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2008年10月19日(Sun)

電車にて 生活

一昨日はKKちゃんがカレーを食べながら 「やっぱりカレーはおいしいな」 とつぶやいたので泣きかけました。ということで今日は昨日生じた電車での出来事について。


わたくし、ミラノ在住と言ってはいますがこれは便宜上のことで、実際に住んでいるのはミラノ郊外なのです。ですからミラノの街に出て行くためには、3~40分かけて電車や車で行くしかありません。昨日は電車にしました。

近所の駅からミラノまでの電車は、日中、30分に一本しか出ていないため、乗りたいもの(例えば15:04分発)にきちんと狙いを定めて駅に向かうという計画性が要求されます。イタリアといえば電車の時刻表はあってないようなものだというイメージがあるかもしれませんが、ところがどっこい二三が六兵衛、電車の運行は乗り降りの多い朝夕は平然と遅れるものの、それ以外は概ね時間通りに動いているのです。どーです。少なくとも私が利用している電車は。

ここで問題。イタリアで電車に乗るために必要なものは何でしょう?
1)気合い、2)根性、3)けじめ、4)切符
「4」と答えた人は正解です。

しかし、ここでは日本のように自動改札ががっちりと設置されているわけではないので、切符がなくてもホームには自由に行けますし、電車にだって乗れてしまいます。

電車に乗っている時に車掌さんがやってきて「切符を拝見~」と要求されてはじめて切符を取り出して提示し、それを確認した車掌さんが切符に鋏を入れることで 『私は貴社の汽車のルールに則って切符を購入し当該切符を所持している乗客である、よって目的地まで胸を張って乗車する権利を有しているのである、えっへん』 なる点が了解せしめられる、というシステムになっているのです。

ところが車掌さんによる切符所持確認作業は常に行われるのではなく、抜き打ち的に実施されるため、経済的苦境にあると思われる方や節約に励んでおられる方は、乗車時に切符の所持を意図的に怠る、すなわち無賃乗車をする、ということがあるわけです。斯様な方々は車掌さんがやってきて切符を持ち合わせていないことが明らかになりますと、1.次の駅で降りる、2.罰金を払って切符を購入する、のどちらかを選択しなければなりません。私はこれで渋々電車を降りる人を何人も見ましたし、罰金の支払いを巡って車掌さんと口論を始める人も見たこともあります。

で、昨日の私のことに戻ります。家を出るのが少し遅れてしまったため、駅でゆっくり切符を購入している時間がなく、駆け込み乗車のようになってしまいました。なにせこの電車を逃すと次は30分後ですので、乗らざるを得なかったのです。

電車に乗った私はもちろん切符を持っていない状態だったのですが、余裕綽々でした。なぜならば、切符を持たずに乗った場合、その電車の中で車掌に“自分から”近づいて切符を買いたいとの意思表示をする限り、罰金が課せられることなく切符を購入することができる、と聞いていたからです。

…つづく。

P1060491.jpg友人宅で出して頂いたコーヒー。もちろんエスプレッソです。

Text by power

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