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2008年01月02日(Wed)

2007年映画ベスト10(BABA) ベストテン

  1. 『河童のクゥと夏休み』
  2. 『パフューム』
  3. 『西瓜』
  4. 『長江哀歌』
  5. 『ブラックブック』
  6. 『デス・プルーフ in グラインドハウス』
  7. 『呪怨 パンデミック』
  8. 『善き人のためのソナタ』
  9. 『グッド・シェパード』
  10. 『ブラッド・ダイアモンド』

ワースト3

  1. 『クローズド・ノート』
  2. 『遠くの空に消えた』
  3. 『ベオウルフ』

 あけましておめでとうございます。2007年は240本ほど劇場で見ました。ベストテンからこぼれたのは、『パンズ・ラビリンス』『レミーのおいしいレストラン』『極大射程 ザ・シューター』『ボルベール』『幸福な食卓』『ブラックスネーク・モーン』『天然コケッコー』『アポカリプト』『Gガール』『ハッピー・フィート』などなど。気分次第でベストテンに入ります。

 2007年は、日本映画に絶望した年でした。

『クローズド・ノート』主演女優・沢尻エリカさんが、「見どころは?」と問われ、「別に」とうっかり答えてしまったため起こったバッシングを見るにつけ、嗚呼、日本映画について、真実を語るのはかくも困難なものか、と暗い気分に襲われたのですが、その『クローズド・ノート』『遠くの空に消えた』(行定勲監督作品)を筆頭に、お話として成立していないような妄想炸裂な日本映画が多くて絶望しました。

 そういうギザつまらない日本映画が劇場を占拠、シネコンでも見たい映画がとんと無い状態、現代における貧困は過剰から生じるものなのだなぁ、と一人ごちました。

 一方、『二十四の瞳』『近松物語』『西鶴一代女』『ゴッドファーザー』などクラシックをスクリーンで再見、圧倒的な面白さでした。

 日本映画は、『椿三十郎』のような無駄なリサイクルで二酸化炭素を余分に排出してないで、古い映画をデジタルリマスターして公開してれば良いんではないの? とご意見申し上げたい。

 そんな中にあって燦然と輝くのが『河童のクゥと夏休み』です。妖怪が住めなくなった日本を憂い、マスメディア・衆愚を批判し、家族の成長を描く。映画版『クレヨンしんちゃん』の『オトナ帝国』『戦国大合戦』の原恵一監督、渾身の一作。京都みなみ会館で新年アンコール上映中です。必見。

 ツァイ・ミンリャン『西瓜』、バーホーヴェン『ブラック・ブック』、ジャ・ジャンクー『長江哀歌』、タランティーノ『デス・プルーフ』、エドワード・ズウィック『ブラッド・ダイアモンド』など、中堅・ベテラン監督の新作それぞれに見応えありました。

 ほいでから『パフューム』、『善き人のためのソナタ』、ベストテンには入れませんでしたが『4分間のピアニスト』など、ドイツ映画・ドイツ人監督による作品それぞれ素晴らしかったです。

 ちゅうか、もっとヨーロッパの映画を公開していただきたいものです。ちゅうか、今年はちゃんとレビュー書きます。では、本年もよろしくお願いします。

Comments

投稿者 こーいち : 2008年01月25日 12:01

ひさしぶりに拝見したらBEST10のエントリがあって嬉しいです。(座談会があればもっとですが)
去年、河原町三条を歩いていて、偶然にCafeOpalを発見しました。時間がなかったので、階段を上がる衝動を抑えるのが大変でした。今度京都に行ったらお邪魔します(東京在住です)。
では今年はレビューよろしくお願いします。

投稿者 baba : 2008年01月27日 23:26

>こーいちさん

書き込みありがとうございます!
今年はぼちぼちレビュー書いていきたいと思うのですが…。
(実はmixiで短評書いております)

それはともかく、次回、京都におこしのさいはぜひオパールにお寄りくださいませ!

投稿者 kinji : 2008年05月26日 13:24

『遠くの空へ消えた』は、ひどかった。
「お話として成立していない」「妄想爆裂」との批判は、
正しいコメントです。このコメントだけで、あなたが、
映画の「観巧者」であることが、わかります。

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