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Music Review 4月25日(WED.)

 知り合いに教えられて HP を見てみました。レビューのコンテンツが非常に面白くて色色と読ませてもらいました。映画好きの人間としてはたまらんです。でも映画と同じくらい音楽好きな者としてレビューがないのが哀しく自分で投稿してみようと思いました。とりあえずは自分でも HP をもってるナンバーガールについて。

SCHOOL GIRL
 BYE BYE

ナンバーガール

 ナンバーガールは結構メジャーになってきたと思いたい。でも知名度はまだまだかもしれないのでまずメンバーの紹介から。Vo. G:向井秀徳 G:田渕ひさ子 Ba:中尾憲太郎 26 才 D:イナザワアヒトの 4 人で、すべての作詞作曲を向井氏がやっております。

 でこのアルバムはインディーズの時代に出されたモノ(現在は KOGA から再発)

 僕がナンバーガールと出会ったのは高校 3 年の時です。当時からカッコイイ音楽を沢山聞いてた友達から借りたモノの 1 枚です。初めて聞いたときはサラっと「ポップやね〜」ぐらいにしか感じませんでした。その友達から誘われるままライブに行ったんですが、衝撃的でした(単純ですがこれ以外に表現の仕方が見つかりません)。4 人が生み出すドライブ感、疾走感、リアルさ一瞬にして心奪われました。

 さらに向井氏の独特な詩の世界観。向井氏が坂口安吾や町田康をリスぺクトしとることからも理解できるが、基本的には切ない感じがします。人間は孤独な存在であり、そこにある他者との関係。全てを塗潰す闇を好み、同時恨む。始まりの朝日を 1 人寝ずに浴び青空がひどく青く見える。誰もが持つ感情をリアルに剥き出しにした世界観に多くのヒトが引き込まれるはず。

 曲の方は 80 年代から 90 年代にかけて Pixies、television、sonic youth のようにロックをポップに表現しています。荒れ狂う鬼のようなフィルを打つアヒトさんに、ストレートなドライブ感をあたえる 8 ビートダウンピックオンリーの中尾さんのリズム隊。そこにテレキャス、ジャズマスの軽くエッジの効いたギターが絡む一切無駄無し。

 で、ナンバーガールと言えばライブ、一度は生でみるべきです。ナンバーガールはライブバンド、疾走感、ドライブ感は CD の比ではありません。何と言っても向井氏の感情剥き出しの Vo はそこにある自分の存在を感じることができます。オーディエンス 1 人 1 人との戦いです、斬るか斬られるか。ナンバーガールはあくまで攻撃的です、そんなサウンドを僕らに向けてきます。

 ちょっとアルバムの話しから逸れてきましたが、17 歳のときこのアルバムに出会えてよかったです。夕暮れ時、学生達の喧噪のなか、誰かに恋をして、誰かに恋いされて、たくさんの友達がいて、たくさんの孤独がある。心に若さのある人には聞いてほしい作品オススメです。

 最後にディスクマンで聞きながら福岡の町をチャリで疾走しながら聞くとサイコ−。

ちぇる:web site >> Drunk as a Fiddler Original: 2001-Apr-25;

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