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2009年03月17日(Tue)

昨日の変梃な出来事 生活

人との出会いは大切にしたいもの。特に外国ではそうです。しかし、訳の分からない出会いというものもある。絶対、ある。…ということで今日は、昨日起きたヘンテコな出来事について。


KKちゃんと比較的仲良くしている十代のイタリア人の女の子シルビア(仮名)が、久しぶりに会って話でもと誘ってきて、しかも日本人を連れてくるというのです。私は知らない日本人と待ち合わせして会うという発想にあまり気乗りがしなかったのですが、天気もすこぶる良かったし、久しぶりにシルビアの顔でもみてみるかな、と思って待ち合わせ場所である駅にKKちゃんと一緒に赴いたのです。

シルビアは少し遅れている様子。駅の前で待っていると、日本人らしき若い女性が一人現れました。ひょっとしてあの方がシルビアが連れてくるという日本人じゃないかなと、「こんにちはー」と声をかけてみると案の定そうでした。その女性(A子さん)は数ヶ月前にミラノにきたところで、イタリア語の語学留学をしているそうです。

そこにもう一人、日本人男性、B氏が登場。年の頃は20代後半。「こんにちは、はじめまして」と挨拶して、シルビアとお友達なんですか、と尋ねると、「ええ、インターネットのソーシャルネットワーキングで知り合ったんですよ…」と、ほとんど目を合わせることなく仰る。むむっ。これはひょっとしていわゆるオフ会なのではなかろうかないだろうかないだろうねと自分の中で緊張感が高まったところでシルビアがにこやかに登場。

シルビアは日本が大好きで、しかもなぜだかKKちゃんのことがとても好きなのです。昨日もKKちゃんに会えてすごく嬉しそうにしていました。実に良かったことでした、はい。

私を入れて5人になったわけですが、オフ会であるとすればもっと人が来るのとシルビアに尋ねてみると、いえいえ今日はこれだけなのよとの返事を賜ったので安堵したのですが、「何をする?」「えーっと、じゃ、歩きましょうか?」という会話の進み方に、私は来る場所を間違えたかも知れない(そしてKKちゃんも同じ事を考えているかもしれない)と戦慄を覚えながら、興味も手伝って、彼らと一緒に散歩することにしてみました。

A子さんもB氏もイタリアに来て日が浅く、まだあまりイタリア語が話せないみたいなのですが、二人ともシルビアと話したがるのです。矢鱈と。すごく。一方でシルビアはKKちゃんと話をしたい。KKちゃんと私は別に誰と話しても良い。というまとまらない5人の心がそこに存在していたので、散歩する5人のフォーメーションは絶えず流動的でありました。

春も来たことだし、折角だし、と思ってB氏に「ミラノで何をなさっているんですか?」と尋ねてみると、「日本料理屋で働いてるんですけどね…」とのお返事。目を殆ど合わせることなく。「どうですか、面白いですか」と尋ねると、「別に…」とあまり話したくなさそうなオーラ。殆ど目を合わせることなく。一方のA子さんはシルビアにベタ付きで、彼女の一挙手一投足を見逃さんとする勢い。やっぱり散歩は最高ですね。

そこでシルビアが「そうだ、今日はこんなものを持ってきたの」と日本語会話の本を取り出したとたん、A子さん、B氏ともに「おお~! すごい~!」とのけぞり、別人のように大はしゃぎ。これを覚えたの、とシルビアがKKちゃんに向かって日本語で「あなたは…背が低いデス」と言ったら、「すごいすごい!」 とのけぞって大興奮。

数分後、パニーニでも食べますかということになって皆で着席したわけです。でも今ひとつ会話が弾まない。A子さんとB氏はイタリア語がそれほど話せないことに加え、シルビアもボーッとしていたからかもしれません。私も無理してまで話をする気が起きなかったからかもしれません。ときに、KKちゃんがA氏に「どこにお住まいなんですか?」と尋ねると「まあ…一人部屋ですよ…」とのご返答。殆ど目を合わせることなく。

そこでシルビアが鞄の中から「今日はこれも持ってきたのよ」と、イタリア語に翻訳された日本の漫画本を取り出して机の上に置くと、A子さんもB氏も「おおー! あはははは!」と大はしゃぎ。やっぱり漫画は最高ですね。

パニーニを頬張っていると急用を「思い出した」ので、誠に残念ながら失礼させて頂きました。いやはや、日本語で会話するってほんと難しいですねえ!

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