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2008年12月03日(Wed)

「デス・レース」 ☆☆☆★

Text by Matsuyama

制作者側の意図、真相に迫る内容である可能性がありますので、是非ともコレを読んでから観に行かれることをオススメします。表面的なストーリーやオチには触れません。

さて、2012年といえば、現実の世界でもアメリカでは完全に経済的崩壊状態にあり、$紙幣が紙屑同然になっている可能性も考えられます。当然、失業率と犯罪発生率が急増していることでしょう。 11月の大統領選では誰もが予想していた通りオバマが当選しました。勝因はというと、演説の上手さとマスコミの力でしょうか。オバマ当選という前提で進められていたようでマケインの負因(?)などどうでもいいようです。

私の愛読書の著者である副島隆彦氏は、オバマ政権は1期で終わるだろう、そして次はヒラリーだと言っておられましたが、最近ではオバマは2年で退陣することを予想しております。

オバマ政権の閣僚はビル・クリントン政権時の閣僚とほとんど変わらず、イスラエル・ロビーといわれるネオコンが揃っております。ビル・クリントンはロックフェラー財団創始者ジョン・ロックフェラーの孫であるウィンスロップ・ロックフェラーの隠し子ではないかとも噂されます。すなわち、そのままヒラリーにスライドするのではないかと…。

さて、演説の上手さとマスコミの力といえば、我国では小泉劇場がそうです。小泉政権時に可決された数々の法案によって日本はズタズタに解体され、一部の金持ちと大勢の貧乏人という格差を作り出し、一日に100人以上も自殺者が出るという、もはや先進国とはいいがたい国となってしまいました。 しかし、小泉純一郎が就任までの国民からの人気は絶大でした。実は私も応援しておりましたが、就任後の独裁者的な態度から疑いが生じました。後は歴史の知る通りです(多くの被洗脳者は別として)。

そう考えますとオバマというのはソフトな独裁を行なうのではないかと予想できます。国民が気付かぬ内に流れが緩やかに変わってゆきそうな気がします。

その後はヒラリーの本格的な独裁政権が始まると、これも副島氏が予想しております。

さて、収容者によるデス・レースが行なわれる刑務所の島「ターミナル・アイランド」の女所長と補佐役の男はヒラリー&ビル・クリントンがモデルになっていることは間違いないでしょう。2012年、すでにオバマが退陣しているか任期終了が決まる年です。それまでに、もしオバマが国民の支持率をいいことに、国民優先路線に走れば暗殺されているでしょう。結局、大統領という“マスク”を被る者には自由がないのです。

デス・レースはインターネットを通じて視聴者がリアルタイムで楽しむことができます。 レーサーは5回優勝することによって釈放というキップが得られます。独裁所長がレースのゲーム性を高め、ヒーローを作ることによってモニターの前の視聴者は熱狂します。それが茶番であり捏造であっても、視聴者はなんの疑いも持たずに、ただ熱狂するだけです。

この作品の主人公はリバタリアニズム=自由意志論に基づい描かれております。リバタリアニズムとは個々の権利を侵害することなく、自由を尊重するという政治思想です。自分のことは自分で決めるということですが、そのために他人を支配したり攻撃したりはしないということですので、国家レベルで見ても、他国を支配したり攻撃することには反対なのです。そして真っ当に暮している自分や家族に危害が加えられたときには応戦、復讐をする権利もあると考えます。 よくアメリカ社会において、銃規制云々と他国民が口を挟みますが、国の成り立ち、歴史が違うわけですから、我々が他国のことにとやかく言う権利はないのです。身を守るために正しく扱う目的で銃を所持している人が大半だと思います。問題は銃ではないのです。

5回優勝することで自由が得られるとはいえ、そこは独裁所長に支配された孤島の刑務所です。5回も優勝できるようなインターネット界のヒーローを所長は簡単に解放してくれるでしょうか。 そもそも自由というのは他人から与えられるものではないのです。幸せの基準というのも人それぞれ違うものです。自由とか幸福というものは支配者が決めたルールに則って得るのではなく、どうやってそれを勝取るかは自分が決めるのだ、とこの作品は伝えたいのです。と思います。

そして重要なのはやはりマスコミ批判です。日本でも、もうすぐ「地デジ」とやらに代わるようですが、それまでの旧式のテレビは壊れてもいないのに、また、多少調子が悪くても見られる(「画面の色が変われば目に悪い」はウソ)のに、バンバン捨てられます。しかも高い金を払って捨てなければなりません。これはメーカーが揃って言っている「環境問題」に逆行していますね。どうせウソしか流さないんだからもうテレビなんていらないと私は思うのです。 気がつく人も多いとは思いますが、それがこの映画のオチになっております。

公開前の「地球の静止する日」の予告で“読めた”人には絶対のオススメです。

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