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2008年10月16日(Thu)

外国語、特にイタリア語について イタリア語

前回は大切な初回であったにも拘わらず、イタリアで飲まれているコーヒーについてなんていう、情報的に目新しさのかけらもないことを書いてしまい、大層失礼しました。では本日はイタリア語について。


『もう約1年もあちらに住んでいらっしゃるのですから、そりゃあもうイタリア語の「方」は不自由なくお話になれるんでしょうねえ』 なんてダイレクトな質問をなさる方にお目にかかったとすれば、

『ええ、イタリア語はだいたい話せますよ』

と、私は明言するつもりです。そうです。1年前はチンプンカンプンでしたが、いま、私はイタリア語がだいたい話せるのです。イタリア語でコーヒーを注文するだけでなく、イタリア語で近所の人と挨拶し、イタリア語で切符を買い、イタリア語で明日の天気を知り、イタリア語で自転車のチェーン用の油を購入し、イタリア語で値引き交渉をし、イタリア語で日本の経済について話しています。

…これならだいたい話せるという状態ですよね? (異議がおありの方は下記コメント欄にてご意見をお寄せ下さい。NANCHATTE)

ただし、「だいたい」がくせ者で御座いまして。「だいたい話せる」と、「不自由なく話せる」の間には、石ころを投げ込んだら1年くらい音が返ってこないんですけどどうしたらいいんですか、というほど深い溝が存在しているように感じられる2008年の天高く馬肥ゆる候です。

長年こちらに住んでいる日本人でイタリア語が問題なく話せる方々によると、何年も暮らしていれば自然と(とはいえやっぱり勉強は必要でしょうが)わかるようになってくるらしいので、ここはのんびり構えるしかないようですが、やっぱり言語の習得は一朝一夕でなせる類のものではないねえ、ホンマに。とKKちゃん(私の奥さん)と一緒にCaffe’を飲みながら頷いています。

しかも、少しずつイタリア語という外国語を習得するにつれて、「不自由なく話せる」と「母語のように話せる」との間には、想像するのも恐ろしいほどの隔たりが存在していることにも気づき始めました。

こんな状況なので、僅か1年にして、「どうせ母語とは違うんだから外国語の勉強はほどほどに」とか、「何よりも母語は大切にしたいものだ」とか、「本を読むならやっぱり日本語で」といった、収まるべきところに収まりつつある今日此の頃です。

「だいたい」 とか胸を張って言っているからこんな不甲斐ないことになってしまったのでしょうか。

写真:イタリア語が話せても話せなくてもcaffe'の味は変わりません。

Text by power

Comments

投稿者 店主 : 2008年10月17日 02:41

おおっと!
私が知らない間に待望のパワーくんの連載が始まってゐるではないですかー!
あまりの嬉しさにパワーくんに会ひにイタリアまで行かうとして、間違ってサンフランシスコに来てしまった私ですが、ハッキリ言ってシスコのコーヒーはマズいです!
イタリア人街にも行ってカフェでカプチーノを飲んだのですが、これは、まー、そこそこ。そんな事より店の雰囲気がバチグンで、こんな所でカプチーノの味を云々するのは野暮の極み、といふ感じがしました。
またしばらくネットが繋げなくなりますが、日本に帰ったら、パワーくんの日記の続きを貪り読むつもりです。ではー。

投稿者 パワー : 2008年10月17日 03:34

あっ、店主!
店主のいない間に勝手に初めてしまいました。ごめんなさい。
それにしてもサンフランのコーヒーはおいしくないんですか。知りませんでした。てっきりおいしいとばっかり思ってたのに。。。
ぜひとも、「このあたりでコーヒーのおいしい店を教えて下さいプリーズ」と地元情報を仕入れて、バッチグンにおいしいカフェを見つけて下さい!
いつの日かサンフランにいったらそこに行きますので!

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