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2008年12月17日(Wed)

駐車券精算の話(その2) 生活

何日も続けて雨が降っています。昼は短いし雨は止まないし。どうなっているのかっ。 …と何の役にも立たない喝を入れたところで、駐車場での精算機の話の後半を書きます。


前回のおさらい:展示会を楽しみ、帰ろうとする我々の目に飛び込んできたのは、3台の自動精算機の前に群がる人、人、人。

人だかりを見て、「むむっ。多い。」 と焦りを覚えたのですが、ここにク・ル・マで来ている以上、駐車券の精算を済ませなければ帰れない。故にエンヤコラ待つほかない。仕方ないので並び始めました。実際にはちゃんとした列なんて存在してないので、「そのへんに身を置いてみた」 とでも言うべきです。

このような状況が日本で生じた場合、かなりイライラしますよね。そもそも精算機が3台しか設置されていないなんてことはあり得ないでしょうけど、仮にそういう状況があったとすれば、相当にストレスの高い状態になること必至。警備員に八つ当たりする人とかが出たり。「早くしろや!」 と怒鳴る人が出たり。

しかし、ここはイタリアなのであった。スキー場のリフト待ちみたいなごちゃごちゃした人だかりの中にいるのは、友達や隣の人と楽しそうにお喋りする人。空中の一点を見つめながらじっと黙って待っている人。そう、誰一人として文句を言っていないのです。携帯をいじっている人すら殆どいません。ただただ、並んで待っているのです。すごいです。

今回の経験からだけでなく、イタリアに来てからずっと感じてきたことなのですが、イタリア人は待つという行為に対する概念が私(達)とは明らかに違うようです。苦にならないように見えます。人によっては楽しんですらいるように見えます。

社会の効率が高ければ高いほど、待つという行為に代表されるような、無駄に思える時間は少なくなっていきます。でも、無駄な時間っていったい何なんでしょう。

なーんて教育的なことを考えていると、あれよあれよという間に人が減り、さっさと精算機の前に到着しました。グループで行動している人が多いため、駐車券1枚の精算につき3人とか4人がゴソッと抜けるからでした。あ、みんな分かってたのね。

…待つのが不得手な私もイタリア人化を促進させ、いくら待たされても余裕を持って構えられるようになりたいものです。よし、手始めに今夜はパスタを食べよう! え? カレーなん?

Comments

投稿者 yaezo : 2008年12月17日 16:29

Buongiorno.
Sono yaezo.Come stai?
Ame ha iyadesu ne.

わたしも以前にロンドンでバスに乗った際、「えーっと・・・いくら?あ、そう。小銭、小銭・・・」と料金を事前に用意していたときのこと
友人に「あー、日本人だね。日本人的発想!」といわれました。
・・・Youも日本人では?と思いつつも、家から一歩出ると(いえ出なくても)「効率」ということを常に無意識に考えていることを知りました。
時間の流れ方あるいは使い方が違うのでしょうか。

限られた時間の中で、効率よく色々な物事をこなしていくことと、ゆったりした時間の中でじんわり過ごしていくこと、人生や幸せのあり方は多様なのですね。
・・・ということを、まずもっと日本人は知ってもいいのかな?と思った12月17日でありました。

今日は東京も雨です。
昨日作ったロールケーキとコーヒーでぼんやり。
雨もまた、悪くないです。

Ciao!

投稿者 power : 2008年12月17日 16:43

Ciao Yaezo-san.
Sto benissimo, grazie!
Ame wa iya desu yo.
バスで小銭を用意することが日本人的、となると、ロンドンの人たちは小銭の心配をしていないっていうことですよね。私が日本でバスに乗るのが大嫌いだった理由は、小銭がなかったら大変に焦ったからです。小銭の心配をせずにバスに乗れる世界…これはパラダイスですね。
ミラノ(郊外)は今日も雨です。5~6日、無慈悲に雨が降り続いています。雨もまた悪くないですけど、たまには青空も欲しくなってきます。

Ciao!

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