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2009年04月13日(Mon)

グラン・トリノ 生活

イーストウッド監督作品「グラン・トリノ」はまだ日本では公開されていない様子。ここでネタバレしたら、CAFE OPALの敷居をまたぐことは二度と許されないでしょうね…ですので辞めておきます。


本日はチョイとイタリアの映画鑑賞事情について記しておきたいと思います。

イタリアの映画はハリウッド映画にじわじわ侵食されているのが現状で、日本とあまり変わらないような印象を受けております。上映されるのはアメリカ映画ばっかり! と嘆く声もあるようです。映画館は複数の映画が複数の部屋それぞれで上映される、いわゆるシネコンが増えています。「グラン・トリノ」を観たのもシネコンです。シネコンの雰囲気は日本のそれとほとんど同一で、イタリアなのにいつもの「イオンシネマ久御山」とかと変わらない雰囲気。なんとなく悲しくもなってきます。

イタリアで映画を観る上で注意しないといけないことは、ほとんど全ての作品がイタリア語への吹き替えであって、字幕がないよということです。字幕つきで観るという習慣が無いのですね。もちろんイーストウッドの声も吹き替え。

最初は、そんな殺生な~、という気がしたのですけど案外悪くないのですこれが。もちろん俳優の生の声が聴けないというデメリットはあるものの、吹き替えであることをあまり意識せずに観られるのです。それは私のイタリア語力がヘッポコであることが最大の理由なのでしょうけど、イタリア人に尋ねてみたら、「字幕なんて読んでられるかいな! やっぱり吹き替えに限るで!」という返事をする人がほとんど(というか全員)なので、吹き替えの質が非常に高いのかもしれません。

それから、イタリアというだけで簡単に予想できることかもしれませんが、映画を観ながらちょっとおしゃべりしたり、ケラケラと笑ったりする人は少なくありません。賑やかで良いことですが、自分の近くでわいわいやられるとかないません。だからなるべく人が周囲にいないところに席をとるようにするのがコツです。何も言わずにチケットを買うと、自動的に後ろの方で人が沢山座っているような位置になってしまうので要注意です。

さらに、イタリアでは映画は誰かと観に行くもの、のようで、一人で観に行くとすごく目立ちます。わたしの場合、KKちゃんが映画があまり好きでないため単独鑑賞になることが多いのですが、その場におられる皆様から「え、チミ、一人なん」みたいな空気が漂うのをピリピリ感じます。視線が痛いです。こういう中では「そうだよ、映画は一人で観るものさ、悪い?」と心の中で反論していないとメゲそうになります。

このように、イタリアで映画を観るのはちょっとだけ頑張らないといけません。ご注意下さい。とはいっても、そんなことが全て些細に思えるほど、「グラン・トリノ」は観に行く価値がありましたよー

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