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 Diary 1999・9月14日(TUE.)

流浪の民

 睡眠時間を削って、みなみ会館に『猟人日記』を観に行く。やはりこのさいもう一本ぐらい中平康を観ておきたいと思ったからだが、ちょと失敗だったかな。予想に反したかったるい映画で、トモコなぞ隣の席でグーグー眠っていた。

 家に帰って少し仮眠をとったのち店へ。店に行くとカウンターに見慣れない男の子が座っている。ヒロキくんが言うには、彼はアキラさんの友達でナカムラくん。あー思い出した、あのアキラさんとタマミさんと一緒に来ていた男の子ね。彼はまだ若いのにキョートジャズマッシブの下働きをしながら DJ を目指しているそうだ。若いうちからしっかり人生の階段を踏み外している感じ。これからはオパールにガンガン通ってもう人生を無茶苦茶にしてください。

 気がつけば、別にオパールに来なくても勝手に人生の階段から転げ落ちていたオイシンが、友達を連れて奥のソファにいた。なんと友達が二人もいる。「ほらほら見て下さいよお、俺にもちゃんと友達がいるでしょう」と、やたら強調する所が怪しい。もしかして友達がいるふりをするために時給で雇ったアルバイトじゃないか? そういえば時間を妙に気にしていたし。

 ベッチが新潟からの出張帰りに寄ってくれる。それも「朝日山」「王紋」と二本も地酒をお土産にしてだ。「12 月の『ノーザンヴォイス!!』に向けて、10 キロ痩せる事にしました。」おおっやる気だなベッチ。いいな、ここで世界に向けて発信してしまうぞ! 「いいですよ、本気だもん」そうか、本気なのかベッチ。しかしそれならなんでアイスクリームとか食ってるんだ。「もう 10 キロも痩せるから、少々甘いもの食べてもいいんだもん」いや、あのベッチ、それは痩せる方が先だと思うんだけど…。

小川顕太郎 Original:2000-Sep-9;