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2006年01月07日(Sat)

powerさんのベストテン 識者の映画ベストテン

 第五弾は、今、もっとも自転車を意識しているサイト、Power’s Cycle Diary主催、2006年も自転車を意識しまくっているpowerさんです!

Power’s Cycle Best Ten

ワースト1『チャーリーとチョコレート工場』

 本当はかなり面白いと思います。でも、子どもの頃めい一杯夢を膨らませつつ原作『チョコレート工場の秘密』読んだ私には、この映画はその夢をギタギタに壊すもの以外のなにものでも無かったのです。だから、ワースト1に選ばせていただきました。

第10位『TAKESHIS’』

 砂浜のシーンでは涙が落ちそうになりました。あのシーンを見るためだけにでも映画館に自転車で足を運ぶ価値があるのではないでしょうか。

第9位『ナショナル・トレジャー』

 その筋の人から“ここだけのヒミツだけどねpower君、『ナショナル・トレジャー』はなかなか面白いんだよ。”と教えてもらう前から「ニコラスケイジ主演。面白そうやん。自転車に乗りながらでも見に行っちゃうよー」と、私はこの映画の面白さを見抜いていたのです。インディージョーンズを超える可能性を秘めた映画です。

第8位『スター・ウォーズ エピソードIII/シスの復讐』

 どんな内容だったかはトンと思い出せません。この映画について覚えていることは、鑑賞中に映像が切れてしまい、映画館からお詫びのタダ券をもらっちゃったということです。もちろん自転車で見に行きました。

第7位『ロボッツ』

 何の期待もせずに自転車に乗って見に行ったら…爆笑しました。トイ・ストーリーを越える可能性を秘めた映画です。とことん楽しんだ後、妙にいつもの自転車に愛着を感じている自分に気付かされる映画です。

第6位『運命を分けたザイル』

 原作『死のクレバス』は読みながらでんぐり返りをしてしまうほど面白かったので期待せずに自転車をすっ飛ばして見に行ったのですが、パチパチと拍手したくなるくらいに見事に映画化がなされていました。寒いのは嫌ですね。帰りは死にものぐるいで自転車のペダルを踏みました。

第5位『カンフー・ハッスル』

 映画が始まったぞ…ん? 何かおかしいぞ? 吹き替え版や! しゃったぁー!!! 自転車で見に行かず、自動車で見に行ってしまったせいかもしれません。そんなハンデをものともせず最後まで私を楽しませてくれたこの映画に第五位の地位を与えさせていただきます。

第4位『ミリオンダラー・ベイビー』

 Winners are simply willing to do what losers won’t.この言葉が強く迫る映画でした。おかげで次の日から自転車に乗っているとこのセリフがグルグルと頭の中を回転しました。でもそんなことより、この映画の全てはレモンパイに集約されるのではないでしょうか! 

 以上、駆け足で第四位までを挙げてみました。残るは第三位〜第一位。これらは自転車にはっきりと焦点をあてていたという点で他の映画とは一線を画しています。

第3位『ALWAYS with bicycles 三丁目の夕日』

 周囲の評判に耳を傾けてみますと…子役の顔がいい、CGが気持ち悪い、小雪のおでんがおいしそうetc etc、概ね高評価のようです。

 私はストーリーよりなにより、三種の神器よりなにより、自転車が思いっきりピックアップされていたのには驚きました。サイクリングがハイカラなのよ! と叫ぶタバコ屋のおばさんのシーンは分かり易すぎるとして、重要なシーンの背後にはさりげなく自転車が含められているのです。一番盛り上がる「ジュンノスケ〜!」というハイライトシーンでもピントが合った背景に自転車がアップで登場。ここで泣く人は多いと思うのですが、私はストーリーに感動して泣いているのか、それとも自転車に感動して泣いているのかがわからなくなってしまいました。自転車を見て落涙するという希有な体験をさせてくれる素晴らしい映画でした。

第2位『ステルス−invisible bikes−』

 最新鋭コンピュータ頭脳を有する戦闘機に突如として意志が芽生えて‥という驚くほどわかりやすいストーリーの狭間に、自転車のシーンがワンカットだけ挿入されます。タイ(国)の田んぼの中を休暇中のパイロットと現地の女性が自転車を押して歩くシーンです。といっても、肝心の自転車の本体は生い茂る稲に隠れて見えません。これこそが、本作品のタイトル『ステルス』が真に意味するところなのです。

 戦闘機だコンピュータだと、煌びやかに見えるまやかしに目を眩まされてはならぬ、そんなことよりもっと重要なことがある、そう、いつだって自転車はバチグンなんだ! という一本筋の通った主張が展開されているのです。

 この映画を作成するにあたっては、USAF(米国空軍)やNASA(米国航空宇宙局)をはじめとする巨大団体の有言無言の圧力があったと思料します。権力に屈することなく自転車のシーンを渾身で描ききった監督に私は拍手を惜しみません。

第1位『宇宙戦争 − the war of the world cycling−』

 自転車がいかにバチグンかを宇宙スケールで描いた2005年最高傑作。火星人が突然地球に攻めてきたらどうなるかが延々と示されるわけですが、パニックに陥って徒歩 or 自動車で逃げようとする人々のなかで、マウンテンバイクに乗っている人が一瞬だけ写ります。ごく一瞬というのが心憎いです。自転車はいつ乗ってもバチグンだけど火星人が攻めてきたとしてもやっぱり自転車が一番だね! という自転車キチガイ(推測)監督のメッセージをしっかと受け止めました(ので一位にしました)

 中盤で火星人が自転車に触るというあっと息を呑むシーンがあります。きっと自転車キチガイ(憶測)監督は、“ここで火星人が自転車に乗ってしまい結局その面白さに圧倒されて地球侵略という目的を放ったらかしにしてサイクリングする”というシナリオを思い描いたはずです。でも映画ではそうならず、火星人はどこかに行ってしまいます。きっと監督は実在する火星人から強烈な圧力を受けたからに違いありません。そんな火星人の弱点(=自転車)を地球人に知らしめてしまったら、いざというときに火星人が地球を攻めることが出来なくなるからです。

 蛇足ですが、有名過ぎるアーサー・C・クラークによる原作にも自転車が登場します。

 世の中は自転車ブームだそうです。私にはよくわかっていなかったのですが、こうして2005年の映画を総括してみると確かに自転車ブーム? YES という気がしてきました。ではOPALで。

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