒーローとして崇める子供たちがそれを知らないのは不自然だと思うのだが、それをあえて言わせる必要があったのだろう。<br />大統領が黒人になれば、それまでの経緯からして政策を黒人主導にすることだって出来るはずだ。でもあえてそうしないし、無理に出来ないことが政（まつりごと）なのでありラグビーのルールのようでもあるのだ。</p>
<p>ネルソン・マンデラ大統領が主将のフランソワ・ピナールをお茶に招いたとき、チームへの世間からの風当たりが強いのに対し労いの言葉をかけると、フランソワは「大統領のお仕事もいっしょです」と言う。マンデラは「私はタックルまではされない（からアンタよりマシ）」と返すが、ここではフランソワの言った言葉がもっとも意味深い。この映画は政治とラグビーがそれぞれアレゴリーとしてはたらいている故に、ラグビーのゲームのようなテンポであり、面白さでもあるのだと思うのだ。<br />例えば「アフリカーナー」という言葉を具体的に説明してはいないが、ラグビーを観戦している“白人”にはマンデラ大統領にブーイングを浴びせている者もいるし、敬意を表している者もいる。金とダイヤなどの利権を保持するイギリス系、政治面での主導的立場にあるアフリカーナー（オランダ系）の複雑な対立関係がなんとなく伺える。どっちにしても一般の黒人は蚊帳の外だ。</p>
<p>そしてこれは日本とは地理的にも文化的にも経済的にもまったく違う国のお話だと思って観ていたら大間違いだ。<br />日本という国は経済的にも文化的にも“先進国”といわれるが、戦後６０年以上ずう〜っとアメリカの植民地同然だった。東京地検特捜部にしてもGHQが作らせたもので今でもCIAの一部署として存在しているのが事実であり、マスコミや旧政権与党も一蓮托生だ。「じゃぁ新政権の背後には何もないのか」と言われたら、それはオレにはわからない。だけど、ここ最近でパスをアカラサマに前に出しても国民からペナルティがとられなかったのは小泉・竹中政権だけだったように思う。誰かが国民主導の政治をやろうとしても当の国民がマスコミの洗脳から脱しない限りそれは叶わないのである。「政治とカネ」で騒ぐならば今まで政権がコロコロ替わっていてもおかしくなかったはずだ。</p>
<p>さらに余談ではあるが、このワールドカップがあった１９９５年、日本では阪神・淡路大震災〜一連のオウム事件がマスコミを席巻していたとき、イギリスの象徴とも言える老舗の投資銀行「ベアリングズ」が破綻した年でもあった。キッカケは阪神・淡路大震災による日経平均の大暴落（陰謀論ではなく事実）。ユアン・マクレガー主演の「マネートレーダー/銀行崩壊（１９９８）」がそれだ。このときイギリス政府は金を大量に放出したという。さらに同年ロックフェラー・センターにあった大和銀行ニューヨーク支店の１社員トレーダーが1,000億円もの損失を与えたことによって大和銀行は破綻した。後に小泉・竹中によって“実質国営（私物化？）”となったりそな銀行の前身である。</p>
<p>すっかり話はそれてしまったが、政治的な動きを見ると南アをBRICs新興国に加えようという動きがあるという。北京やリオで（冬はロシアでも）オリンピックが開催されるというのも政治であり、南アのサッカーWCもそういった流れなんだと思う。だから「インビクタス」も南アに世界の注目を集めるために一役買ったのかもしれない。とくに“裏がある”という意味ではないが。<br />…にしても、このあまりの紋切型の展開は“イーストウッド作品”というよりは、モーガン・フリーマンが名誉役を演じた生涯の代表作をイーストウッドがプレゼントした、と見た方がいいのかもしれない。</p>]]>
    </content>
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    <title>「かいじゅうたちのいるところ」</title>
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    <published>2010-02-01T07:34:56Z</published>
    <updated>2010-02-01T07:37:25Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama この映画、原作者のモーリス・センダックが「ス...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>この映画、原作者のモーリス・センダックが「スパイク・ジョーンズを監督にしなさい」と指名したという。スパイク・ジョーンズといえば「マルコビッチの穴」や「アダプテーションズ」が挙げられるが、何よりも「ジャッカス」シリーズの総監督だ。子供向け絵本の映画化は大丈夫なのか？</p>
]]>
        <![CDATA[<p>「かいじゅうたちのいるところ」って４０年以上も前から世界的なベストセラーの絵本らしい。最近だと去年の４月の復活祭の日、ホワイトハウスの恒例イベントでオバマ大統領が３万人の親子を前にしてこの絵本を手に持って読み聞かせた映像は世界中に配信された。しかし大統領の一挙手一投足はすべて政治的なものだ。<br />原作者のモーリス・センダックは当然、自分の書いた絵本がオバマによって読まれることを事前に知っていただろう。何時の時点で知っていたかどうかは知らないが、この映画、実は２００６年に製作が始まり、２００７年に公開が決まって(完成して）いたっていうじゃないの。ウィキペディアの情報では配給会社のワーナーブラザーズが、試写での「子供たちの反応が芳しくなかった」という理由で公開が中止になったという。で、追加撮影と編集をして２００９年３月に予告編の発表（と４月の復活祭）を経て、同年１０月にアメリカで公開された。ということは子供たちの反応を考えて追加撮影と編集をして２年後の今に至ったっていうことかい？ オレにはどう見たって子供向けの映画には見えなかったけどなぁ。</p>
<p>その２００７年から２００９年（１０月にアメリカ公開）の間にアメリカで何があったかといえば、２００８年の丸々１年を費やすアメリカ大統領の選挙戦だ。オバマが民主党代表候補者に決まったのが６月で、大統領に確定したのが１１月で、翌２００９年１月２０日に就任した。<br />アメリカの大統領の背後にはそれこそ怪獣みたいなやつらがウジャウジャいて、怪獣たちの私的企業が儲かるようにと大統領をコントロールしているという。アフガンへの米軍増派なんかもオバマの本心ではないとオレは思ってる。だからオバマはアメリカの大統領だけど、アメリカの最高権力者＝王様ではない。それでもオレはオバマは平和主義者で比較的マシな大統領だと思ってる。だけどオバマは実際にやりたいことを遂行することは非常に困難だろうな。やろうと思えば任期は満了できないかもしれない。去年の９月に「金融規制改革法案」を本気で通すと言ってしまったものだから、背後の怪獣たちがマスコミを使ってオバマに対するネガティブ・キャンペーンを張っている最中だ。</p>
<p>この映画の主人公マックスとかいじゅうキャロルの置かれている立場は非常に似ているように見えるが、政治的に見れば大統領と国民という風にも見えなくもない。もちろん本気でマックスを王様だと思い込んでいるキャロルが国民の方だ。<br />そしてマックスが「完璧な砦を作ろう」と動き始めたあたりから何かが狂いだした。「みんなが幸せになるため」にやっていることなのに、一部のかいじゅうからは脅されたりするし、キャロルを怒らせてしまったりもする。心機一転、戦争を始めてみるがこれも上手くいかず、キャロルからは失望されてしまう。</p>
<p>さて、かいじゅうたちの間には元々“家族”という観念がないように見えたのだが、終盤KWがマックスに「家族って難しい」と言うことで、KWとキャロル、もしくはかいじゅうたち全員か一部かが家族の関係にあるという観念が突如として浮上する。<br />そこでマックスがどう答えるかというと「君たちにもママがいたら…」と言うのだが、この映画、全体的に会話がチグハグだ。KWが「家族って難しい」と言ったことで、なんとなくKWがママキャラで、キャロルが子供キャラだということが成立したように思えたのに、マックスのひと言でまたそれが壊れる。<br />例えば、マックスの言う「ママ」というのをキリスト教的に考えたら、かいじゅうたち全てをひっくるめた「君たち」は聖母マリアを重要視しないプロテスタントということになる。</p>
<p>などとこの映画を深く観ようとすればいくらでも妄想（妄想だからね）は膨らんでくるのだが、マックスはかいじゅうたちの世界を、キャロルが夢見たようなユートピアに変えることができたのかどうかというところが重要だ。</p>
<p>フクロウが真っ昼間に飛んでことも含め、劇中の会話なんかも、よくわからないことが多いと思ったままオレの話も遠いところへ飛んでゆく。</p>
<p>去年に観た映画で「コッポラの胡蝶の夢」というのがあって、これがなかなか良かった。フランシス・フォード・コッポラは２００２年に「メガロポリス」という、９１１事件後のニューヨークを背景にしたユートピアの建設を描いた映画を撮ろうとしていたという。しかし、そこにどんな障害があったかはわからないが実現できなかったという。代わりに持ち込まれた題材というのが「コッポラの胡蝶の夢」の原作だ。この映画で「メガロポリス」を貫徹できなかったコッポラの心境というのがありありと伝わってくる。これもオレの主観だが。<br />そういえばスパイク・ジョーンズって２００３年まではコッポラ一族の一員だったよな？</p>
<p>そんなことはいいとして、もしほんとにバージョンが違うのなら「かいじゅうたちのいるところ２００７年版」が観たい。</p>]]>
    </content>
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    <title>2009年 映画鼎談 その３</title>
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    <published>2010-01-27T11:36:25Z</published>
    <updated>2010-01-27T12:02:17Z</updated>
    
    <summary> オガケンそういうわけで、話は尽きませんが… マツヤマチョ、チョット、ナニナニ、...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="ベストテン" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<div class="bestten">
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>そういうわけで、話は尽きませんが…</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>チョ、チョット、ナニナニ、なに締めようとしてんの？</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>そうですよ、やっと声が出てきたっていうのに。チャンモー！　ゴ、ゴホゴホッ。</dd></dl></div>
</div>
]]>
        <![CDATA[<div class="bestten">
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>ヤマネくんもやばそうやん。いやー、私もホントしんどくてねぇ…、２００９年は映画も１０本しか観てないし…</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>退屈？</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>イヤイヤ！まさか…</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>それじゃあ続行！　ゲホッ。　僕からいきますが、ちょっと触れて欲しかったやつ。</dd></dl></div>

<h4>「エグザイル／絆」</h4>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>それってアレちゃう？・・・ええと、ほら、K-CI&JOJOのクローンの・・・、そう！“ケミストリー”とそのバックダンサー！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>あ、そうそう。ダンサーがついたときのユニット名が「エグザイル」なんだよな、確か。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>違います！！！映画ですよ映画。ジョニー・トー監督ですよ！ちなみに「ケミストリー」と「エグザイル」はまったくの別モノです。パッと見にも、音楽的にも似ているけど…困るなぁオッサンは。プンプン。</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>おお、ジョニー・トー！「マッスルモンク」とか「ザ・ミッション／非情の掟」の監督だな。それは観たかった。・・・で、どうだったの？</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>バチグンに面白かったです。ボスよりも昔のダチを優先してしまう、情にもろい男たちによる、なんだかへんちくりんなアクションの連続だったけど、演出がウマいなぁって思いましたよ。ぜんぜん世界レベル。日本映画がそこに達するのまず無理ですね。あとは去年の鼎談でも話に上ったジェイソン・ステイサム！２００９年は「バンク・ジョブ」が映画としてはなかなか良かったけど、ジェイソン・ステイサムじゃなくてもよかったかな？なんて思いました。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>「バンク・ジョブ」は観なかったけど、ジェイソン・ステイサムやっぱりB級路線って感じがするなぁ。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>マツヤマさん「アドレナリン」観てるからですよ。僕は観てないからジェイソン・ステイサムはグッド・ジョブ！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>じゃぁオレもひとつ。</dd></dl></div>

<h4>「コッポラの胡蝶の夢」</h4>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>これもあるのは知ってたんですが、いつどこでやってました？</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>これね、梅田のガーデンシネマで２週間だけ。しかも午前中に１回だけだよ。あと関西ではやってないと思うけど…コッポラがだよ！</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>駄作だったからじゃなくて？もしくは娘がイタすぎるとか、甥の顔が濃すぎるとか？</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>ニコラスはイイでしょ。でもこの作品は気になってました。コッポラの自主制作なんですよね？</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>すごく良かったよ。一流というよりは極上って言葉がピッタリかな。わかりやすく言うと、「裏ベンジャミン・バトン」。表ベンジャミンでは「平凡な人生なんてひとつもないんだよな」って思ったけど、裏ベンジャミンでは人生というよりは人生観。オレにはオレの人生観があるって思ったんだよ。観終わって大きな感動があるわけでもなく、頭が混乱するわけでもないけど「あぁなんだかすごく良かった」って心の底から思える感じ。オレにとっては、これと「レイチェルの結婚」が、２００９年のマイベストかな。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>マツヤマさんのベストは「グッド・バッド・ウィアード」でしょうが！</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>「レイチェルの結婚」に関しては、実はDVDで観たんで数には入れなかったんですが、なかなか良かったです。映画館で観たら、ベスト１０に入ったかも。・・・つーか、ロビン・ヒッチコックが出てたのが衝撃。「メリーに首ったけ」でジョナサン・リッチマンが出てきた時以来の衝撃でした。</dd></dl></div>

<h4>2010年 期待の映画など</h4>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ケンタロウさんも、何かひとつあげて下さいよ。</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>いや、私は２００９年１０本しか観てないし、もうあまり語りたい事もない・・・と、いう事で、今年、２０１０年に期待してる映画について語りましょう！</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ムムム、早く終わらせようとしてるな。</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>いやいや・・・えー、コホン。まー、私から行きますと、やはり！イーストウッドの新作「インヴィクタス」かな・・・・・・って、こればっかり。イーストウッド、映画作り過ぎじゃないか。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>やー、あれはスゴそうですねー。９５年に自国で開催したラグビーのワールドカップを題材にしているみたいですが、なんだかFIFAのワールドカップ南ア大会にタイミングを合わせてような気がしますね。いろんな意味で台風の目になりそうです。楽しみだなあ、南ア大会。日本代表はね、全然期待してもいいと思うんですよ。もちろんベスト4なんかの力はないと思いますけど、やる前から悲観的な予想ばかりして、後に受けそうなショックを出来るだけ避けようとする言論が多いのにはうんざり。何かに期待したりして楽しむことは気持ちいいでしょ。頑張れ岡ちゃん。</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>違う話になっとるやん。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>オレは「Dr. パルナサスの鏡」が早く観たいね。あれ画的には3Dみたいだけどどうなんだろ？</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>あれは違うみたいですよ。でも映像が独特ですね。最近あまり面白いと思わないテリー・ギリアム。・・・の作品、ってのが不安ですが。</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>そういえば「アバター」や「カールじいさんの空飛ぶ家」なんかが3Dだったけど、２０１０年はかなり３D作品が多くなるらしいですね。ティム・バートンの新作も、3Dらしいし。・・・聞くところによると、業界は全ての映画、及びテレビの3D化を目論んでいるらしいですよ。将来的に。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>へえ。それ、誰にきいたの？</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>某＊＊ピョンからなんですけど、彼もその手の業界の端くれに居ますからねぇ。で、業界は3D化大作戦のために、ジェームズ・キャメロンに白羽の矢を立てたらしいんです。何と言っても、あの「タイタニック」の監督ですから。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>え？「ターミネーター」の監督でしょ。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>「エイリアン２」ですよ！</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>いや、世間的には、やはり「タイタニック」なんでしょう。仕方ないです。んで、キャメロンは最初は断ったんだけど、最終的には折れて、作ったそうですよ、「アバター」。だから、あの映画は3Dプロパガンダの映画なんです。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>そうだったのか！なるほど、なんか、宣伝の仕方とかが尋常じゃないと思ってたんだ。</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>そうなんです。だから、「アバター」の成否に業界の未来がかかっている！と、すでに昨年の夏頃から、業界では騒然としていたそうです。</dd></dl></div>


<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>イヤやなぁそれ。映画ファンはそんなもん求めてないっちゅうのにー！それだったら「THIS IS IT」を3D化してもう一回やって欲しい、フーッ！　だって、3Dといえば、マイケルでしょ？イーオー、イーオー！・・・と思ってたら、なんか本当に3D化の話があるみたいですね。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>ダツヤマ</dt><dd>とりあえずはもっと映画観ようよ。3Dの映画は敢て2Dで観てさ。オレだって45本ってぜんぜん多くないんだから。なぁデンタロウさんにダマネくん。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ダマネ</dt><dd>それを言われると耳が痛いですよダツヤマさん。</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt><small>デンタロウ</small></dt><dd>私たち３人まで3D化してどうするんですか！</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>それじゃぁカフェオパールを3D化しますか？</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>オパールは実在するから3Dであたりまえやろ！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>じゃぁオパールを2Dにしようか？</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>勝手に平面にしないでくださいよ。それよりもみなさん。映画の帰りには是非…</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>スタバで…</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>ワーッ、もう！　オパールだよオパール。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt style="line-height: 1.2em">ヤマネ＆マツヤマ</dt><dd style="padding-top:0.25em">私たちがお待ちしてま〜す！</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>熱上がったわ…</dd></dl></div>
</div>
<p style="clear: both; margin-top: 2em">おわり</p>]]>
    </content>
</entry>
<entry>
    <title>2009年 映画鼎談 その２</title>
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    <published>2010-01-17T17:41:01Z</published>
    <updated>2010-01-27T11:56:44Z</updated>
    
    <summary> 「ウォッチメン」 オガケン“結構良かったアメリカ映画”という話の続きをしましょ...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="ベストテン" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<div class="bestten">
<h4>「ウォッチメン」</h4>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>“結構良かったアメリカ映画”という話の続きをしましょう。まず、「ウォッチメン」。これはマンガで初めてヒューゴ賞を穫り、SF界のみならず文学界をも騒然とさせたアラン・ムーア原作の傑作アメコミの映画化・・・なんだけど、残念ながら私は見逃してしまった。ヤマネくん、どうだった？</dd></dl></div>
</div>
]]>
        <![CDATA[<div class="bestten">
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ボクは観てない映画の話をしたいのに、残念ながらこれも観たやつじゃないですかー！　観てないけどちっとも面白くなかった映画といえば・・・「ターミネーター4」や「バラッド　名もなき歌」なんかがあるんだけどなー。その話は聞きたくないですか？</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>すごく聞きたいけど、今は体調悪いから、また回復した時に頼みます。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>・・・。ウォッチメンって原作読んでないんですけど、発表当時、政治的にも話題になったんですよね。1985年にニクソンが三度目の再選を果たして、ベトナム戦争にも勝利して、ソ連と核戦争を起こそうとしている、という架空のストーリーに基づいたものです。スーパーマンとか、スパイダーマン、バットマンといった既存のアメコミヒーローを「脱構築」してみせてるんですよね。早い話、現実の世界にそういうヒーローがいたら、迷惑だろう、冷戦中にそんな奴らが存在することが市民にとっては大きな不安。って内容なんです。主人公の名前が「ロールシャッハ」ていうんですが、名前からして意味深でしょ。ロールシャッハテストを連想させて。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>アメリカ的正義が全世界的に疑義にさらされている時に、なんともタイムリーな。・・・アラン・ムーアは「Vフォー・ヴェンデッタ」の映画化も面白かったし、「フロム・ヘル」も映画化されてるよね。こちらは映画は観てないけど、コミックの方はかなり面白かった。う〜む、やはり、観たかった、「ウォッチメン」。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>いやいや、観ないでいいですよ。面白かったから。</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>ヤマネくん、もういいから今度ゆっくり「観てないレビュー」書いてよ。しかし「ダークナイト」や「ウォッチメン」など、アメコミ映画は根強い人気だな。「アイアンマン」なんかもそうだったけど、現代の世相を具体的に織交ぜていて、すごく楽しめるんだけどネタはつきないのかなぁ。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>いや、ネタ切れしてますよ。その証拠に「ドラゴンボール」とか、やっちゃいけないことやってしまったし。日本のアニメに手を出してきて失敗してるんですよね。もちろん観ていませんけどね…</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>そーいえばあったね、「ドラゴンボール」。確か、チョウ・ユンファが出てるんだったかな。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>そうです！レッドクリフの出演をドタキャンしてまで亀仙人になってしまった。チョウ・ユンファには長らく男泣きをさせてもらってきましたが、泣いてたボクがバカだったー！　ジョン・ウーを悲しませるなよー。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>日本のアニメ・・・は、私は観ないんだけど、まだいいの？ヤマネくん？</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>もちです！・・・・・・つーか、いまや邦画はアニメ以外、酷いことになってますよね！</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>あっ、でも「ポチの告白」は良かったよ。ちょっとVシネ的ではあるけど、良い意味での問題作、重〜い作品だった。観終わった後、座席に背中が貼り付いて立てなかった・・・。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>そんなのやってたなんて知りませんでしたヨー。</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>そりゃそうだよ。単館でちょっとずつしかやってなかったからね。こういうのをやる映画観こそ志が高いと思ったね。オレは十三の「第七芸術劇場」で観たけど、京都では「みなみ会館」でやってた。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>さすが！サトウさん偉い！！・・・って、私もこの映画、観てないんですけど。</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>でも実際はヨーロッパもハリウッドも全体的に見ると今ひとつじゃない？ 中東、中国、韓国とか、アジア勢はすごく強いのに。アジアで日本映画だけがハリウッドに引きずられるように駄目になっちゃった。スポンサーが口を出すのか、制作側が一方的にスポンサーのゴキゲンをとっているのかわかんないけど、実にテレビ的だと思うよ、今の邦画。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>そうですね、まったくひどいもんですよね！！益々テレビ局がドラマと連動させたりして、“続きは映画で”、とかあり得ないでしょ。さらに“続きはテレビで”、とか。「のだめ」「ルーキーズ」「余命一年の花嫁」「アマルフィ」とかもう携帯で配信とかでええやん。とても映画と呼べる代物じゃないんだし。ボクは「映画館を盗むな」キャンペーンをしたいです！</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>ノーモア・映画館ドロボー！・・・まー、テレビを見る人が日に日に減ってる、という期待を持てる様な噂もきくんだけど・・・どうだろ。2010年もあんまり変わらないかな。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>変わらないんじゃないでしょうか。そんな映画もどきをかけるぐらいなら、ずっと「THIS IS IT」を流しておけばいいのに、と。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>きたきた（笑）</dd></dl></div>
<h4>「THIS IS IT」</h4>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>ヤマネ君はマイケルの大ファンだったけど、私はそこまで大ファンというわけでもなかったし、軽い気持ちで観に行ったんだよね。ところがこれが素晴らしかった！</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>フーズバーっ！</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>なぜここまで感動しなければならないのか、と、狼狽えてしまったもの。マジで。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>そうっすよねー。一人だけダンスのレベルが違いますもんねっダッ！</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>周囲のスタッフも一流揃いなんだろうけど、マイケルの発しているオーラだけ異常でクラクラくるよね。マイケルが全てを仕切っている。真の意味で。ダンスに関して言うと、上手いだけでなく、何より手足が長くてスタイルが凄くいい。手もビックリするくらい大きいし。シルエットがひとつひとつ決まり過ぎ。そこらあたりが、今のマイケルフォロワーたちと、大きく違うところかな。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ダンスシーンでは、他のメンバーが一生懸命全力で踊っているから筋肉質なのに対して、マイケル一人だけ力抜いて舞っている感じですもんね。太極拳の老師みたいな。良く知らんけど。チャンモー！</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>オレは観てないけど、よく阪急梅田のムービングウォークでムーンウォークはやったな。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>出た、オヤジギャグ！</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>今年もスベるゼ！フー！</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>でもねぇ50にしてあの身のこなし。「えええいっ！連邦のマイケルは化け物か！」とシャアなら言うのです。あーおぅ！</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>私はマイケルの作品の中では、多分一番「BAD」を聴いてなかったんだ。まぁ、時期の問題もあってね。私が一番マイケルを軽くみてた時期で。だけどこの映画を観て、無性に「BAD」が聴きたくなってねぇ。もう、毎日聴きまくってたよ。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>聴きます聴きます！　　・・・っっだまん！</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>マン・イン・ザ・ミラー！あの曲は最高だ！！</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ok! ・・・しかし残念ですねえ、まだまだ活躍して欲しかったのに。中学の英語の教科書の最初の例文で、「これはペンです」をやめて「THIS IS IT.」にしたほうが日本の印象よくないですか。Michel is not taller than Ken.　とか。</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>今までマイケルに興味のなかった人とか、そもそもよくマイケルの事を知らない若者とかが、この映画に熱狂してるだろ。実は、サコさん（オレの嫁さん）もそうなんだよ。知らない間に、家にマイケルのCDが着実に増えていってる。　一体なにがそんな現象を呼び起こしてるのかな？</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>うーん、私が思うにですねぇ、９０年代頃から、マイケル的なものが否定される様になってきたんですよ。つまり、完璧に練り上げられ、作り込まれたエンタテインメント、という様なものが、ね。何といっても時代のキーワードは「リアル」ですから。マイケル的なものは「リアルじゃない」という事になって、どちらかというと、馬鹿にされる様になったのです。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ええー！でも、そんな「リアル」なんて、幻想じゃないですか！</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>うん、それはその通り。なんだけど、時代の感性（？）は、“そこらに居る感じがするスーパースター”を“リアル”としてオッケー、“いかにもな、みんなと隔絶したスーパースター”を“リアルじゃない”としてバツ、と判断する様になったんだよ。そしてその傾向は、今に至るまで続いてると思うんだ。で、この映画だけど、全編ステージの舞台裏でしょう。そこには、普段のマイケルが、無精髭を生やしたマイケルが！映ってる。つまり、今の観客には強烈に“リアル”と受け取られたんじゃないかなぁ。マイケルのもの凄さを、“ショー”ではなく、“リアル”として受け取った。すると、その凄さに圧倒された、と。それが、この映画の大ブームを巻き起こしているのでは、ないかしら。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ふーん。そんなもんですかねー？ボクはむしろ、マイケルのメッセージがみんなの心に訴えたんだと思いますよ。あと４年以内に地球を救わなければ！という。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>それ「２０１２」やろ！　観てへんわ！！</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>てへ。ボクは観ましたー。マイケル死んだから地球が滅ぶ、という映画でしたよー。なんてねー。フー！</dd></dl></div>
<h4>「グラン・トリノ」</h4>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>やっぱり話はココに戻る？</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>当然です！　…にしてもイーストウッドは傑作連発ですね。チャンモー！モン族。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>マイケルはもうおいといて。・・・で、これが私のベスト1。まー、当たり前すぎて面白くないんだけど、でも、これを１位にしなければ、私ではないでせう？</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>まったくその通り。これをベストに入れないのはオレの性格の問題。オレがいれても、なんか変だろ？</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ボクはー、「チェンジリング」もかなり好きですよ。子供を持つ身としては怖すぎる話だし胸につきささった。ひえー。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>アンジェリーナ・ジョリーが良かったね。彼女は実生活では養子をとりまくってるんだから、最後にあの子も養子にとればいいのに、と思ったけど。・・・けど、あの子じゃ可愛くないからダメかな。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>雰囲気出てましたねー。「ウォンテッド」みたいなのもいいけど、こういうのもやれるんですよね。一方で「グラントリノ」はイーストウッド以外は殆ど知らん人ばかりでしたが、だからといってイーストウッドだけ際立って目立っている印象がない。むしろ街の人々の一部としてごく自然に溶け込んでいるのがそのまま感じられるでしょう。多分もう一人でも著名な顔が出ていたら随分印象が崩れていたんじゃないかな。そのあたりの計算を含め、凄く緻密な映画な気がする。本人は適当にやってるかもしれないけど。</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>そうだね。ロケーションも殺風景だったし、なんだか“スゴいもの”を期待して観に行った人たちから「手抜き？」「低予算？」「何コレ？」って声が聞こえて来そうだったけど、少なくともオレはそういう声を一切聞かなかったよ。観た人はみんな７回くらい雷に打たれたような顔をしてたよ。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>ちなみに７回も雷に打たれたロイ・サリバンという実在の人物がいるそうです。最後は失恋で自殺したそうですが・・・。いや、しかし、イーストウッドは今や蓮見一派から秘宝党、キネ旬に至るまで、右からも左からも上からも下からも、硬派・軟派・犬儒派・政治派・マニア・トーシロ・頓珍漢にアンポンタン、様々な所から絶賛されていて、なーんか、ちょっと不気味なんだよね。なんでこんな事になったのか。ここでオパールまでイーストウッドを１位にすると、なにかよくない事が起こる様な気がして・・・。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>いいじゃないですか。どーせ、２０１２年には世界は滅ぶんだし。１位は「グラン・トリノ」で、決定？</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>いやー、やっぱり、それはやめておこう。私の個人的な１位という事で。・・・では、マツヤマさんの個人的な１位の映画に話をうつしましょうか。</dd></dl></div>
<h4>「グッド・バッド・ウィアード」</h4>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>もう、最高だったよ！　「甘い人生」に続く「キム・ジウン＋イ・ビョンホン」コンビはもう最高タッグだね。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>マツヤマさんは単にイ・ビョンホンが好きなだけでしょ？</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>「それもある！」とあえて言い切ろうじゃないか。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>私はイ・ビョンホンってあんまり興味なかったけど、これ観てすごくカッコいいと思いました。むしろ、かっこ良過ぎる！・・・でも、やっぱソン・ガンホがいつ観ても素晴しいですね！彼は間違いない。 グッド役のチョン・ウソンも若手の二枚目として控えめなのが好印象でした。</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>そう、これはビョンホンとガンホの映画なのね。ラストでわかるのは朝鮮時代の２人の過去の因縁だ。その過去とは何か？それはこの２人の主演作「JSA」にさかのぼる。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>２０００年ですね。このあたりから韓国の国家保安法の厳しい制限がなくなって、映画でも表現が自由になったんですよね。面白い韓国映画が続々出て来ましたね。</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>そうだね。だから「JSA」はメタ同性愛映画だったのさ。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>表現の自由ってそっちですか？</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>出ました。妄想作家！</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>イヤイヤほんとにそうなんだって。「JSA」でビョンホンとガンホの出会いは、南側のビョンホンが地雷を踏んでしまって動けなくなったのをたまたま通りかかった北のガンホが信管を抜いてくれてポンと渡すでしょ。あの信管は男性自身そのものなんだよ。そしてビョンホンはガンホにゾッコン！</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ZOKKON命！シブガキ隊。ちなみに命と書いてLOVEと読みま〜す。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt><small style="line-height: 1.25em">オガケン＆マツヤマ</small></dt><dd style="padding-top:0.25em">無視！</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>確か、そこからビョンホンは「アニキと呼んでもいいですか？」って手紙を書くんですよね。</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>そうそう。で、グループ交際にまで発展して。光り物のプレゼントまでするんだよ。そして、いろいろあって「グッド・バッド・ウィアード」のラストだ。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>あのとき俺から奪った左手の薬指はまだ持ってるか、って？</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>そうそう。「アタシから盗んだ心を」ってね。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>盗んだこ〜ころ返せ〜、う〜っウォンテッド！</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt><small style="line-height: 1.25em">オガケン＆マツヤマ</small></dt><dd style="padding-top:0.25em">無視！</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>ということは映画の世界では２人の愛は続いていたと？</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>そうです！</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ボクは「グッドバッド〜」は観てないけど、なんかヘンな先入観を持たされてしまったみたい・・・・・・チャンモー！フー！</dd></dl></div>
</div>

<p style="clear: both; margin-top: 2em"><a href="http://www.cafeopal.com/reviews/2010/01/27-203625.php">その3 へ続く...</a></p>]]>
    </content>
</entry>
<entry>
    <title>2009年 映画鼎談 その１</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.cafeopal.com/reviews/2010/01/07-182311.php" />
    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://www.cafeopal.com/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=3/entry_id=1998" title="2009年 映画鼎談 その１" />
    <id>tag:www.cafeopal.com,2010:/reviews//3.1998</id>
    
    <published>2010-01-07T09:23:11Z</published>
    <updated>2010-01-17T18:04:15Z</updated>
    
    <summary>私（オガケン、元店主）は昨晩から苦しんでいた。 吐き気はするわ、関節は痛いわ、寒...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="ベストテン" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<p>私（オガケン、元店主）は昨晩から苦しんでいた。<br />
吐き気はするわ、関節は痛いわ、寒気はするわ、頭はズキズキするわ、お腹はシクシクするわ、で・・・・・・これは、もしかして、豚インフルエンザ・・・と書けば怒られるらしいので、正確に記すと、Pandemic(H1N1)2009ではないか！と、危惧ったのだが、今日は恒例の映画鼎談の日。休む訳にはいかない。私は這う様にして、会場 に向かったのであった。</p>
]]>
        <![CDATA[<div class="bestten">
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>ああ、ヤマネくん、お待たせ。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>・・・・・・</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>あれ？どうしたの？</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>・・・声が、出ないんです・・・</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>もしかして、ヤマネくんも、Pandemic(H1N1)2009！！！</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>なんですか、それ？</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>あ、いや、新型インフルエンザの事なんだけど・・・、実は私も風邪らしくて。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ええー！うつさないで下さいよー、うちは子どもが居るんですから！シッシッ！</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>な、なにおー！こっちこそ、声が出なくなったら商売できないんだよ、シッシッ！</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>トモコ</dt><dd>はい、はい。二人とも、他の人の迷惑になるから、他所に行ってね。はい、はい。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ＆オガケン</dt><dd style="padding-top:0.75em">わー</dd></dl></div>

<p style="clear: both; margin-top: 2em">と、そんな訳で、我々は他所にやられたのであった。</p>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ここ、どこですか？</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>うーん、隔離室、だろうなぁ。・・・ううむ、「ドゥームズデイ」を思い出すなぁ。観た？</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>観てないです。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>結構良かったよ。B級映画の粋って感じで。ローナ・ミトラも凄くカッコ良かったし。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>そういえば、今日は映画鼎談じゃないですか。マツヤマさんはまだ来てないですけど、早速始めません？早く終えて帰りたいし・・・。てな訳で、ボクのベスト１０はこれです！</dd></dl></div>

<div class="besttens">
<h4>ヤマネ選出ベスト10</h4>
<ol>
	<li>ベンジャミン・バトン 数奇な人生</li>
	<li>THIS IS IT</li>
	<li>ザ・バンク 堕ちた巨像</li>
	<li>グラン・トリノ</li>
	<li>スタートレック</li>
	<li>チェンジリング</li>
	<li>マイマイ新子と千年の魔法</li>
	<li>３時１０分決断の時</li>
	<li>９６時間</li>
	<li>ウォッチメン</li>
</ol>
</div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>なるほど。では、私のはこれ。</dd></dl></div>

<div class="besttens">
<h4>オガケン選出ベスト3</h4>
<ol>
	<li>グラン・トリノ</li>
	<li>THIS IS IT</li>
	<li>イングロリアス・バスターズ</li>
</ol>
</div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>あれ、なんでベスト３なんですか？</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>だって、今年１０本しか観てないんだもの・・・。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>それならぎりぎりベスト10できるじゃないですか。まぁ、ボクも２０本ほどしか観てないですけどね。やっぱダメですねー、子ども出来ると。年間１５０本とか、どうやって観てたんだろ、とか思う。今も仕事は暇なんですけどね。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>正直言って、今年はお金もきつかったんだな。オパールも新しい場所に移って、まだまだ軌道には乗ってないし。景気の悪さは絶好調だし。今年は歌舞伎もほとんど観られなかった。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>こうなってくると、下らない映画を観る権利、が奪われますよね。なんか最近は、（自分的に）絶対に面白そうな映画＝安全パイだけを選んで観に行ってる気がするんですよ。そ んなのつまらなーい！！</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>私もそう思って、先日は“下らない映画を観る権利”を行使したんだよ。「パブリック・エネミーズ」、ババーン！</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>マイケル・マンですね！観てないですけど。どうでした？ワクワク。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>うん。予想通り、つまらなかった。で、ま、それはいいんだけど、するとねぇ・・・すごーく、腹がたってくるんだよ！別につまらないのは分かってたはずなのに、くっそー！私の貴重なお金と時間をかえせー！！！と、ね。そういうのって、 よくないよね。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>世知辛いですねー。</dd></dl></div>

<div class="matsuyama" style="margin-top:2em"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>よぉ、二人とも、待った？</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>あ、マツヤ・・・・・</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>あれ？二人ともどうしたの？それに、ここ、どこ？</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>ここは隔離室ですよ。我々が風邪なんで、ここに隔離されたんです。</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>え〜っ、二人とも大丈夫？</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>まぁとりあえずは大丈夫だと思いますよ。声は聞こえづらいかもしれませんが。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>私も今のところは座ってられるから・・・</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>イヤイヤイヤ、そういう意味じゃなくって、オレにうつらないか大丈夫か？って言ってんだよ。もういいよ離れて座るから、二人ともこっちを向いてしゃべんないでね！で、オレのはこれだから・・・</dd></dl></div>

<div class="besttens">
<h4>マツヤマ選出ベストリスト</h4>
<ol>
	<li>グッド・バッド・ウィアード</li>
	<li>レイチェルの結婚</li>
	<li>ベンジャミン・バトン 数奇な人生</li>
</ol>
<dl>
	<dt>A群</dt>
	<dd>
		<ul style="padding-top:0">
			<li>コッポラの胡蝶の夢</li>
			<li>母なる証明</li>
			<li>レボリューショナリーロード 燃え尽きるまで</li>
		</ul>
	</dd>
	<dt>B群</dt>
	<dd>
		<ul style="padding-top:0">
			<li>ダウト 〜あるカトリック学校で〜</li>
			<li>イエスマン “イエス”は人生のパスワード</li>
			<li>ザ・バンク 堕ちた巨像</li>
			<li>ノウイング</li>
			<li>消されたヘッドライン</li>
			<li>チェ ２８歳の革命</li>
		</ul>
	</dd>
</dl>
</div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>あれれ、これはまた、変わったリストですねぇ。このA群とかB群とかいうのは・・・</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>もう！二人とも、勝手に“ベスト１０”の概念を変えてしまって！困りますよ、プンプン！</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>ナニ言ってんだよ。10本とか20本しか観てないのにベスト１０はないでしょ。そんなことを今まで60年以上もやっていたけど、オパールは去年新しくなったんだから、こういうことも変えていかないとダメでしょ。革命が起こったんですよ革命が。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>そんなこと言うなら、ボクもベスト１０チェンジしまーす。１位は「母なる証明」！観てないけど、観てたら多分１位だったから！！！</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>まぁまぁ、二人とも。オパールは確かに場所が変わったし店主の座も私からトモコに政権交代したけど、60年以上もやってる訳じゃないし、ヤマネクンも観てない映画をベスト１０に入れるのはなしにしようよ。それじゃー、別にオパールとしての総合ベスト１０を決めるのはやめて、それぞれ今年印象に残った作品について、ゆるゆる語っていきましょうー、か。<br />
で、マツヤマさん、なんなんですか、このＡ群Ｂ群っていうのは？</dd></dl></div>

<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>ちなみにオレは今年45本くらい劇場で観たけどベスト１０って選ぶの難しくってね。今までもここでベスト１０書いてきたけど、４位以下はけっこう適当だったんだよ。だからベスト３以外はけっこう良かったＡ群とまぁまぁ良かったＢ群を選んでみたんだよ。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>マツヤマさん、「母なる証明」Ａ群ですか？ベスト３じゃないの？アリエナイよ！</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>だ・か・ら、観てないんでしょ！観てない思い入れなんて初めて聞いたよ。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>観てないベスト10だって選べます！2位は観てないけど、「空気人形」。観てないけど、素晴らしかった。是枝監督は苦手だけど、これはいいですね。3位は「ポー川のひかり」。これもいいっ。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>観てないベスト10か。なかなか良さそうな企画だね。来年はそれでいくか・・・。ところで今回はみんな観た本数が少ないせいか、というか安全パイを押さえたせいで、割と被ってて話し易そう。でも、マツヤマさんは「グラントリノ」観たのに選ばなかったんですねぇ。ダメでしたか？</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>そんなことあるはずないでしょ！メチャメチャ強かったよ。でもね、ありゃ箱根駅伝で走ってるアフリカ人の留学生みたいで、あたりまえのように強いから勝手にハンデつけたら外れちゃったのサ。はは。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ふーん。確かに、「グラン・トリノ」は各所で大絶賛でしたよね！イーストウッドって、こんなに評価されてたって？という感じ。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>そうそう。私やヤマネくんは、オパールが始まった頃から「イーストウッド、イーストウッド！」って騒いでたけど、その頃は蓮見重彦一派ぐらゐしか評価してなかったんじゃないかな〜？それがここ数年、ちょっと凄いよね。なんか不思議。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>他のアメリカ映画がダメに成り過ぎたからじゃないですか。・・・でも、今年は結構良かったと思うんですよね、アメリカ映画。不況のおかげかな？</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>じゃあ、「グラン・トリノ」は他所に任せて、その“結構良かった”アメリカ映画について語りましょう。まずは・・・「ザ・バンク 堕ちた巨像」。</dd></dl></div>

<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ボクはメッチャ良かったです。サスペンスの面白さでぐいぐい引き込まれてしまって。本当はもっと政治的な映画で、巨大な銀行の世界支配に対する批判が根っこにあるんだろうけど、映画（虚構）ならではのアクションや俳優の魅力などで全部吹き飛んでます。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>それはいいことなの？</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>全くかまわないですボク的には。噂では、ラッシュを観て強い内部批判が起きて、慌ててトム・ディクバがアクションシーンを増やしたらしいですよ。</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>最後がいいよね、単純な終わり方ではなくて。ギリギリの線まで追いつめていくんだけど（ように見えるんだけど）、けっきょくは最後まで到達できないのがリアル。オレたちに深読みの余地を与えてる、ていうか。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>まあ、その絶望感の中、クライブ・オーウェンの顔アップのラスト！！！最高ですね！！！</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>関係ないけどクライヴ・オーウェンって役所広司みたいじゃない？</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>そういえばマツヤマさん役所広司に似てますよね。</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>ワァッ、恥し！でも実はそう言われたの今週で2回目なんだよ。後にも先にもその２回だけだと思うけど。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>マツヤマさんの方が相当メタボですけどね。まぁいいじゃないですか、クライヴ・オーウェンにも似てるってことになるしね。</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>クライヴ・オーウェンに似てるって言われて嬉しくはないけどな。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>えー、いいじゃないですか。ボクなんか最高に褒められた時で、ジョージ・クルーニーと眉毛が似てるね、ですよ。　</dd></dl></div>

<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>とりあえずはＤＶＤ借りて観るほどでもないかな・・・　ちなみに「ベンジャミン・バトン　数奇な人生」は私もベスト１０なら確実に入ってますよ。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>どの映画もベスト10に入ってるんだから当たり前でしょ。</dd></dl></div>

<h4>「ベンジャミン・バトン　数奇な人生」</h4>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>ということで、今年は「ベンジャミン・バトン　数奇な人生」がマイベストなんですが。フィンチャーの良いところが詰まった傑作でしたね。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>確かにいい映画だった。デヴィット・フィンチャーを見直したな。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>まさに。ボクも「パニックルーム」で駄目だ終わってるなと思って。「ゾディアック」もダメ。いいのは「エイリアン３」かな。「ファイトクラブ」もそれほど乗れなかったし。そんなわけで期待してなかったんですが、「ベンジャミン」すごく面白くてびっくり。</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>オレも予想外に深いと思ったし、予告編そのまんまだが、単純じゃなくて感心したなあ。レビューにも書いたんだけどね。ヤマネ君はどんなところが良かった？</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>フィンチャーといえば映像と言われますが、むしろ脚本が爽やかで前向きなのが、気持ちよかったですわね。ボクねー、「フォレスト・ガンプ」大好きなんですが、いわゆるフォレスト・ガンプでしょう、これ。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>「フォレスト・ガンプ」観てないなあ。でも似てる気がする。</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>同じく観てない。けど、似てるね、この二本。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>こらー！二人とも観てない映画で語らないで下さい！　ってボクもだったか。ビシッ！！　フォレスト・ガンプといえば、えび船長。・・・なんだけど、そうじゃなくて、アメリカのある時代と個人史を重ね合わせるようにして、語る手法が一緒。で主人公が特殊な人。なんで日本人のボクが感動せなあかんねん、と腹がたつ映画たちです。くそぅ。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>逆回転する時計の意味とか、少しわかりにくいかったんだけど。カトリーナによるニューオーリンズの被害とか。ま、それらも、映像がかっこいいからいいか。時計って、映像ばえするしね。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>それに、実際には、ベンジャミン・バトンの人生を描いているというよりは、相手役の女性デイジーの人生がいかにベンジャミン・バトンによって数奇なものとなり、楽しかったか、という物語でしょう。単にベンジャミン・バトンは淡々と人生を歩んだに過ぎない。男前だけど。</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>いや、むしろベンジャミン・バトンだけが普通の人で、周囲の人間がみんな数奇な人生を生きた人たちだよね。雷に7回打たれても死ななかったおじさんとか、ロシアのスパイで高齢なのに大西洋を泳いで渡った女性とか、特殊な人ばっかり。「ベンジャミン・バトン　以外みな数奇な人生」だな。</dd></dl></div>
<div class="ogaken"><dl><dt>オガケン</dt><dd>生きるということを深く考えたのは、ベンジャミンに接した周囲の人たちなんですよね。もちろん本人も色々考えただろうけど、映画では結構さらりと流されている。それも当然で、ベンジャミンバトンに接した周囲の人で最大のものは、っていえば、この映画の観客だもんねー。・・・そういえばヤマネ君の周囲でも、雷に打たれた人がいたり、ミラノで怪しい取引をしている人とか、ピアニストだったけど、今はスパイ、とか色々いるよね。</dd></dl></div>
<div class="yamane"><dl><dt>ヤマネ</dt><dd>誰のことですか、それ。　・・・つまり、ボクが何も考えていない凡人でも周りが変人なら映画が一本取れる、と。「ヤマネ	数奇な仲間の人生」みたいな。観終わったあとに、みんなに前向きな気持ちになってもらえればいいですね。監督は誰ですか？</dd></dl></div>
<div class="matsuyama"><dl><dt>マツヤマ</dt><dd>もういいよ、その話。</dd></dl></div>
</div>
<p style="clear: both; margin-top: 2em"><a href="http://www.cafeopal.com/reviews/2010/01/18-024101.php">その2 へ続く...</a></p>]]>
    </content>
</entry>
<entry>
    <title>「脳内ニューヨーク」</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.cafeopal.com/reviews/2009/12/10-230159.php" />
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    <published>2009-12-10T14:01:59Z</published>
    <updated>2010-02-01T07:38:23Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama 天才脚本家といわれるチャーリー・カウフマンの...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="☆☆☆★" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>天才脚本家といわれるチャーリー・カウフマンの初監督作品というので期待は大きかった。<br />
やはり優れた脚本家っていうのは１度は撮ってみるべきなんだと思ったね。しかし難解だ。１回観ただけでレビューを書くなんて大それたことはできないと思いながらも、書こうとしているオレがいる。こういうのを京都の言葉で“いちびり”と言うらしい。<br />
そういうわけで、この作品は、ただ漠然と観ていたら２回、３回と見る度に解釈は変わってくるはずだ。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>さて、そもそも「脳内ニューヨーク」という邦題がどうにも浅薄と思う。いかにも「マルコビッチの穴（１９９９）」のイメージを植えつけてヒットを狙ったようにしか思えない。<br />
「シネクドキ・ニューヨーク」というのが原題で、カウフマンは発音し難い言葉をタイトルにしたかったと言うが「シネクドキ」にもちゃんとした「提喩（隠喩の一種）」という意味があるわけで、提喩が「ニューヨーク」にかかっているなら「ニューヨーク」という言葉の背後には何か大きな意味があるはずだ。</p>
<p>「その土曜日、7時58分（２００７）」で破滅が目前に迫った傲慢・強欲な男を演じたフィリップ・シーモア・ホフマンがまたも同じようなキャラで、ある日死期が近い？と感じた、野暮で自己チューな男を演じた。<br />
「ダウト 〜あるカトリック学校で〜 」でもそうっだったけど、オレはこの男（役としての）を見るたびに胸くそ悪くなるのは、それだけ彼が芸達者だということなんだろう。しかしまぁ、この度はシンクでションベンするとはなぁ…。</p>
<p>また、サマンサ・モートンが需要な役（ヘイゼル）で出ているが、「マイノリティ・リポート（２００２）」の骨皮アガサさんだったとは思えないほどカラダがエラい事になっていた。この人、見る度にゴツくなっていて、“役作り”というよりは、おそらくその体格で抜擢されているんだろうな。</p>
<p>さて主人公ケイデン（P.S.ホフマン）は高い評価を受ける劇作家だが、自身の精神的な利害得失によってしか行動を起こさない、実に愛情の薄い男のようだ。<br />
半端に権力を持ってしまっているために、慕う者もいるが、いちばん身近にいる家族はやはり離れていく。<br />
そして傷ついたケイデンは、ある資金を元に巨大な倉庫を買い、そこで自分の人生の一日を上演するために大都市ニューヨークを建設した…</p>
<p>ニューヨークでは誰もが傷つきつつもそれに気付かずに平然と暮していることに気付いていたのは、妻とその友人、のちに娘も。<br />
終盤ケイデンは「大勢いて誰もがエキストラじゃない、人生の主役だ、みんな自分の出番を待っている」と、どこかで聞いたふうなことを言うが、オレの胸にはまったく響いてこなかった。ケイデンには何もわかっていなかったはずだ。</p>
<p>周辺で次々と人は死に、多くの問題が浮上する。その度にケイデンは手を替え品を替え、役を替えて方向性を見出そうとするがどうにも収拾がつかない。それはまるで次々とカンフル剤を打ちつつも財政の立て直しがきかないアメリカのようだ。</p>
<p>これはコミカルな悲劇だ。そしてタイトルの「ニューヨーク」が意味するものは「崩壊、破滅」だ。</p>
<p>立て直したいのは家庭なのか？アメリカなのか？自分なのか？ もはや手遅れとなってしまった今、それでも自分の欲を満たしたくて何か方向性を探すのなら…</p>
<p>もう「死になさい」という声がどこからか聞こえてくるのかもしれない。</p>
<p>終盤になって「最初からスクリーンの隅々までちゃんと観ていれば良かった」と思った。<br />
だから今回もまたいいかげんな解釈だが、オカネも時間も落着きも無く、そして“脳無い”オレには、できれば一回観ただけでも、もう少しわかり易い作品がいいかな。</p>]]>
    </content>
</entry>
<entry>
    <title>「母なる証明」</title>
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    <published>2009-11-08T17:01:56Z</published>
    <updated>2010-02-01T07:38:40Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama 申し訳ないが、オレの採点はけっこういいかげん...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="☆☆☆☆☆" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>申し訳ないが、オレの採点はけっこういいかげんだからアテにしない方がいい。そもそも頭の悪いオレなんかに映画の採点なんて向いてない。ここにレビューを書く作品はイロイロ文句を言った作品であっても基本的に全て面白い。面白いからイロイロ書ける。<br />
だから１００点を付けたい作品も一杯ある。これもそうだ。ポン・ジュノっていうだけで観る前の段階からテンション上がり過ぎて８０点スタートなんだから。もう開き直るしかない。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>ここからレビュー</p>
<p>フランス映画的だと思った。映像表現もそうだが、食卓からもそれを感じた。母（キム・ヘジャ）が息子（ウォンビン）の立ち小便をごまかす絵の構図はまさに「パリところどころ」のゴダール編。日本人のフランス映画への憧れとは違って、地続きの自然な文化の流入を感じた。</p>
<p>ポン・ジュノはもはやアジアを代表する、いやアジアを背負って立つ映画監督と言っていい。ハリウッドからのオファーを平気で断るところが実にカッコいい。</p>
<p>「グエムル - 漢江の怪物」もスゴかったけど、オレはやっぱり「殺人の追憶」のラストの一瞬がたまらなく好きだ。<br />
こういうヒューマン・サスペンスはミニシアターでいいのかもしれないが、ポン・ジュノ作品はそれに当てはまらない。「殺人の追憶」のラストのように、眼のずっと奥の方にあるものは大画面でしか感じることのできないものがある。オレはこれを大阪の「梅田ブルク７」で観た。観客の８割はウォンビン目当てのオバチャン。上映前とはいえ相当うるさいだろうから、誰もいなそうな前から２列目で観たけど、これが意外にちょうどいい。</p>
<p>で、やっぱりこの作品も眼が重要だ。「眼（瞳）は人間の感情を映し出す鏡である」と使い古されたフレーズかもしれないが、眼で演じることが役者として如何に難しいことかと思うし、この韓国の役者たちにはそれが完璧に出来ている。明らかに多くの日本の役者とはレベルが違う。</p>
<p>息子は純粋無垢な青年で言動も記憶も曖昧だけど、眼はハッキリとその心を映し出している。<br />
母は息子を溺愛して、命がけで救おうとするが、実はそうじゃない。全編を通して、母の行動は実に打算的だ。友人に対する違法針治療や身体への気遣いも押付けがましい。この母は息子よりも自分のことが大事なんだということをある時まで自分でも気付かないでいる。</p>
<p>この作品は数多あるキレイごとで母性を描いたいわゆる“母モノ”ではない。<br />
年寄りたちの多くを見ると、若いときのセックスに明け暮れた日々や、大なり小なりワルサをはたらいたりしていたことなどなかったような顔をしているが、みんなイロイロあるし、歳をとったからって何もかもがキレイになるわけじゃない。母とて同じことだ。母性は美しいからといって母が美しいわけじゃない。いいことも悪いことも繰り返しやってくるから過去だけに悪いこと全てを隠すことはできない。映画というものは素晴しいけど美しいわけじゃない。<br />
ポン・ジュノは「複雑だけどいちいち説明がないのが現実の世界なのだ、自分で考え判断しろ」と教えてくれているようだ。<br />
前作「TOKYO」の一編ではそれが出来ない現代人、とりわけ日本人を描いていた。</p>
<p>いろいろ考えてみる。もしこの世が「無償の愛」だらけの世界になったら、半狂乱の世の中になるんじゃないか？ 終盤の母の行動のごとく、善悪の見境なんてなくなってしまうんじゃないだろうか？<br />
この世に無償の愛なんてない。<br />
そういえば、母がケガをした指を治療していた薬局（？）の名前「アガペー」じゃなかったっけ？<br />
でも有償だろ？</p>
<p>そういえば「グエムル~」を劇場で３回も観たBABAさん、これは観れなかったけど、今はどんな世界にいるんだろうか。</p>]]>
    </content>
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<entry>
    <title>「しんぼる」</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.cafeopal.com/reviews/2009/09/22-214132.php" />
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    <published>2009-09-22T12:41:32Z</published>
    <updated>2010-02-01T07:38:53Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama 松本人志って真剣に「笑い」のことを考えてる人...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="☆☆" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>松本人志って真剣に「笑い」のことを考えてる人なんだなって、改めて思った映画だった。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>オレの息子マサユキは現在１歳９ヶ月（２００９年９月現在）。彼の最初のギャグはやはり「てぃんてぃん」＝「ちんちん」だ。オレが教えた。「ちんちん」の次は「ぷ〜」だ。</p>
<p>「ちんちん」とか「おならブー」とかがギャグの原点だとかそういう難しいことじゃなくて、そういうことをあえて哲学的に見せることも含めて「笑い」にしてしまうというのが松本流じゃないのかな？ こういうことは本人にしかわかんないことだろうけどね。</p>
<p>公開まで情報をほとんど漏らさず「大日本人」「しんぼる」とタイトルには微妙に政治的メッセージを感じさせ、ちょっと退かせながら、実際に観たら「なんだそっちか！」といいかんじでハズしてくれる、そんなところも天才と呼ばれる所以なのかな。</p>
<p>でも、先が読めてしまうギャグの連続はオレにはちょっとツラかった。宗教が思わせぶりに存在していて、それに対して微妙に笑いを期待させるような作り方もオレは好きじゃない。<br />
オレは「ゴッツええ感じ」というTV番組を一回も見たことはないんだが、それそんなにおもしろかったの？ 松本（ダウンタウン）といえば「ゴッツ〜」みたいな、ゴッツ教信者みたいなのが、その番組を基準にして映画の評価をしていて、「ゴッツの方がおもしろい」とかそうじゃないとか、オレにはそれがぜんぜん理解できない。</p>
<p>そういうわけでオレも松本の２作品を観て、ギャグというよりも、思想（オレが勝手に決めた）には好感を持っているんだ。<br />
だけど映画はちょっと幼稚だったな。松本が映画で描こうとしている（オレが勝手に思ってる）メッセージは好きなんだけど、パクり方がちょっとセコいぞ。<br />
ラストはキューブリックの「２００１年〜」みたいだけど、あれはあれでイイ。かなり安っぽいけどまぁいいだろう。<br />
でも、全体的にはまんまヴィンチェンゾ・ナタリだ。構造的には「CUBE（１９９７年）」で見た目は「NOTHING（２００３年）」そのものだ。</p>
<p><img alt="090922.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/090922.jpg" width="470" height="187" style="border: 1px solid #777" /></p>
<p>サンプリングというレベルなら許せるが、こういったマイナー作品をどっさりパクってしまうのはちょっとイタダケない。松本自身がテレビ業界から一歩離れて、テレビファンをアテにしない映画作りを目指していたらもう少し造りが違っていたのではないか。<br />
「大日本人」ではマスコミに対する批判も伝わってきたが、今回はもっと壮大なメッセージを感じるからちょっともったいなかったな。<br />
もうひとつは主演の松本の目の奥に微妙に照れを感じるのはオレだけかもしれないが、観ているこっちも照れくさくなるから、本人が主演を張るのはやめたほうがいいんじゃないか、ってほんと個人的な意見なのだが。</p>
<p>マイケル・ジャクソンは「音楽で世界を平和にする」ということを本気で考えていたんだと思うが、松本は「笑いで〜」と本気で考えているようだ。とりあえずは次回作にも期待しよう。</p>]]>
    </content>
</entry>
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    <title>「グッド・バッド・ウィアード」</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.cafeopal.com/reviews/2009/09/19-225308.php" />
    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://www.cafeopal.com/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=3/entry_id=1958" title="「グッド・バッド・ウィアード」" />
    <id>tag:www.cafeopal.com,2009:/reviews//3.1958</id>
    
    <published>2009-09-19T13:53:08Z</published>
    <updated>2009-10-12T06:18:15Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama オレはコレに迷うことなく満点！。今でも思い出...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="☆☆☆☆☆" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<div style="float: right"><script type="text/javascript" src="http://gbw.jp/parts/Ticker.js"></script></div>
<p>オレはコレに迷うことなく満点！。今でも思い出すと鳥肌が立つくらいカッコいい映画だった。確かにマカロニウエスタン（イタリア製西部劇）って言うのは、B級、C級でもいいし、コメディでもいい、話が矛盾だらけでもいい。でも何よりもカッコよくなかったら話になんない。カッコよければなんでもアリだ。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>この映画の元ネタといえば巨匠（といっても一般的に知られているのは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」だけ？の）セルジオ・レオーネの１９６６年作「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」だ。原題は「THE GOOD, THE BAD AND THE UGLY」でUGLYとWEIRD=イヤなヤツ、ヘンなヤツって意味でまあ似たようなもの。卑劣漢っていうのがどちらもピッタリかもね。</p>
<p>で、今作は、いいヤツだけど、善良というわけではないGOOD=パク・ドウォンをチョン・ウソン、悪いヤツ（でも…？）のBAD=パク・チャンイをイ・ビョンホン、そして卑劣漢WEIRD=ユン・テグがソン・ガンホと、無国籍地帯満州国を舞台にした朝鮮人のガンマン３人がこの上なく豪華だ。<br />
ちなみに監督はイ・ビョンホンのPVかと思うほどカッコよすぎる作品「甘い人生（２００５年）」のキム・ジウンで、「甘い人生」ってのも「LA DOLCE VITA」って「甘い生活（フェリーニ）」が原題だったから、よっぽどイタリア映画が好きなのかどうかは知らないが、今作は決してまるごと「続・夕陽の〜」のリメイクとかパクリとかではない。</p>
<p>おそらくキム・ジウンさんは相当のマカロニウエスタン好きなんだろう。たくさんのマカロニ作品からマニアックなネタをもらっているようだ。オレも自称マカロニウエスタン・マニアとして、その全部を列挙したいが、それは自慢でしかないからヤメておく、というより言うほどマ ニアではなかったのネ、自称だから。</p>
<p>とりあえずチャンイ役のイ・ビョンホンが相変わらずメチャクチャカッコいいから、チャンイの元ネタをオススメしておく。大雨のなかの黒いロングコート姿は紛れもなく「続・荒野の用心棒（１９６６年、原題ジャンゴ）」のフランコ・ネロで、チャンイが終盤、戦いに倒れた手下に向かっていう言葉「途中でやめるんじゃない」は「怒りの荒野（１９６７年）」で悪役タルビー（リー・ヴァン・クリーフ）が主人公で弟子のスコット・マリー（ジュリアーノ・ジェンマ）に教える“ガンマンの心得１０ヶ条”のひとつだ。その師弟対決でガンベルトを腰に着け向かい合う弟子に教える１０番目の心得が「皆殺しにするまでやめるな」だ。「始めたことはやり遂げろ」ってことで、オレはこの１０ヶ条を自分の人生にも応用している。オレが好きなのは「相手に傷を負わせたら必ず殺せ、でなければいつか復讐される」だ。これは男女の恋愛問題にも言えることで、一方的にフる場合、中途半端な情をかければ後々ロクなことにはならないことは説明不要だ。<br />
「危険なときほどよく狙え」っていうのもある。仕事が忙しいとき、時間がズレ込んで予約のお客さんが重なってしまうようなときにオレはコレを思い出す。焦っているとき、忙しいときほど落着いて仕事をすれば意外とはかどるものだ。ちなみに「怒りの荒野」のタルビー役のリー・ヴァン・クリーフってのが、「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」の“BAD”をやっている。で、それがイ・ビョンホンのパク・チャンイだ。ちょっとややこしくてゴメン。</p>
<p>さて、また話が逸れていきそうなので内容に触れてみよう。途中、ドウォンの住処 or 宿？ にいる少女のキャラが個性的でありながら何の説明もなく一瞬でシーンが終わってしまう。パンフではドウォンに惚れている娘と書いているんだが編集で削ったんだろうか？ テグが助けた子供たちが途中で消えてるけどこれも編集で？ なんて疑問の箇所が多々あるし、歴史考証もあてにならないし、繋ぎも荒っぽいが、そこがマカロニウエスタンなのさ。そのいいかげんがイイんだ。</p>
<p>とりあえずは終盤のクライマックスが圧巻だ。あんなのは日本映画界には絶対に作れないし、今のハリウッドにもタランティーノにも絶対に無理だ。非常に個人的だが、そ〜んのぐらいスゴい！</p>
<p>宝の地図（って幼稚だけど重要な存在）を手にしてサイドカーで逃げる“卑怯だけど憎めないヤツ”テグ（ガンホ）。それを追うチャンイ（ビョンホン）率いる朝鮮人馬賊（バゾクってギャングみたいな）と、モンゴル、中国、ロシアなどの多国籍馬賊。これら馬やらバイクやらの大群が砂漠を駆け、撃ち合い、脱落してゆくというCGなしの長時間に渡るシーンだ。さらに、その大群の背後から大勢の大日本“帝国”軍がドッカンドッカン爆撃しながらジープでテグの持つ地図を狙い追っってゆくのを、崖の上からドウォン（ウソン）がウインチェスターライフルで狙い撃つ。<br />
朝鮮人が日本人をバンバン撃ち殺すあたりはネットウヨクみたいなオタク新人類にはNGかもしれないが、それ以外の大多数はたとえ日本人であっても観ていて気持ちがイイ。<br />
「続・夕陽の〜」では主役のはずのGOOD（イーストウッド）がここでは出番が控えめだ。ベテランのガンホ＆ビョンホン（J S A では恋人同士）の引き立て役に撤してるのがまたイイ。でもチョン・ウソンのGOODも相当カッコいいぜ！</p>
<p>さてさてラストは重量級のドンデン返し２段オチで、これも贅沢。<br />
１番目のオチはテグとチャンイの因縁の過去。“傷を負わせても殺さなかった”報いか？<br />
２番目は“お宝の真実”で、これによって、登場するウィアード、朝鮮人軍、多国籍軍、帝国軍の構図が今の世界情勢にピッタリと当てはまる。 今回は野暮だから政治の話はやめておく。そんなことを考える隙間などない１２９分。<br />
ああもう一度観たい！</p>]]>
    </content>
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    <title>「３０デイズ・ナイト」</title>
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    <published>2009-08-30T01:35:17Z</published>
    <updated>2009-08-30T01:56:07Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama 久々にロックフェラーのことでも書いてみるか。...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="☆☆☆★★★" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>久々にロックフェラーのことでも書いてみるか。えっ「また陰謀論か」って？ 言っておくけどオレは今どき「陰謀論？」なんてことを言うヤツは好きじゃないんだ。確かにテレビとか新聞の情報を真にウケているヤツらにはオレの言うことはちょっと信じ難いかもしれないけどなぁ。<br />
まぁ細かいことを言うとまた長くなるから、今回は映画の話に絞ってみるよ、できるだけ。この映画、上映期間が短いらしいから急いで観に行った方がいいよ。余計なお世話か。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>オチまでバラしてるから注意して読むこと。</p>
<p>さて、奥目のハッちゃんことジョシュ・ハートネットが主人公エバンを演じていて、これは考え過ぎかもしれないんだけど、キャラがゲバラのデルトロと被るんだよね。喘息だし、ボリビアでの山狩りのエピソードによく似ているような気がするんだ。</p>

<p class="ph"><img alt="090830-01.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/090830-01.jpg" width="320" height="213" style="border: 1px solid #777" /></p>


<p>で、そのボリビア軍を支援していたのがアメリカ政府だったり、イラク攻撃にしても、各国でのCIAの特殊工作にしても元をたどればロックフェラー（現当主デビッド）に行き着くのが周知の事実なのさ。</p>
<p>ロックフェラーとの関連性に触れる前に、誰かさんのマネして人名やストーリーを通して聖書からこの作品の解釈を導こうとしたものの、エバンがEvanではなくてEbenであることから、初っぱなで悩むオレ（じゃぁEvanだったらわかるのか？と言われれば、そうでもない）。<br />
そこで、自称ネットサーファーの実力を駆使すること数分、今まで何回も映画化されているディケンスの「クリスマス・キャロル（以下『キャロル』」に行き当たった。「キャロル」の主人公がエバンの語源であるEbenezerエバネーザ(ヘブライ語で「助けの石」）で姓がScroogeスクルージ（守銭奴）だ。スクルージはエゴイストで拝金主義者。エバンが妻ステラと離婚調停中であることの原因がまったく語られていないのは「キャロル」のスクルージのキャラクターと重ねてみてもいいのではないか。エバンは悪人ではないが完全なヒーローでもない。</p>
<p>実際に冬には３０日間太陽が昇らないアメリカ最北の街という舞台設定で、日暮れから夜明けまでの３０日間という時間の感覚が今ひとつ曖昧なのは、「キャロル」ではクリスマス前夜の日暮れから夜明けまでが描かれているという点からしても、時間経過の問題はさほど重要ではない。</p>
<p>「キャロル」ではスクルージを改心させるために現在、過去、未来の３人の精霊が現れる。これを「３０デイズ・ナイト」にあてはめると、頭頂部から光を発するという過去の精霊は、幸福な家庭を思い出させる存在の妻ステラ。ステラ＝Stellaはラテン語で（マリアの）星＝光だ。そして暗い部屋を明るくするために手に角のような松明を持つという現在の精霊はエバンの友人ボウだ。ボウBeau（というよりは見た目Beast）の存在も今ひとつ謎なのだが、バンパイアから仲間を救うために進んで身を投げ出すことが後にエバンの手本ともなっている。角のような松明とはダイナマイトに点火するマッチではないのか。 そして真っ黒の服を着た闇と陰影のイメージを持った未来の精霊はバンパイアの親分マーローだ。<br />
スクルージは未来の精霊によって墓石に自分の名前が刻まれている自分自身の未来を見て衝撃を受け、改心することで、夜明けと共に未来を変えられる可能性を見出すのだが、エバンは夜明けまでに全てが滅びることを避けることができるか、ということに可能性を見出す。墓石＝助けの石のエバンは命を投げ出すことが皆が助かる道であることだと見出す。</p>
<p>忘れてはならないのはスクルージを改心させるべく３人の精霊が現れることを知らせに現れる、１０年前に死んだかつての共同経営者のマーレイの亡霊が、「３０デイズ〜」では街に現れ未来を予言する謎の男Strangerだ。名前だけ見るとマーレイ〜マーローと混同しやすいが、謎の男がバンパイアの仲間に入ることが許されないのは、亡霊である謎の男は元々、エバンたち獲物(奴隷）と同類だったからだ。</p>
<p>ここで「クリスマス・キャロル」の話から少し離れるが、その排他主義的なバンパイアたちは何者なのか？ というと、白人至上主義的な優生思想を象徴とするのが、あの特殊メイク、と言うより白塗りだ。そしてそれが多国籍企業のドンであり、世界中の地下資源と金融の利権をヨーロッパのユダヤ勢力と競り合っているのがロックフェラー石油財団だ。そしてマーローのモデルが世界皇帝と呼ばれる当主デビッド・ロックフェラーなのさ。</p>

<p class="ph" style="float: left"><img alt="090830-02.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/090830-02.jpg" width="156" height="240" style="border: 1px solid #777" /></p>

<p class="ph" style="float: left"><img alt="090830-03.jpg" src="http://www.cafeopal.com/reviews/img/090830-03.jpg" width="360" height="240" style="border: 1px solid #777" /></p>


<p style="clear: both">劇中マーローは自らをPower＝権力と呼び、自分たちが権力者＝支配者であることを被支配者にわからないように、幻（の存在）として思い込ませて来た。そして自分たちが存在した証拠として象徴的なのが石油パイプラインだ。マーローはこれを破壊して街を焼き尽くそうとする。まさしく自作自演テロみたいだ。</p>
<p>しかし、この映画はそうやって権力者を暴いて「どうだ！」っていう話ではない。問題は支配される側にある。権力者たちが新聞、テレビ、ハリウッド映画などによって一般市民を情報統制し、市民もそれを疑わず、また自ら拝金主義者へと成り果てた。そう、スクルージという一人の守銭奴は「キャロル」の主人公としての特殊なキャラクターではなく、欲にまみれた愚かな民衆の象徴的存在でもある。</p>
<p>だんだんと「３０デイズ・ナイト」と「クリスマス・キャロル」、ロックフェラーが混同して話がドロドロになってしまったように思われるかもしれないが、問題ない。</p>
<p>要するにエバンが抱えていた夫婦間の問題は、エバン自身の人間性にあったんだ。例えば弟ジェイクに対する兄弟愛も含め、エバンには家族愛が欠如していたんだが、３０日間という長い夜に見る他所の親子、夫婦、家族たちによって真の家族愛が芽生えてくる。愛こそがすべてだということに気付いてくるのさ。</p>
<p>この映画の監督はさておき、プロデューサーはサム・ライミ。<br />
かつて「スパーダーマン２」で議論の的になったのが「大いなる力を持つ者には大いなる責任が伴う」という言葉で、これを「イラク攻撃の正当化ではないのか！」などと批判し、「スパイダーマン３」のスクリーンいっぱいの星条旗を見て「やっぱり」って思ったんだが、今思うとちょっと違うような気がしてきた。<br />
サム・ライミの作品を全部観ているわけではないが、「死霊のはらわた」の時代から一貫して人間の持つ２面性を描いてきたようだ。オレはサム・ライミの映画から多くの善と悪、怒りと許しの狭間ので葛藤する人間像を見てきた。<br />
そして今回、大いなる力＝武器とはバンパイアの血であることから、武器＝悪であることが示された。武器を持って戦うということは誰もが持っている「悪x悪」の戦いだ。大いなる責任とは命を捧げること。<br />
エバンは悪を手にすることで、悪を制し悪と共に死へ旅立つ。エバンが授かったもの、それは大いなる愛だ。</p>
<p>そう思いながらラスト、ステラ（聖母マリア）の胸に包まれて太陽の光を浴びながら灰になっていく光景はなかなか感動的ではなかったか。やっぱり愛なんだな愛。</p>
]]>
    </content>
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    <title>「ノウイング」</title>
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    <published>2009-08-08T09:05:56Z</published>
    <updated>2009-08-08T09:26:32Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama この映画、けっこう長く上映しているので遅れば...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="☆☆☆★★★" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>この映画、けっこう長く上映しているので遅ればせながら書いてみる。あっ、そうそう、オレは今までみたいに「私は～だと思うのです」「～なのです」なんて書き方をやめることにした。たまに自分の書いた文章を読み返してみると「～なのです」なんてエラそうに書いているけど、ぜんぜんたいしたこと書いてなかったり、最悪、間違ってたりしていて頭から湯気が上がるほど恥ずかしくなってね。頭が悪いくせに良く見せようとするヤツの典型がこのオレだってことがわかったのさ。だから、ちょっとぎこちないけど、しばらくは「オレは～だ」って文体にしてみる。知らない漢字は変換しないで書く。「～と思う」なんて逃げ道もつくらずに「～だ」ってできるだけ言い切る。さらには気付かれないとは思うけど少し北海道訛りが混じる。そしてネタバレもある。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>オレは<a href="http://d.hatena.ne.jp/hero-to-sea/200907">脚本家の小林弘利さんのブログ "The world didn't come to an end" の中で書いてある「ノウイング」の解説</a>を読んでちょっと感動した。</p>
<blockquote>こんな明日はいやだ。こんな未来はいやだ。そう思って欲しいんです。この映画はそのために作られたんです。</blockquote>
 <p>この言い切りはオレにはマネできない。それは小林さんは聖書のこともよく知っていて、裏付けがキッチリできるからそう言えるんだよね。</p>
<p>オレは聖書なんてまったく知らないし、宗教には興味はあっても関わりたくはない。新興宗教だけじゃなくて、今の日本の既成仏教も好きじゃない。<br />
ついでだから言っておくけど、もしオレが死んだら葬式はいらないし、お経も戒名も何にもいらない。墓にも入りたくないから、とりあえずは火葬したら半分の骨は京都東山のしばらくは残りそうな木の茂みにでも蒔いて。そしてもう半分は島本町の若山神社からでも千の風に乗せてほしい。国産の土でハーブを育てようと思ってる人がいたら、骨を粉にして時々蒔いてやれば、ヨーロッパの土みたいにアルカリ性に傾いて良く育つと思うから使ってみるといい。違法だから勝手にやってくれればいい。周忌法要もとうぜんいらないから、覚えている人だけがその場で思い出してくれるだけでいい。できればその日はどこかのバーでも行ってバーボンを一杯余分に注文してくれたら嬉しいな。なんてことを去年の今ごろ思った。<br />
でも「そうしてほしい」なんて勝手に思っていても、もう少し徳を積まないと誰もオレのために動いてはくれないだろうな。</p>
<p>相変わらず話はとんじゃったけど、小林さんはこの映画の登場人物やストーリーがきっちりと聖書の記述に当てはまることをみごとに証明していて</p>
<blockquote>多くの人がこの映画で描かれた聖書的未来とは違う未来を選択すれば、きっと違う未来が訪れるから ～ この映画は聖書文化圏の人達に、その原理主義者たちに　変わってくれ　と訴えているのです。</blockquote>
<p>（小林さん、勝手に抜粋して申し訳ありません、心より詫びします。）</p>
<p>っていうカンジだから、数多ある洗脳的ハリウッド映画とははっきりと区別しているんだ。素晴しい！</p>
<p>ただ、オレたちはそのキリスト教原理主義者たちに一方的に「変わってくれ」というのも都合のいい話で、オレたちも生き方を考え直す必要がある。<br />
終盤、地球が滅びる直前の人々の不毛な争いはいかにも現実的だ。実際に人類が死を目前にすると強奪、レイプ、殺人があらゆるところで起きることだろう。<br />
今の世の中、どこを見回しても子供から年寄りまでホントに欲深いから、明日死ぬとなったら地球上でいちばん下等な動物になってしまう、いやもうなってんだろうな。<br />
オレは今４４歳で、これから何事もないとしたら、おそらく数年前が人生の折り返し地点だろう。これまで親とか周りの人からいろんなものをもらったり、迷惑かけたり、傷つけたりしてきたから、これからはいろいろこの世に返していく人生なんだ。そして何にも持たずにあの世に行く。だから段々と物や金に執着しなくなるのが普通じゃないとならない。なのに周りのジジイやババアたちはもうすぐ死ぬっていうのにまだ欲の皮が張っているし、スケベなジジイもイッパイいる。こういう人らが明日にでも地球が滅びるなんてことになったらキチガイみたいに暴れ狂うんだろうな。</p>
<p>そういう意味ではじっと運命のときを待つジョンの家族はすごく気高い。そう、死ぬまで持っていたいのは人間としての尊厳だ。<br />
選ばれし民として息子ケイレブが地球から発つのをジョン（ニコラス・ケイジ）は見送るんだけど、逆にケイレブが死にゆく父を見送るシーンでもある。父ジョンは息子の前では絶対にジタバタしない。「連れてってくれ」とも言わず温かい目で見守りながらじっと見送るシーンにオレはグッときた。この段階でニコラスだからっていう可笑しさはもうない。</p>
<p>そしてオレはこの映画にひとつの暴きがあることを知った。<br />
宇宙物理学者の主人公ジョンは地球の温暖化が急激に進んでいることの原因として太陽フレア（大気爆発）が頻発していることを発見する。そして政府はそれをあえて発表せずに隠しているのだと。<br />
人間の存在なんてちっぽけなもので、地球の気温まで変えられるはずなどない。だから、ホントに地球が温暖化しているなら、それは太陽フレアのよるものだし、太陽フレアが映画の中だけのフィクションであれば、地球は温暖化していないということだ。要するに温暖化と二酸化炭素は関係ないってことなんだよ。<br />
オレは二酸化炭素を原因とすることがビジネスになっていることを「知っている」。もう大勢の人がそれを「知っている」。お前たちが隠したいことはもう誰もが「知っている」ということを</p>
 <blockquote>聖書に書かれているとおりの未来が訪れると信じている人達がいる、ということをぼくたちは「知っている」ことを思い出させるのです。</blockquote>
 <p>と書いた、またまた小林さんの文章をまねさせてもらって「もういろんなことがバレているんだぞ！」ってオレも叫ぶようにここに書く。</p>
<p>さらにもう１発、ユルいのを…<br />
息子ケイレブは冒頭、突然の「ベジタリアニズム宣言」をするんだけど、これも宗教的要素だろうが、普通に観ると最後まで伏線として働いていない。<br />
で、ここも宗教抜きで考えてみると、自然界では肉食動物よりも、草食動物の方が圧倒的に数が多いことがわかる。食生活が肉類中心の欧米よりも、野菜中心の東南アジア、インドの人口が圧倒的に多く、かつての日本もコメを主食に大豆、野菜、魚をオカズとしていたときは子供の数も多かった。「貧乏人の子だくさん」ともよくいわれることだが、これも「貧乏人はやることがなくてセックスばかりしている」とか「ゴムを買うカネがない」ということではなくて、高価な肉をたくさん食べられなくて、必然的に野菜中心の食生活を送ることで妊娠しやすくなっているのだとオレは決めた。</p>
<p>医学的に証明されているのかどうかはわからないが、野菜中心の食事の方が子供が出来やすく、特に男性不妊の場合は男性の方が玄米菜食にすると改善されると、多くの専門家が勧めているという。<br />
「自然に産みたい―5人の子供を自宅出産した記録／橋本 知亜季（著）地湧社」の中で著者は「肉などを食べると身体の組織が硬くなり、会陰切開が必要になる～」つまり菜食にすれば安産がのぞめるということが書かれている。</p>
<p>ジョンの自慢料理がホットドッグというのも笑えるが。その典型的なアメリカ型の食生活に対しケイレブが「ベジタリアニズム宣言」をしたことはラストから後に続く「子孫繁栄のため」だということだ。人間が動物性タンパク質を摂ることが絶対に必要なことではないこともオレは「知っている」。</p>
<p>この「知っている／KNOWING」という言葉はオレたち庶民の叫びだ。日本でも重大な選挙がある。余裕で政権交代が実現すると思ったら、そうは甘くないだろう。国民はマスコミが伝えない真実を「知る」ことが必要なんだ。<br />
最近では「９１１テロ」というより「９１１事件」という表記が増えている。それが「知っている」という叫び。権力者・支配層を破滅させるための叫びなんだ。</p>]]>
    </content>
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    <title>「精神」</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.cafeopal.com/reviews/2009/07/31-204512.php" />
    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://www.cafeopal.com/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=3/entry_id=1943" title="「精神」" />
    <id>tag:www.cafeopal.com,2009:/reviews//3.1943</id>
    
    <published>2009-07-31T11:45:12Z</published>
    <updated>2009-07-31T11:46:25Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama 「精神科診療所の患者を撮る」というタブーに踏...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="★★★" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>「精神科診療所の患者を撮る」というタブーに踏み込んだドキュメンタリー、いや「観察映画」ということです。で、「観察映画」というジャンルだそうですが、私の思う「観察」とは、こちらに向かって主張しない昆虫や植物、または観察されていることを知らない対象を客観的に観ることというイメージなのですがどうなのでしょうか。<br />
それはいいとして、監督である想田和弘さんは「精神病患者と健常者の間のカーテンを取り払いたかった」と言います。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>予め「撮影します」ということを承諾してくださった患者さんたちが出演しているのですが、患者さんたちにとっては、注目されている、自分を見てくれているということがある意味、心の薬となって比較的安定している状態でカメラに向かって語ります。患者さんたちの中には、ユニークではあっても決して精神病には見えない人もいるわけです。</p>
<p>かつて「金さん・銀さん」という１００歳の双子のお婆ちゃんのブームをマスコミが作り出したことがあるのですが、実は銀さんの方はすでにアルツハイマーが発病していたということが後になって公表されました。世間から注目されているときだけ調子が良かったらしいのです。潮が引くようにマスコミが一斉に去った後、金さんは亡くなり（マスコミが原因ではないと思うが）、銀さんの痴呆はより悪化したといいます（これも自然の成りゆきだと思いますが）。とにかく私たち視聴者は二人の調子のいい部分だけを見ていたということです。</p>
<p>統合失調症や躁鬱病とアルツハイマーを同列に語ることはできませんが、この作品を見る限り、出演を承諾した患者さんたちは「状態が比較的安定している」と思えたのでした。<br />
しかし彼等はここで絶対に見せない一面（もしくは多面）があるはずなのです。自殺未遂を繰返す人、生まれて間もない我が子を殺してしまった人が穏やかに映って見えているのですが、その「破裂」のボタンを押すか押さないかの間に「カーテン」があるのではないかと思うのです。それは私と患者さんの間のカーテンではなく、誰もが持つ壊れていない部分と壊れている、または壊れちゃった部分の間のカーテンでもあると思うのです。</p>
<p>出演者の中で、詩人で写真家の菅野さんという人は私たちの周りによくいる（というか私もそうかも？）、やたら“語る（何せ詩人ですから）”タイプです。カメラに向かって自分の中の壊れていない部分をアピールしたり、自身が精神的に壊れた経緯を説明してくれたりします。<br />
そして、その傍らでひたすら横たわり、起き上がってはタバコを吸い、また横になり、一切を語らず、呼吸をするのも面倒くさそうにすら見えてしまう、とても生きていることがしんどそうな男性が出演しています。菅野さんは彼の歩んで来た人生、トップで突き進み、燃え尽きてここへ来るまでを説明するのですが、そういった自分の話にすら興味を示さず、おそらく撮影も承諾したのではなく「もうどうでもいい」ということだったのでしょう。菅野さんとは対照的に彼の壊れてしまった部分だけが映されるわけです。</p>
<p>印象的だったのは、一見すると４人の大学生が喫茶店で話しているかのように見えるシーンですが、ひとりの若者が他の３人に「軽音楽サークルに入ろうかと思っている」ことを真剣に相談しているのです。他の人たちは「勇気あるよなあ」とか「自分には無理」などと、わずかに嫉妬と羨望を込めて意見します。彼等にとっては非常に深刻な問題だったのです。集団の中で、いつか自分が壊れてしまって周りの人たちに遠巻きにされてしまうことが恐怖なんだそうです。自分たちのことをよく解っている分、ある意味まともにも思えるのですが、自分をコントロールできなくなることもよく知っていることがとても苦しいんです。</p>
<p>ハッキリ言って私はこの作品から何も得ることはできませんでした。<br />
監督は「『言いたいこと＝メッセージ』も、明確な結論もない。むしろ、映画を単純なメッセージに還元するプロパガンダ的な姿勢から、最も遠いところで作品を作ることを目指した」と言いますが、それを患者さんたちにちゃんと理解してもらっているのだろうか？カメラに語りかける患者さんたち、中には小泉構造改革を批判する患者さんもいましたが、結局は患者さんたちを通してメッセージを発しているのではないのか？ でなければ「精神異常者としてのメッセージ」も観察の対象なのでしょうか？</p>
<p>撮影されていようがされていまいが「選挙」に全身全霊で闘う候補者を対象にするのとは話が違います。前作「選挙」はそれこそ「観察映画」と言ってもいいでしょう。でも、精神科の患者さんたちはカメラを思いっきり意識している。多少なりとも心のよりどころにしているわけです。決してカメラ目線でなくても彼ら彼女らはメッセージを発しているのは、映画という媒体がメッセージ性のあるものだということを知っているからなのではないでしょうか。</p>
<p>何も私が監督のことばの揚げ足を取っているわけではありません。「自分の作品にはメッセージ性が無い」などとは言っていないこともわかっています。しかし、監督はとても理屈に長けた現代的な方のようで、あらゆる批判の「逃げ」を作っているように思えてなりません。<br />
「観客が作品を通じて、なるべく『す』の状態で精神科の世界を観察し、あれこれ考えたり疑問を持ったり刺激を受けたりできれば、作者として幸せである。」と言われてもこの作品を観て疑問も刺激も皆無なのです。おそらく多くの人がこれ以上の現実を身近なところで知っていることでしょう。</p>
<p>モザイク、ナレーション、テロップ、音楽を排除することにもさほど意味も感じませんが、それをPRの材料とし「観察映画」という看板を掲げることに「奇をてらっているのではない」というのならそれでいいでしょう。<br />
しかし私は監督が「タブーに踏み込んだ」と言っているほどタブーな世界だとは全然思っていないのです。</p>
<p>はたして、この作品はカーテンを取り払うことが出来たんでしょうか？ 私にはカーテンどころかスクリーンという檻を作って、その中にいる患者を無責任に「観察」する作品でしかないように思えます。</p>
<p>「軽音楽サークル入り」の相談を受けた中のひとりの女性と、菅野さんの傍らに横たわっていた男性、他に躁鬱病の辛さを語っていた女性、この３名が映画完成前に亡くなられていることを私たちは最後に知ることとなります。<br />
そういうことはここの診療所において日常的なサイクルなのかどうかはわかりませんが「映画撮影」という患者さんたちにとっての一大イベントが去った後の空しさ・虚しさ、それを想像してしまいます。</p>
<p>そしてもうひとつ、診療所の精神科医・山本医師を患者さんや事務員さんたちが口を揃えて「素晴しい先生」と言いますが、その先生が口べたなのか極度に緊張していたのかは知りませんが、その良さが一切伝わってこなかったのも残念でした。</p>
<p>ということで菅野さんに１５点！</p>
]]>
    </content>
</entry>
<entry>
    <title>「色彩の記憶」</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.cafeopal.com/reviews/2009/07/23-213911.php" />
    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://www.cafeopal.com/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=3/entry_id=1941" title="「色彩の記憶」" />
    <id>tag:www.cafeopal.com,2009:/reviews//3.1941</id>
    
    <published>2009-07-23T12:39:11Z</published>
    <updated>2009-07-23T12:39:45Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama ヘアカラーのスペシャリスト、西陣織の匠、有田...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="☆☆" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>ヘアカラーのスペシャリスト、西陣織の匠、有田窯の陶工という３編からなるドキュメンタリー作品です。製作は大手美容材料メーカーであるミルボンという会社であることから、最初のパートは業界の宣伝のために作られたようです。私も美容師のハシクレという立場上、このパートには看過できないものがあります。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>織物と繊維の染めや陶磁器の釉薬の技術は何百年、または千年単位で培われた、計り知れない経験の積み重ねから成っており、それには自然との関わりが非常に大きな役割を果たしていることがわかります。</p>
<p>ヘアカラーの歴史は数十年程度ですが、色調がコントロールし易くなったのはここ１０年前後のことです。これはヘアカラーの世界では発展ということなのでしょうが、いつまでたっても自然界からは遠ざかったままです。<br />
私たちの仕事はパーマ液やカラー剤といった有害物質を生活排水として流さなければ完結しません。自分を美しくするという個人的なことで、そういったリスクがつきまとうのです。そもそもそれは人間の持つ自然の美を否定するところから始まります。特に日本人の持つ黒髪が美しいということは世界的に認識されていることです。老いること、皺、白髪に対して否定的なことも美容業会が創りだした概念です。カラーリストの言う「女性の美しさ」とは創られた概念であり、歴史の中で伝えられてきた「日本の美」、「自然の美」ではなく、非常に個人的で人工的、商業的なものです。髪を美しくする為にダメージを受けるという矛盾した世界です。<br />
こういうことを語るのは私自身もリスクを背負うわけですが、業界すべてが「本当に美しいものは何か」を考えなければならない時代はおそらくもうすぐやって来ます。それを真剣に考えることが今の美容界の最先端だと思うのです。</p>
<p>第二次大戦後いきなり転覆してしまった日本人の価値観は間もなく再び元に戻ることでしょう。<br />
話はそれますが、１９５１年、芸術家イサムノグチは４５歳にして３３年ぶりに日本を訪れました。そして日本の美術界を見たとき、日本人の芸術家たちがヨーロッパの文化ばかり意識し、日本人としての美意識が失われてしまっていることに愕然としたといいます。来日中のイサムは魯山人から陶芸を学び、京都の織物、香川の石工に大きく影響を受けました。日本の伝統工芸は、長い年月をかけて受け継がれて来たのでした。そして、それこそが世界が注目する「日本の美」なのであります。</p>
<p>２００７年、１０５歳でこの世を去った西陣織の巨匠、山口伊太郎は７０歳から「源氏物語絵巻」の制作を開始します。織ることができるのは１日に３センチが限界という、それはそれは非常に繊細で重厚なものです。そこに染工さんや箔やさんが共に力を貸し、独自の色やプラチナの箔が生み出されました。</p>
<p>有田窯の陶工、馬場真右ェ門は辰砂（しんしゃ）といわれる、ルビーのような深い紅色を出すことに苦心します。熟練した職人でさえ、安定した色を出すことが困難とされた辰砂が後に真右ェ門窯の代表作となるまでが描かれます。</p>
<p>長い歴史の中で培われ、今後も伝えられるであろう、これら２編がこのドキュメンタリー映画のすべてで良かったはずなのですが、ひとつ目が先のような個人的商人（あきんど）根性を見せられることで後の２編がなんとも心地よくないんです。だからといって３つ目にきたとしてもそれはそれで後味が悪いということなんでしょうが、とにかく他の２編が素晴しい。カラーリストのパートは長いCMとして観ていただきたいものです。</p>
]]>
    </content>
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    <title>「蟹工船」</title>
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    <published>2009-07-16T04:03:00Z</published>
    <updated>2009-07-16T04:04:12Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama ８０年前の古典文学が昨年（２００８年）の上半...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="★★" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>８０年前の古典文学が昨年（２００８年）の上半期で４０万部が増刷されたといいます。では、売れる本というのは面白いから売れるのか？ というと、まぁそういうこともあるでしょうが、いちばん確実なのは「売れている」ということが最大の宣伝になっているようです。<br />
さて、「蟹工船」で描かれる労働者と現代の派遣労働者がシンクロされて語られますが、今の日本はひとたび社会の底辺に落ちてしまえば二度と這い上がれない、そんな世の中です。元首相Kが求心力を失った昨今、首絞め趣味による殺人疑惑が噂されていますが、そのドエスによる痛みを伴う構造改革とやらで作られた格差間の壁は非常にブ厚いものです。残された希望の光は「政権交代」それのみです。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>映画の話をします。<br />
私はSABU監督の作品を初めて観たのですが「へぇ、これがSABU作品なのか」って思ってしまっても良いのですかねぇ。「これドリフ？」って思うところが多々ありました（というかほとんど）が、ご本人はちゃんと編集後のチェックをしたのでしょうか？<br />
とにかくこの作品は映像とセリフによる説明がやたら多すぎて、実際のリアルさというのがまったく伝わってこなかったのです。おそらく誰もが思うことでしょうが、何でも映像にすればいいってもんじゃないし、言葉にしたからって伝わるってもんじゃない。極寒のカムチャッカ沖でいくら「寒い寒い」と言ったって、その寒さがまったくつたわって来ず、むしろ温かくさえ思ってしまうのでした。劣悪な環境や際限のない重労働も、役者の発するセリフと演技だけではスクリーン全体からはやはり何も伝わってこないのでした。非常に怪しい中国人（手塚とおる・何故かルイ・ヴィトンみたいなセーター着ている）の胡散臭い説教もぜんぜんいらないアルよ。</p>
<p>そもそも何故私がこれを観に行こうと思ったかというと、私が贔屓にしている俳優、西島秀俊が出演しているからです。それだけです。</p>
<p>さて「自分の頭で考えろ！」というメッセージによって労働者たちは立ち上がるのですが、この作品は何もかもセリフと映像で説明し尽くして、観客に考える力を与えてくれませんでした。すべて説明し尽くす中で、まったく語られないのが西島演ずるところの鬼監督・浅川のエピソードです。目と片足に負った傷も単なる演出かと思いましたが、暴力によって過酷な労働を強いながら「人間の体力の限界は俺の方がよく知っている」というセリフと、労働者のリーダー新庄（松田龍平）が「歯車は俺たちだけではなくオマエたちもだ〜」と言おうとした言葉を封じたことで、浅川という男が如何に過酷な人生を歩んで来たかが何気に想像できるのでした。やっぱり西島秀俊はいいですねぇ。冷たい背中を演じさせれば右に出る者はいないでしょう。１８００円払いましたからねぇ。けなしてばかりはいられません。この作品に残された光は「西島秀俊」それのみです。</p>
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    </content>
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    <title>「ウルトラミラクルラブストーリー」</title>
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    <id>tag:www.cafeopal.com,2009:/reviews//3.1932</id>
    
    <published>2009-06-24T15:09:33Z</published>
    <updated>2009-06-24T15:10:40Z</updated>
    
    <summary>Text by Matsuyama 監督の横浜聡子さん、私のイメージでは、非現実...</summary>
    <author>
        <name>ポッペイ</name>
        
    </author>
            <category term="☆☆☆★" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cafeopal.com/reviews/">
        <![CDATA[<address>Text by Matsuyama</address>
<p>監督の横浜聡子さん、私のイメージでは、非現実を超日常に描く山下淳弘監督と同系統の人かと思って観てみました。<br />
さて、何やらハングルのような言語がラジカセから流れ、冒頭、主役の陽人（松山ケンイチ）の放ったセリフは…
以下、分かり難い人は声に出して読んでみましょう。</p>
]]>
        <![CDATA[<p>「カァゴワセェダジャ」</p>

<dl class="son"><dt>子</dt><dd>ネェネェ父さんアレ何語？<br />どういう意味？</dd></dl>
<dl class="father"><dt>父</dt><dd>マサユギ、こごでしゃべんの久しぶりでねが。<br />オメェ、保育所ば変わってがら、よぐネヅば出して、知恵ネヅがどもっでだら肺炎で入院ばしたはんでのぁ。<br />それでの、「カァゴワセェダジャ」って日本語だはんでな。<br />カゴば忘れだってごどなんだわ。</dd></dl>
<dl class="son"><dt>子</dt><dd>父さん、おジイちゃんとおんなじ話しかたになってるよ。</dd></dl>
<dl class="father"><dt>父</dt><dd>んだな、父さんの父さんいづもこったらふにしゃべるがら、むがし、父さんがウヂのルーツばどごがって、どっからホッカイドさ来たんだがって父さんさ聞いだら「ウヂはもどもど青森の百姓だ」って言ってだごどあっで「だがらオレはズウズウ弁ばしゃべんだ」って。<br />母さんは標準語さちけがったと思うんだげどもな。</dd></dl>
<dl class="son"><dt>子</dt><dd>ということは、ウチも苗字が松山だからマツケンと血がつながってたりするの？</dd></dl>
<dl class="father"><dt>父</dt><dd>わがねぇな。<br />ホッカイドさいればチハルどシンセギがって聞がれで、ルーツが青森だってしゃべればマツケンどつながってんでねがって言われだら、ミヨジおんなじやづみんなシンセギだべな。<br />だげど、おジイちゃんの顔バダーくせがら、渡来人のマヅエイでねがって父さん思っでだんだ、大むがしのユダヤ人でねがってのぁ。<br />
でもマヅヤマくんのこどばはかなりネーテンブだったのぁ。<br />ふづぅ、トオホグの人ははんずがしぐてズウズウ弁ばしゃべりたがんねぇのさ。<br />オオサガの人はどごでもかちゃましぐオオサガ弁ばくっちゃべるげどのぁ。<br />
でも、ハラダヨスオどワダナベミサゴのはあんますぃネーテンブだ津軽弁でねがっだな。<br />よぐテレビドラマさ出でぐる、どごだがわがねぇイナガのこどばでしがねぇ。</dd></dl>
<dl class="son"><dt>子</dt><dd>陽人クンがいつもテンション高いのは病気だから？</dd></dl>
<dl class="father"><dt>父</dt><dd>おそらぐ、んだべ？<br /> ハヅイグ障害だがADHDだがなんだがわがんないけど。<br />だんたこの映画はそったらごどどんでもいいんでねぇがど思う。<br />陽人クンはどごまでも前向ぎだってごどがだいじなんだど思う。<br />純粋だがら思いが強ェのさ。<br />だがらスギなオナゴど死ぬまでいっしょにいられだんでねぇが。</dd></dl>
<dl class="son"><dt>子</dt><dd>って言っても死ぬの早過ぎない？</dd></dl>
<dl class="father"><dt>父</dt><dd>人間、死ぬのにハエェもオセェもねぇ、シアワセのゼッチョーで死ぬのが理想でねぇがって父さん思うんだげどな。<br />周りの人もコゴロばヤメルごともすぐねんでねぇがな。<br />陽人クンがマチコ先生のデゴさ自分のデゴばツゲるどごは父さんは最高に好ぎだシーンだば。</dd></dl>
<dl class="son"><dt>子</dt><dd>でも陽人クンってその前に一回死んで、心臓止まったままだよね。<br />心臓が止まったら脳波が止まるから死んでるはずだし、最近は心臓が動いてても脳波が止まれば死んでるっていうでしょ。<br />心臓止まってるのにどうして陽人クンは生きてるのサ？</dd></dl>
<dl class="father"><dt>父</dt><dd>そったらごど父さんさもわがねぇな。<br />たんだカントグはサイギンの“脳トレ”だが“ブレイン”だがいう空前の「脳ブーム」みでぇのが好ぎでねんだどさ。<br />だがらヒニグみてぇなのも入ってんでねがなぁって父さんは思ってんだげどな。<br />
カントグどはちょっと違うがもしらねぇけど、脳＝キモヂって決めでかがんのはなんだが違うみでぇな気がすんだ。<br />父さんは心臓さもキモヂはあるし、細胞の一個一個さもキモヂがあるど思ってんだ。<br />
だいたい脳死っていうのがおがしんでねぇがど思う。<br />脳死があるがら臓器のイショグがあるんでなぐ、イショグばすらたまぐさ脳死ってヤヅば無理矢理っこつぐったんでねぇの？<br />って父さんは思うド。<br />脳死の患者さんがら臓器ば取るどぎに患者さん涙ば流しながら手ばバダバダさせるって聞いだごどあったはんでのぁ。</dd></dl>
<dl class="son"><dt>子</dt><dd>えぇ、それ怖い。</dd></dl>
<dl class="father"><dt>父</dt><dd>キンニグの反射だどが“ラザロ徴候”だどがむんずがすぃごどいろいろなセヅはあるみでぇだげども、なんも解明ばされでねぇんだ。<br />ヒトヅのハッキリしたコダエがねぇのは問題あるど思うのぁあだりめぇだべな。</dd></dl>
<dl class="son"><dt>子</dt><dd>とっちゃはむったどむんずがしごどばがりくちゃべるきゃ。</dd></dl>
<dl class="father"><dt>父</dt><dd>そうか？<br />それじゃぁそろそろ本題に移るよ。<br />まず、父さんはこれを観た直後は、あまり好きじゃないなって思ったんだ。<br />それはね、いつも映画を観るとその舞台になっている街や主人公たちの映画で描かれた部分の過去と未来が、時間のさざ波となってぼんやりと見えてくるんだけど、この作品はまったくそれを感じることができなかった。<br />陽人が生立ちを語っても、まったくそれを想像することができない。<br />まるで誰も成長しない漫画やアニメの世界みたいだと思ったんだよ。<br />でもな、マサユキ、あれは全て陽人の世界だって思えばよかったんだ。<br /> 陽人が見たもの聞いたたこと、思ったこと全てを彼は心で現実として理解しているんだ。<br />陽人には東京なんて何のことか分からないから、東京には行かないし、死んだはずのマチコ先生の元カレと出会ったのも陽人にとっての現実なんだ。<br />けっきょくマサユキや父さんにとっての現実とはそれぞれ違うってことなんだよ。<br />父さんに見えているものがもしかしたらマサユキに見えていないかもしれないし、その逆もあるかもしれない。<br />私たちはけっきょく人のためだ地球のためだ、平和のためだなどと言っているが、この世界が、いや宇宙が自分中心であることに気付いていながら、それを隠そうとしているだけじゃないのか。<br />私がどうして「この世界が、この宇宙が」と言うことができるのか？<br /> それは私がここにいるからなのです。<br />まずは「世界の中心、宇宙の中心は自分である」ということを平然と言えなければならない。<br />あたりまえのことです。<br />これ以上話が遠くに行かないうちに正常に戻りますが… さて、身近な人が死んでしまうと「返ってきて欲しい」と思うのは普通かもしれませんが、実際に返ってきてしまうと、それはそれで不気味です。<br />そして再びアチラへ返ってしまうと何となくホッとするのではないでしょうか。<br />人が死んで悲しいのは、その人の死に様に対する哀れみと、暫しの別れの寂しさです。<br />陽人は人々にとって何かと面倒な存在で、しかも（彼の中では）幸せの頂点で逝ってしまいました。<br />さてさて、死者にとって「死というものは実際には体験できていない」というのが事実です。<br />たとえ死ぬ１秒前でも１０００分の１秒前まででも意識があったとしても、本人は「死」そのものを確認できていないのです。<br />アロマテラピーで使用される精油に白檀というのがあります。<br />サンダルウッドともいいます。<br />これはインポテンツに効くことで有名な精油ですが、唯一「死別の悲しみを癒す」効果があるといわれる精油です。<br />要するにお香といわれるものは死者を弔うものではなく、残された人たちを癒すものであると思った今日この頃、またしてもわけのわからないことを書いてしまった私をどうかお許しください。</dl>]]>
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