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Movie Review 1999・8月16日(MON.)

ラッシュアワー

 ジャッキー・チェン主演であります。ボクはあるときからジャッキー主演の映画ならなんでもオッケーになってしまったので、冷静に判断できません。すいません。これは近来マレに見る傑作。ホントにそう思ってます。

 最近のジャッキー映画に不満がないわけではなく、なんかホバークラフトで街中を走り回ったり、バカでかいトラックに乗って家をぶっつぶしたりと『別にジャッキーでなくてもいいぢゃん』というアクションが多かったのであるが、今回は最後までジャッキーならではのアクションでつらぬかれ満足。ジャッキーが本格的にアメリカ映画に進出しそれなりに成功を収めたという点でもオレ的映画史に残る。

 最初は反発しあう二人の刑事が仲良くなって難事件を解決、という「夜の大走査線」風味のよくある話だが、こういう単純明快な話の方がジャッキーのアクションを楽しめるので良い。「フィフス・エレメント」で唯一おもしろかったクリス・タッカーがジャッキーの相方をつとめており、なかなか良いコンビ。続編に期待。

 音楽はラロ・シフリン。名作「燃えよドラゴン」をホウフツとさせるチャイニーズ風味のジャズ・ファンクでこれまた傑作。最近あんまり映画音楽をやってなかったみたいなんだけど、この映画以降「ビッグ・ヒット」「タンゴ」などを連発。がんばってます。うれしい。

 ジャッキー映画になくてはならないエンディングの NG 集もバッチリあり、監督よくわかってらっしゃる。

BABA Original: 1999-Aug-16;

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